フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-10
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ガス・ヴァン・サント「ミルク」で見る世界005●宮台真司さんの「MILK」評、「ぴあ」に掲載

 ちょうど映画の公開開始週に店頭に並ぶ『ぴあ』5月7日号に、「人生は映画に学べ!~GW映画の主人公にみる、もうひとつの生き方~」という特集が組まれているのですが、『ミルク』についても取り上げられています。

 執筆者は社会学者の宮台真司さん。まずはその冒頭の部分から。

 「〈世界〉の中に佇む少年」を描けば右に出る者のいない監督の作品。自身がゲイだとカミングアウトする監督の本作は、70年代米国を舞台に、ゲイであることを公表して公職(サンフランシスコ市議会議員)についた米国初の政治家を描く。40歳の誕生日に「僕には何も語れるものがない」と嘆くハーヴィー・ミルクが、数年後にはゲイだけでなく、いわれなく迫害される弱者を勇気づけるアイコンへと成長したのはなぜか。

・・・そうなんだぁ~。ミルクが「なにかをしよう」と発奮したのは40歳の誕生日だったんだぁ~、と、ちょっと嬉しい発見(笑)。何事も本気で思い立って行動すれば「遅い」なんてことはないはずだし、40年間という人生経験の厚みがあったからこそ、何度落選しても挑戦し続ける「タフさ」が身に付いていたのかもしれませんね。

 (中略)問いへの回答は「イデオロギーではなく人間関係が彼を連れ出した」というものだ。だから政治家ないし候補者としての彼は「上から目線」(これぞ真実!)でもなければ「下から目線」(俺は弱者の味方!)でもなく、「横から目線」を貫徹する。だから、本作が成功するか否かは、ハーヴィーが、ゲイであるという以外には強烈な迫害体験を含めていささかも特別な所がなく、強いていえば「愛らしい、しかしフツーの存在」であることを描き切れるか否かに掛かっている。

 成功したと感じる。「愛らしい、フツーの存在」だから「愛らしくない、フツーの存在」からの嫉妬を招き、殺される。このドラマツルギーを、内面表出もゲイ的仕草も最小限に抑えたショーン・ペンの演技に加えて、「愛らしくなさ」を絶妙に演じたジョシュ・ブローリンが支えた。賛辞に値する。

・・・実際のミルク本人が本当に「上から目線」でも「下から目線」でもない目線を、生涯にわたって保ち続けていたのかは別として(←だって人って権力を握ると変わるじゃ~ん。爆)。

 「特別な出来事や観念が介在しない」まま、「偶発的な人間関係が彼を歴史的存在へと連れ出す」ことを描いた映画だと分析し、宮台氏自身も「その世界観に連なる者である」と、共鳴の姿勢を示しています。つまりこの映画、よくある「主人公を特別視し、善と悪を単純化して描くヒーローもの」に堕さなかったのが良かったみたいですね。(詳しくは『ぴあ』掲載の本文全体を実際にお読みください。)

 ところで。

 宮台真司さんといえば、このブログで映像公開を始めた初期の頃に登場したことがあるのを御存知ですか?2006年12月に及川健二さん主催で行われたシンポジウム『これからの多様な性・家族・ライフスタイル』にパネリストとして参加。社会学者としての立場から、アメリカ・ヨーロッパ・日本社会を分析・比較しながら示唆的な発言をなさっています。

 今回ひさびさに見返してみたら、この2年半の間に起こった出来事と照らし合わせて具体例が浮かぶようになったということもあり、面白かったです(笑)。まだご覧になったことのない方はぜひ、この機会にどうぞ。( 「これからの多様な性・家族・ライフスタイル」の全記事はこちらから。 )

●11 宮台真司さん① なにがカッコいいのか
  

●12 宮台真司さん②ヨーロッパではなぜ「寛容」がカッコいいのか
  

●13 宮台真司さん③家族とは、本当の保守とは
  

★関連映像シリーズ・・・フランスのパックス法制定秘話

●17 及川健二さん~西洋や北欧では多様な家族は自明のこと
  

●18 宮台真司さん~不安な人間たちの共同体
  

●21 宮台真司さんから一言~LGBT可視化の条件
  

 僕が今回、宮台さんの映像を久々に見返してみて大切だと思ったポイントはこの映像にありました。↑

「顔が見えることによって、『多様性が自分の幸せに役立つ、得になる』と思える人間が多くなければならない。『多様性は自分を脅かす』という人間が多ければ、むしろバックラッシュが起こりやすくなります。」

「多様性が自分を幸せにすると思えるためには、なにか帰属先が存在して、感情的な安全が確保されていなければいけない。」

 う~む。「不況だ不況だ」とメディアが煽り、実際に人員削減を企業が次々と進める中、「感情的な安全」という意味では非常に切迫して来ている(ように感じられる)今日このごろ。なにかを社会にアピールするときの「戦略性の洗練度」は、ますます問われるようになっていると言えるでしょうね。

●28 宮台真司さんの回答~感情的な安全をどう確保できるのか
  

 この発言も印象的。性の多様性やセクシュアル・マイノリティに関して「好き・嫌いという実存の問題」と「社会的にどう遇するか」は、一緒になるべきなのではなく、むしろ「分かれていることが大事」という指摘。確かに。そこがごっちゃになってると、広がりにくいもんねぇ。

 「好きになって頂戴!」っていくら言っても、片思いは片思い。両思いになることもたまにはあるけども、人の「好き・嫌い」はそんなに安易には変えられないもんだからねぇ。恋愛と一緒で。そう考えると、なにかが楽になるような気がします。FC2 同性愛 Blog Ranking
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