ガス・ヴァン・サント「ミルク」で見る世界004●70年代のゲイコミュニティーの熱気を再現したかった。

配給会社がここまで堂々と、「ゲイ」や「同性愛」などの言葉を前面に押し出して大規模なキャンペーンを繰り広げたのは、おそらく日本の歴史上、はじめてのことではないかと思います。(たとえば2006年の「ブロークバック・マウンテン」の時には、それらの言葉は巧妙に隠されている場合が多かったですから。)現在、テレビCMも流されていて、ナレーションは小泉今日子さんが担当しているそうです。
この大露出を全部チェックするなんてことは至難の業ではありますが、出来るだけ拾ってみたいと思って奮闘中です(爆)。そんな中、4月13日(月)の朝日新聞夕刊に、「伝説のゲイ活動家 軌跡追う」という見出し付きで、監督であるガス・ヴァン・サントのインタビュー記事が載っているのを発見しました。そのうち、監督の発言部分を抜粋します。
・・・「ゲイコミュニティーが生んだ”作品”だ」という表現が、なんとも印象的な記事でした。「政治家がたまたまゲイだったのではない。彼は時代の体現者、ゲイコミュニティーが生んだ"作品”だと思う。だから、彼の足跡とともに、時代の空気の再現にも力を入れた。」
「男くさくきまじめなショーンと陽気なミルクは対極の存在。大きな賭けだったが、見事にやってのけてくれた。」
「撮影はオバマが候補になる前だから、全く意識していなかった。でも、編集中に現実がどんどん映画と重なってきた。サラ・ペイリンなんて、映画の保守派論客とそっくりで驚いた。実際、オバマとミルクを生んだ背景には共通するものもある。平等や変革、よりよい未来を求める思いが、響きあっているのだと思う。」
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