LGBTの紙媒体★掲載チェック23●「女装男」を過剰に騒ぎ立てるスポーツ紙の罪

1月12日に一斉に報道された、池袋で起きた「女装」姿での万引き事件について、各スポーツ紙ではイラストや漫画付きで大きく報じました。僕はその日は大阪に居たのですが、朝食で寄った店にあった3紙の見出しは以下の通り。
サンスポ
●万引女 女性警備員と格闘 えっカツラ脱げた あっ男!!
スポニチ
●女装のオッサン 55歳 万引Gメン投げ飛ばす この格好捕まるの恥ずかしい
デイリースポーツ
●あ~恥ずかしい 女装万引男逮捕 こんなカッコで捕まるのはイヤ 暴れた拍子にカツラ脱げた

万引きはよくないけど、この人にとっての「女装」を、各紙に書きたてられているように「単なる趣味」だと決めつけるのは、乱暴ではないかと思います。もしかしたら、性別違和が強いトランスジェンダー系の人で、会社や家庭等で「男」として振る舞わざるを得ない日常が耐え難くて、休日に「女装」をすることでバランスを取ってたのかもしれない。そういう人にとって「女装」は、精神のバランスを保つために必要不可欠であり、死活問題なのです。本当にそういう人、実際にけっこうたくさん居ますよ。

そういう人たちにとっては、スポーツ紙がこうして「男性読者」たちの嘲笑のネタとして、「女装」を奇異なものとして扱い話題提供することは、恐怖以外の何物でもないでしょうし身に危険を感じるのではないかと思います。もし、「報道」や「ジャーナリズム」の一端を担い、弱者の味方であるという自負がカケラでもあるのならば、こうした過剰なデコレーションを施した上での報じ方は、控えて欲しいです。→FC2 同性愛 Blog Ranking
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