LGBTの紙媒体★掲載チェック22●産経新聞のコラムで潮匡人氏がNHK教育テレビの「虹色」批判

★注!当ブログに日頃から親しんでくださっている読者の皆さんは、ちょっと一呼吸置いて、冷静になってから読みましょう。特にコラムの文末のあたりは要注意~!(僕は思わず、咳き込んでしまいました。←いま風邪気味だってのもあるけど。爆)
★以下のサイトからも読めます。
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090117/acd0901170336000-n1.htm
NHKが考える「性のありよう」
今月のNHKスペシャル「女と男」が面白い。「最新科学が読み解く性」と題し、ドラマを交え「男女の違いは性器だけでなく、脳や寿命にまで及ぶ」と報じる。
まず、11日放送回で「男女の違いは(中略)無意識のなかに深く根ざしており、日常生活のなかで深刻な影響を与えやすい」と警鐘を鳴らした。
翌日には「女と男の違いの最新研究を通して人間の歩んできた道筋を辿(たど)るとともに、医学や教育などで始まっている、男女差に注目する新たな潮流」を紹介した。
18日放送予定の最終回「男が消える? 人類も消える?」が楽しみだ。と言いたいところだが、一抹の不安が残る。
なぜならNHKが「性のありようをもう一度考えてみる」「LGBT特設サイト-虹色」を掲げているからだ。
LGBTはレズ、ゲイ、バイ、トランスの略。「いろんなセクシュアリティーのかたちや価値観が社会にはあります。境界線がなくて、少しずつ違っていく色、性ってそんなイメージかもしれない。だから『虹色』と名づけました」と公言する。
以上は、教育テレビの人気番組から生まれた。不遜(ふそん)なリベラル思想教育を、公共放送が「特設」で担う。なぜ(拙著新刊以外)誰も問題視しないのだろうか。
人間は男か女に生まれる。性別は選べない。被造物の分際で性の「境界線」をなくすなど、不遜な冒涜(ぼうとく)であろう。「進歩派」を気取るなら「最近科学」も学ぶべきだ。せめて自局番組は見てほしい。(評論家)

もともと産経新聞というのは保守的な「男女観」とか「ジェンダー観」を持っている層を読者ターゲットとして囲い込むことで発行部数を維持しているような傾向がありますし、大方の市民もそれを前提で読んでいるという側面がありますから、あまり気にすることはないのかもしれませんが。「あ、本当にこういう反応って出るんだな」と、漫画を読んでいるような気分にすらなりました(笑)。
こうした流れを知った僕としては・・・そうですねぇ。とりあえず、変だと思う番組には「変だと感じました」と、なるべく制作当事者に届きやすい形で意見を伝えることをしてみようかなぁと思います。良くも悪くも「皆さまのNHK」だと広言しているメディアで放送されたということもありますし。
もし『女と男』が民放で放送されたのだとしたら、番組への出資元であるスポンサーが明記されているわけですから「なるほど、このCMを見せたいからこういう番組になったのか」と、ある意味突き放して分析もできます。しかしNHKの場合は「どういう主体が、どういう目的をもって」その番組に投資したのかが、明記されません。
ということは、本意・不本意に関わらず、NHKで放送されているすべての番組に関して、僕は税金や受信料を払っているスポンサーということにもなるわけです。スポンサーなのに投資のされ方が選べない。なんという不合理!と言っても現行のNHKがそういうシステムで運営されている以上、仕方がありません。
だからこそ「こういう番組にお金を使ってほしい」「こういう番組には使わないでほしい」という意思表示を、たまにはしようかなぁと思います。→FC2 同性愛 Blog Ranking
コメント
読みました
はははw
思わず笑ってしまいました。
>人間は男か女に生まれる。性別は選べない。被造物の分際で性の「境界線」をなくすなど、不遜な冒涜(ぼうとく)であろう。「進歩派」を気取るなら「最近科学」も学ぶべきだ。せめて自局番組は見てほしい。
そもそも、この人は何を被造物をとしてるのか?
インターセックスの人は、男でも、女でもない、「人間は男と女に生まれる」っていう無理やりな理論を押しのけるものなのに。それを無視する方が、この人の言う冒涜ではないのか。
笑
思わずコメント残したくなってしまうほど、笑っちゃう記事でした。紹介ありがとうございます。
私は、LGBTの運動を頼もしく思ってる、カトリックな若者です。だから、「被造物」なんて言葉を使われると、「おいおいおい」と思います。この筆者の創造主は誰なんでしょう??キリスト教の神様だって、いまどきこんな狭量な考えはしませんよ(笑)
そもそも、現代の、結構大手の新聞で、こんな神がかった記事が書かれてるとは。そこからして驚きです。稚拙すぎて笑ってしまいます。
しかもこの方はセックスとジェンダーの違いすら認識なさってないのかも。評論する内容に対する理解からして出来てない・・・突っ込みどころ満載ですね。
読みましたが…
セクシュアリティについて深く悩んでいた自分としては、読んでいるうちになんだか悲しくなりました。
まるでこの世には白と黒しか存在してはいけない、と言っているかのようです。
公共放送であるNHKが、ここまで一方的な見方をした放送するとは……LGBTについて真面目に取り上げてくれた後だけにガッカリです。
でも世の中ではこのような偏見を持っている人は少なくないのでしょうね…。
お久しぶりです
うちも産経新聞を取っているのであのコラムを読みました。思うところがあったのでコメントを残したいと思います。
「最近科学」というところにもツッコミを入れられると思いましたが、まず考えたことがあります。
「人間は男か女に生まれる」、当たり前です。それで、その中に存在する多様性を認めるのに何の問題があるのかと。
世の中、白黒だけではよろしくない。その間の色も必要です。池波正太郎が言うところの「融通」の色や、皆さんの言う多様な性の「虹」色。そんな色があった方が幸せになれます。
潮氏も元自衛官だそうですが、自衛官がこんなのばかりだと思われるのはイヤだなあ・・・。
多くの場合
様々な意見があってしかるべきですが、もう少し勉強してから発言をするべきではないでしょうか。
ジェンダーフリーを叫んでいる人たちは、別に性別をなくそうとしてるわけじゃないですよね。
いわば性別による縛りから自由になろうというだけなのに。
とにかく、人の話はよく聞いた上で反論しろってことですよ。
残念ながら右翼系知識人にはそうでない人が多いようですが。
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