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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-10
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ボーイズ・ラブを読んでみる02●世界はBLに満ちている

 いやぁ~。ゲイ雑誌とかBL雑誌ではなく、いわゆる「一般誌」である『ダ・ヴィンチ』が、ここまで言い切ってくれると爽快を通り越して疑いの気持ちすら湧いてしまいますねぇ。思わず、東スポのように小さく「!?」マークが付いているんじゃないかと探してしまいました。(←無かったです。)

 特集名は「世界はBLに満ちている~あの名作のBLサイドストーリー」

 …こちらの記事でも触れましたが、すでに日本の(いわゆる)知的先進メディアの担い手たちの世界では、セクマイに関するパラダイム・シフトはとっくのとうに済んでいて、むしろ話題として喚起するための「旬」的なイメージすら付与され始めているような気がします。「L word」ブームや「ラストフレンズ」ブーム、そして根強く拡大中の「BL本」ブーム等が、それぞれの方向からじわじわと、これまでのメインストリームを切り崩しているんですね。

 さて『ダ・ヴィンチ 2009年 02月号』のBL特集ですが、「走れメロス」や「銀河鉄道の夜」などをBL的な視点から読み返す企画があったり、太宰治「ダス・ゲマイネ」、森鴎外「舞姫」、梶井基次郎「桜の木の下には」、ドストエフスキー「悪霊」などをBL的解釈で新たに読み直して構成した新作マンガ&小説が載っています。他にも「文豪が書いたBL小説」「好きな文豪&名作別 BLブックガイド」などがあり、資料集としても使えます。こんなナイスな企画が通るとは、『ダ・ヴィンチ』にはいい編集者がいるんですね。

 いまや「BL文化」は多種多様なものが入り乱れ、かつてよく言われていたように「エロしか無いんでしょ」な~んて思っていると、担い手たちに失礼にあたるほど市場としても成熟期に入りました。その深みを探るべく、今後なるべくこのシリーズも、ちゃんと更新しようと思います(笑)。…それにしても前回、01●24時間戦えないから。を書いたのは2007年12月のことだったんですねぇ。コメント欄でオススメ作品をたくさん教えてもらったにも関わらず、不義理で本当にすみません。いくつかは買って読んでみて目から鱗が落ちたりしたのですが、日々の忙しさにかまけて流れてしまっていました。

 漫画ってお手頃な価格で手に取れますから、特に若年層への影響力は多大なものがあるでしょうし、「BL文化の成熟」は結果的には、セクマイに対する旧来のイメージにも変化をもたらしていると思います。そこには功も罪もあるのでしょうが、僕はどちらかというと「功」の方が大きくなってきているのではないかという印象を持っています。その辺についても、詳しく考えていきたいです。FC2 同性愛 Blog Ranking
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コメント

この記事へのコメント

はじめまして。

はじめまして、H.N ナオトです。よろしくお願いします。

BL作品についてですが、漫画のほかにゲームでも面白い作品があります。たとえば『ニトロプラス・キラル』の作品などが結構面白いです。従来の『線の細い美少年たちの恋愛』ではなく、物語のキーとなる謎(咎狗の血という作品では文字通り『血』だったり、sweet poolという作品では『日常の中の非日常』だったり)を軸に語られるストーリーがまずあって、そのストーリーの中に登場人物の感情(愛や憎しみ、狂気など)が織り交ぜられていて、男性ファンもけっこういたりします。ストーリーはいずれも『きれいごと』だけでは終わってないし、どちらかというと暴力的要素もあったりしますけど、個人的にお勧めしたいです。

あと『BLの功罪』についてですが、個人的には功の方がおおいのでは、と。
私とブログの相棒の場合は、ジェンダーフリーという観点もあって『BLだから』とかいう視点だけで作品を見たことないです。二人ともBLだけでなくて、成人男性向けの美少女ものでもストーリーがよければ漫画かったりゲームしますし。
セクマイの方の著書もよんだことがあるけど、別に違和感感じてませんし。ただ恋愛における嗜好が違うだけですよね。
個人的にはノンケの男性で『付き合ったコの数を競う』タイプの方がキライですね。
なんか恐怖感がありますし・・・

それでは、失礼しました。
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