フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-10
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パフナイト112★テレビに“虹”はどこまで映る?NHK「ハートをつなごう」ディレクターと話そう15●怒ってほしい、不満を持ってほしい



 続いて、映像の専門学校に通っているという学生さんから質問がありました。その結果、けっこう深い「映像論」「創作論」が語られましたよ。今回は後半の今村ディレクターの発言が特に面白いです!必見!

17●怒ってほしい、不満を持ってほしい
  

 映像というものは、どんなドキュメンタリー映像も必ず「限られたフレーム」の中に「限られた方向のもの」しか映しとれない以上、それは現実の断片であり創作物です。つまり、そこには人為的な選択がなされているわけですからフィクションなんです。(←現実は、映像に映し取った瞬間からフィクションになるのです。)

 また、撮影者も確実に、その現実に関与しながら撮影しているわけですから、その映像には日常ではなく「カメラがある非日常」が映っているわけです。・・・こう考えるとおもしろいですね~映しとる行為って。

 でもですね。いわゆる「ドキュメンタリー」と言うと視聴者の多くは「日常の事実」が嘘いつわりなく映っているものだと思ってしまうことが多いわけです。それって大いなる誤解!。「ドキュメンタリー」という言葉にまとわりついた偏見の一種ですね。

 また、不誠実な制作者は、実際は作為に満ちた「創作」をたくさん施しているのにも関わらず、その主体性を隠して「創作している痕跡」を気付かせないようにして視聴者を騙すわけです。けっこう、テレビで「ノン・フィクション」とされている映像の多くは構造的に、この「騙し」によって成り立っていたりもしていますから厄介なものだと思いますし、警戒して見ないと危険ですよ。

 今村さんは、この映像での発言からも窺い知れるように、そこらへんのことには意識的であり、センシティブな感性をお持ちのようです。制作者がそうした自覚のもとに番組を作れるだけ、『ハートをつなごう』は(テレビとしては)恵まれた制作環境なんだなぁと思いました。 

 「怒ってほしいと思うし、我々に対して不満を持ってほしい。出演者の人たちにも、視聴者の人たちと同じように、不満を感じてほしいし、怒りを持ってほしいし、あるいは、我々に対して親しみを持ってもらいながら関係性を作っていきたい。」

 この今村ディレクターの発言、すごく大事だと思います。納得の行く「フィクション」を一緒にクリエイトするためには、双方が裸になる必要があるということでしょう。

 こっからぶっちゃけます(爆)。どうもねぇ。昨年来、僕が関わってきたいわゆる「LGBTコミュニティ」と呼ばれる空間の活動の現場では、「異論」を述べることが出来にくい空気を濃厚に感じたりすることが多かったんですよ・・・(特に昨年はまだ自分に、その度胸がなかったということもあります。つまり自分にも責任があります)。

 でも・・・互いに褒め合ったり本音を表では語らずに陰口を叩き合っているだけでは、本当の意味での関係性の深まりだとか、多様性のある社会の実現なんて出来ないんじゃないかと思うんです。多様性って「意見の多様性」も互いに認め合おうよということではないんですか?と言いたくなることがある(というか、その不満がものすご~~~く溜まった)。その反動で今、パフナイトをやってるんだろうなぁと思うことがよくあります。

 NHKとの関係作りにしてもそう。僕はただやみくもに「NHKで放送されるなんてスゴイことだ!応援して情報を広めましょう~!」と無邪気に呼びかけるようなことはしたくなかったし、出来なかった。だって、いったいどんなものを放送されるのかもわからないし、もし賛同できないものだったら後悔するでしょうし。そこらへんは冷静でいなくちゃいけないんじゃないかと思うし、「ドキュメンタリー」の怖さを少しばかりですが自覚している者として、これからもそう思い続けると思います。影響力の大きいメディアだから余計にね。

 あと・・・これは自分に置き換えても感じることなのですが、創作者(モノを表現する人)って、創作物が褒められることはもちろん嬉しいものでしょう。しかしそれ以上に、「批判されること」だったり「異論をぶつけてもらうこと」によって結果的に、自分では思いもよらなかった違う視点を見つけることに繋がった時にこそ、より大きな「やりがい」を感じるものなのではないかと思うのです。(だから両ディレクターはパフナイトにも出演してくださったのでしょう。)

 まっとうな制作者なら、「達成できなかったこと」が見つかれば、次への原動力が湧いてくるものではないでしょうか。だから僕は思います。「異論」を述べることを恐れずに、愛のある批判ならば遠慮せずに届けましょうよと。むしろ安易に達成感を感じられたりしたら、LGBT関連シリーズはさっさと終わってしまうわけですからね(笑)。

 達成感なんていう「そう簡単には感じるはずがないもの」を、「感じた」と思ってもらわないためにも、僕は言いたいことをこれからも言い続けます。賛同も批判も含めて正直に。FC2 同性愛 Blog Ranking
テレビに“虹”はどこまで映る?NHKディレクターと話そうINDEX
01●テレビに映ると「特別」な人?
02●感情をひろいたい
03●性同一性障害シリーズでの発見~今村裕治ディレクター
04●TVを作ってて言うのもなんなんですけど~細見明日子ディレクター
05●若者の自己受容物語は「パターン」?
06●過剰反応は回路を遮断し、放送禁止用語を増やすだけ!?
07●テレビの限界、テレビの可能性
08●「活動家」である前に人であれ!~竜超独演会
09●正しすぎるわっ!!
10●インターセックスに関する方針は?
11●そもそも「ハートをつなごう」の視聴対象は?
12●「福祉番組」に限界はあるの?
13●ロールモデルをめぐる対話と考察
14●「じゃあ言いましょう」と名乗り出る流れに
15●怒ってほしい、不満を持ってほしい
16●生き抜いてきたことが、ロールモデル
17●TVに暗い問題は乗らないの?
18●落差は、さほどの落差じゃない
19●もう人柱は要りません
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