パフナイト★95●セクシュアリティと政治'08-04●当事者である説得力!?

前回に続いてロビイング団体「共生ネット」代表のミナ汰さんの話が続くわけですが、議員を訪問したり国会の議員会館に出かけたりという活動を通じて感じたのは「当事者であることが活かせる」 ということなのだそうです。それはどういうことかというと・・・?
07●当事者である説得力!?
「カミングアウト」って面白いもので、自分との関係が近くて深ければ深いほど事前も事後も精神的に「しんどい」ものなんですよね。でも、ロビイング活動の場で「あまり親しくはないけど、セクマイ当事者であることを知ってほしい人」の前では、案外簡単に「ゲイです」とか言えちゃうわけで。
そういう利点を活かしながら、実際に政策を決定する人と「人間同士」としての出会いや交流を深め、生活実感に根ざした思いを伝えるのが「共生ネット」が始めた活動のようです。
しかしやっぱり、こういう「政治に関係する活動」には、いわゆる「アレルギー」を持たれがちな面というのも実際問題あるわけで・・・。
08●政治アレルギーをどう処す?
アレルギーってのは物事を抽象的に誇大妄想的に捉える所から生まれるもんだと思うんですよね。僕も、何かに対して「アレルギー」を全く持っていないかと言えば嘘になりますし、いわばアレルギーとは「誰もが何かに対して必ず持っている感覚」ではあるわけですが・・・。
出来れば、具体的にリアルに生活に根ざしたものとして、「べつに大したことではないし、言いたいこと言わないと損しちゃうだけだし・・・」という感じに、こうした活動のことを捉えて行ければなぁと、僕は思います。
09●伝える能力
なるほど。議員さんというのは「こうしてください」という政策立案まで含めて提案されれば、忙しい中でも「動きやすくなる」わけですね。
「共生ネット」は「実際に効力のある方法で、労力を最小限にとどめながらの活動」をめざしてスタートしたばかり。メンバー間で共有されている「細く長く無理せずに」という活動コンセプトが心地よかったので、僕も参加しています。
なによりも「凝り固まった主義主張を他人にも押し付ける頭の固い人」が主要メンバーに見当たらないというのが・・・とっても落ち着きます。皆さん大人なんですよね。人生経験をしっかりと積んだからこそ身につけた柔らかさと粘り強さを武器に、少しずつですが今、じわじわとネットワークが形成され始めています。(→共生ネットのインフォメーションを共有できるメーリングリストへの登録はこちら)
さて次回はいよいよ、お待たせしました北丸雄二さん(NY在住ゲイ・ジャーナリスト)のお話です。ちょうど投票日が迫ったアメリカ大統領選挙に関する分析などが聴けますよ。→FC2 同性愛Blog Ranking
「セクシュアリティと政治’08」記事INDEX
01●尾辻かな子さん・昨年の選挙をふりかえって
02●送り手の論理と受け手の論理
03●尾辻さん落選のショックをバネにして~「共生ネット」始動
04●当事者である説得力!?
05●ダメポな部分も愛しながら ~これからのアクティビズム
06●レズビアンインパクト戦略に罪があったとするならば
01●尾辻かな子さん・昨年の選挙をふりかえって
02●送り手の論理と受け手の論理
03●尾辻さん落選のショックをバネにして~「共生ネット」始動
04●当事者である説得力!?
05●ダメポな部分も愛しながら ~これからのアクティビズム
06●レズビアンインパクト戦略に罪があったとするならば
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