LGBTの紙媒体★掲載チェック16●週刊女性に「性同一性障害のカップル結婚!」の記事

丁寧な取材がなされたようで、文字量も多く読み応え抜群。最近ではトランスジェンダー当事者芸能人のライフヒストリーに関する記事はよく見かけるのですが、市井に生きる人々の場合、ここまで詳細に書かれたものは珍しいかもしれません。しかも「結婚」について触れているのは尚更。
鹿児島に住む若松慎さんと麗奈さんは、FtMとMtFのトランスジェンダー同士のカップルとして、10月17日に婚姻届を提出したのだそうです。記事では2人の生い立ちから、性別違和に悩んだ日々、それを受け入れて互いに出会うまでの過程を、数々の写真を掲載しながら描き出しています。
慎さんは鹿児島市内で飲食店『おなべラウンジ心之介』を経営。麗奈さんは『おだまLee男爵』のママなんだそうです。文中、僕が特に面白いと思った箇所は次のところ。(P41より抜粋)
「付き合い始めたころは、性別変更っていう制度はなかったんですよ。同性婚は日本ではできないから、結婚なんてあり得ないと思っていた」と慎さん。一方の麗奈さんも、「私は男のままで結婚するのは嫌だったし、書類上でも、私が旦那になって、彼が妻っていうのも嫌じゃないですか」
だが、時代は動いた。性別は変更可能になり、性同一性障害という存在も、認識されつつある。
「病気じゃないのに病気って言われることに、抵抗はありますよ。オレらは病気じゃなく個性。 でも病院に行けば、窓口は精神科なんですよね」(慎さん)
「もっと違う言い方にすればいいのに、って思うことはありますね。今はテレビで椿姫彩菜ちゃんや、はるな愛ちゃんとかが出てきて、生きやすくなっていますけど」
(中略)
「今でも偏見はいっぱいあります。 例えば10人にカミングアウトしたら、受け入れてくれる人は5人いるかもしれない。でも、あとの5人は偏見の目で見る。だけどね、今までは1人もいなかったんだから、5人いればいいじゃんって。そういう意味で素直になってもいいんだなって。 」

人間には多少の「偏見」は付き物だし、むしろ、いろんなものに対して偏見があるからこそ、それに気付けたことで成長を実感できるのが、人として生きることの楽しみの一つなのかもしれませんね。
それにしてもこの記事。内容はすごくいいのに見開きページの見出しが・・・「孫を抱かせてあげられないけど、オレには子宮はいらなかった」ってのはどうよ?。女性週刊誌って基本的に読者ターゲットが「子育て中の主婦」だから、しょうがないのかもしれないけど・・・「多様なライフスタイル」を志向するようになっている世の中の流れに付いて来ているとは、とても思えないセンスですねぇ。→FC2 同性愛Blog Ranking
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コメント
この記事へのコメント
ずっと幸せでいて欲しいです
FtMとMtFのご夫婦で平安名さんの「Search^きみがいた」を最近読みましたが、ものすごくよかったです。私はストレートですが、すごく好感が持てました。やっぱりお互いのことを思いやってるからでしょうか。確かに個性なのに障害とついているものがたくさんありますね。誰もが個性と捉えることが出来たら、友人にはなれなくても偏見の目で見ることがなくなると思いますね。
俺もFTMです
初めまして、悠輔『FTM』と申しますm(__)m
鹿児島出身で今は福岡に住んでます。
歳は40です。
32の時、限界を感じて、福岡に来ました。
今年の8月まで、夜の世界で6年間働いていました。
最初は『なべ夜間』その後は『プレミ夜』という所で働いてました。
『プレミ夜』に来られる、鹿児島の♂お客様から、慎さんの話は聞いてました。
お店名を聞いたら『しんのすけ』って教えてくれました。
携帯で調べたのですが、検索が出来ませんでした。
一度、鹿児島のお客様♂が『プレミ夜』に来られた時にスタッフと慎さんを電話で話をさせてました。
僕は隣で聞いてました。
今日『ザ・ベストハウス123』を見て、感動しました。
勇気をもらいました。
『おだまり男爵』には昔、2度程、行ったことがあります。
鹿児島に帰った時、是非、慎さんのお店に顔をだしたいと思います。
色々と話をしたいです。
その時は宜しくお願いしますm(__)m
悠輔
鹿児島出身で今は福岡に住んでます。
歳は40です。
32の時、限界を感じて、福岡に来ました。
今年の8月まで、夜の世界で6年間働いていました。
最初は『なべ夜間』その後は『プレミ夜』という所で働いてました。
『プレミ夜』に来られる、鹿児島の♂お客様から、慎さんの話は聞いてました。
お店名を聞いたら『しんのすけ』って教えてくれました。
携帯で調べたのですが、検索が出来ませんでした。
一度、鹿児島のお客様♂が『プレミ夜』に来られた時にスタッフと慎さんを電話で話をさせてました。
僕は隣で聞いてました。
今日『ザ・ベストハウス123』を見て、感動しました。
勇気をもらいました。
『おだまり男爵』には昔、2度程、行ったことがあります。
鹿児島に帰った時、是非、慎さんのお店に顔をだしたいと思います。
色々と話をしたいです。
その時は宜しくお願いしますm(__)m
悠輔
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