わたしとフクロウ

映画は「わたしとフクロウ」。韓国で2004年に制作されたドキュメンタリーで、米軍基地の周辺で性風俗産業に従事して、肉体も精神も傷ついた女性たちの「心」に寄り添った作品。明るい主人公の魅力的な人柄に惹かれるうち、次第に彼女の内面に巣食ってしまった影の深さに気付かされます。
充分な教育すら受けていないため、文字を読み書きできない彼女は、「絵画」で自分の内面を表現するようになり、精神が安定するようになったといいます。韓国には、そうした活動をサポートする「トゥレバン」という団体があり、抑圧された人生を生きていて主張すら出来ない人々を、しっかりサポートしているんだということを知りました。現在は、東南アジアからの出稼ぎ女性が、米軍基地周辺での性風俗に就く率が高まっているそうです。

権力が無く、立場的に弱いがために「語ることすら出来ない」ということ。それってどういうことなのか。この映画は、全体的にやさしく親しみやすいトーンで作られながらも、そのことをしっかりと観客の心の底の方に響く表現として成立させていました。
パフスペースには30人以上の(主に)女性が集まり、第一回の上映会を祝いました。上映後は輪になって質疑応答があったり、互いの活動の宣伝をし合ったり。リアルな交流を有む機会としても、上映会の場を機能させたいんだそうです。「連連影展パフシリーズ」と名づけられたこの上映会。来年の3月まで毎月、パフスペースで開催されるそうです。 →FC2 同性愛Blog Ranking
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