フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-06
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シンシア・ウェイド「フリーヘルド / Freeheld 」●MOVIEレビュー

 「記録」への執念
 
 レズビアン・カップルとして長い間、ともに暮らしてきたローレルとステイシー。しかし末期がんに侵されたローレルには、49歳にして最期の時が迫っている。

 若くして一人残されるステイシーは、このままでは遺族年金を受け取ることが出来ない。なぜなら彼女らの住む「郡」では、同性パートナーへの遺族年金の支給が認められていないからだ。長年住み慣れた我が家を、手放さなくてはならない。

 生活上の具体的な危機が迫り、彼女らは郡に申請を出す。切羽詰っているのだ。人は強くなる。

 この映画で最もフォトジェニックなのは、なんといっても「死」を前にしたローレルが、しわがれた声でインタビューに丁寧に答える表情だろう。静かな口調で真っ直ぐに前を見据える瞳からは、内面に滾る炎の激しさが想起された。その迫力が「映像」として捉えられたから、この映画に「命」が吹き込まれたのだ。

 ローレルは残された日々を、郡との闘争のみに費やしたのではない。この映画に映像として「永遠に焼き付ける」行為をも糧にして、残された日々を生き抜いたのだろう。その並々ならぬ決意は、スクリーンをはみ出して溢れんばかりに迫って来た。

 抱き合わさせたり、セックスさせたり。

 映画で「同性愛者」を描写する際に用いられる、どんなありふれた愛情表現よりも。「私の生き様を、ちゃんと記録して!」と、撮影隊に懇願するかのようなローレルの鬼気迫る表情からは、彼女の「生」への執着だけではなく、残されるパートナーへの真剣な「愛」を感じた。

 映画は、言葉や論理を超えた目に見えない何物かを捕まえたときにこそ、大化けする。FC2 同性愛Blog Ranking


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コメント

この記事へのコメント

実はね

このフリーヘルド、17日に特別に上映されたでしょう?で、その後に「スコットと朝食を」をやる直前、「後悔なんてしない」のCMが入ったときに「違和感」を感じたんだ。「演技をしている違和感」と言えばいいのか。。って決して「後悔なんてしない」の役者さんに演技力がない、と言いたいんではなく、この「フリーヘルド」のローレルとステイシーは、なんというか「本物の愛情」なわけだよね。そこのところでさ、ドキュメンタリーってすごいなって思ったの。そういうのを全部伝えることができるだなって。

こんにちは

Ronさんのコメント、重いです。
この作品は予想以上に素晴らしく、我的に今年の映画祭で一番の秀作でした。
ドキュメンタリ好きにはたまらない一作。

●Ronさん。

フィクション映画の演技が「偽者」で、ドキュメンタリーの映し出すものが「本物」かというと、必ずしもそうとは言い切れないとは思う。(「嘘でしか語れない真実もある」という言葉もありますし。)

でも確かに「フリーヘルド」に映し出されたローレルとステイシーの表情や佇まいからは、「ずっと一緒にいたい」という切実な思いが伝わってきた。しかも、それを余計な音楽で煽り立てたりせず、静かなトーンでさりげなく描ききったセンスが素敵だと思った。

●ナンシー☆チロ さん。

はじめまして。ドキュメンタリー好きにはたまらない映画だし、ドキュメンタリーに抵抗を持っているような人にも、スーッと入っていけるような透明感のある映画だったような気がします。

映画全体のトータルイメージが、とっても「静か」な印象。内容の重さに反して、そういう「この映画独自のスタイル」を編集によって確立できた点が評価されたのかもしれませんね。
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