尾辻かな子さん’07参院選アーカイブ018●「レズビアンとか書いてあったから・・・女同士でナニをやることやろ?」

「街頭に出る」ということは不特定多数の人々の前に出て行くことですから、それだけ「矢面に立つ」ということでもあります。そのことを実感したやりとりが、2007年7月20日の大阪・十三駅前で起こりました。
21●大阪・十三駅前~「防災と女性」という視点
この演説終了後。尾辻さんの後ろでレインボーフラッグを持っていたケンゾヲさんに、少し攻撃口調で話しかけている中年男性がいました。その場には緊張感が漂い、だいぶ長い間やりとりが行われていたので、僕は刺激しないようにこっそりと近付き、その様子を録画したのですが・・・やりとりの最後のあたり。次のような会話がビデオには記録されていました。
ケンゾヲさんが終始、穏やかに対応していたので結果として対話は和やかに終了したのですが、僕がビデオを廻していたことに気付いたその男性は、「今のカットしてナ」と何度も言っていたので公開は控えておきます(笑)。ただ、その直後に移動の車中でケンゾヲさんにインタビューした会話は、御紹介します。■男性 「レズビアンとか書いてあったから・・・。女同士でナニをやることやろ?そのようなことをやってはる人が・・・」
■ケンゾヲさん 「やってはるとかじゃなくって。あの~、趣味とか嗜好ではないんで。そういう偏見を無くして行こうということで。少数者に優しい政治をするということは、皆にやさしい政治ということで」
■男性 「民主党の小沢が言ったみたいだな」
■ケンゾヲさん 「そうなんです。だから日本ではじめてなんです。外国なんかだと例えば、パリの市長さんなんかだと同性愛者ですし。」
■男性 「そうなんかい・・・。」
■ケンゾヲさん 「日本で初めてのことなんで、応援をぜひ。」
■男性 「・・・わかりました・・・民主党も別れそうなんでしょ、バラバラなんでしょ」
■ケンゾヲさん 「いろいろとあるんで。よろしくお願いします。」
■男性 「・・・がんばってください。」
22●大阪・十三駅前街頭演説終了後の車中

そうした視線を少なからず感じながらの選挙活動ですから、「恐怖」に近い感情が無いと言えば嘘になります。この日の男性以外にも、偏見をぶつけてくる反応は、選挙期間中あちこちで日常的に見られました。当事者にとっては、自らの「トラウマ」と向き合わされることにもなりますから精神的にキツかった人も居たことでしょう。でも、支援者たちは「こんな人が居たんだよ~」と皆で「ネタ」として笑い飛ばし、それらの恐怖を吹き飛ばしながら、選挙活動を行っていました。→FC2 同性愛Blog Ranking
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