ゲイ映画なのに笑えないタイ映画!?「ミー・マイセルフ 私の彼の秘密」

→公式サイト
主人公の青年を演じているアナンダ・エヴァリンハムさんのインタビューがこちらのサイトに載っているのですが、どうやら記憶喪失となる以前に、青年は「ゲイ」として生きていたということが明かされて行く展開のようです。彼のインタビューでのやりとりが面白かったので、抜粋します。■ストーリー・・・ウム(エーム)は、イベント運営会社に勤めるOL。最近は、彼氏に振られた上に、甥オムの面倒まで見ることになり、人生を悲観していた。さらに追い討ちをかけるように、彼女は車で若い男性(アナンダ)を轢いてしまう。この事故が原因で青年が記憶喪失となったことに責任を感じた彼女は彼を引き取ることを決意する。しかし記憶の手がかりは事故で血染めのシャツに刺繍されていたテンという名前のみだった。こうして、彼女と彼の奇妙な同居生活が始まる。やがて、ふたりはお互いの気持ちを近づけていくのだが……。(公式サイトより)
「“愛はセクシャリティも含めた様々な問題を越えて自由であるべき”というテーマは、どんな国の人にも訴えかけられる普遍的なものですからね。ただ、従来のタイ映画の中でゲイやオカマは常にコメディ要員なので、ところどころで悲哀も漂うゲイを描いたこの作品に、タイでは『ゲイ映画なのに笑えない』という批判(!)もありました(笑)。タイは“ゲイ大国”と言われていますが、等身大のゲイを描いたものは、アピチャッポン監督のアートフィルム的なものはあっても、一般に広く公開されたものとしてはおそらくこれが初めてだと思いますから」

奇抜なキャラクターとしての登場人物や突飛なスタイルの物語に比べると、「等身大」とか「日常感覚」の描写って、なかなか商業価値のあるものとはされにくい現実があるのはどこの国でも共通なようですね。それも、一つヒット作が出るとガラッと状況が変わったりするので先行きはわかりませんが。
こうした作品の出現が一つの突破口となって、タイ映画の中での「セクシュアル・マイノリティーの多様化」も、どんどん進展して欲しいです。→FC2 同性愛Blog Ranking
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