fc2ブログ

フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-10
« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 »

トランスって?01●京都トランスジェンダー映画祭01●「わからないこと」「揺らぐこと」を面白がりながら繋がろう。

 正直、トランスのことがよくわかりません。

 よく「LGBTコミュニティー」と一括りで語ったりしますし、僕もこのブログで 「LGBT可視化に向けて」だとか「LGBTの紙媒体★掲載チェック」などと安易に使ったりして来ましたが、そろそろそういう無邪気な自分を、一度疑ってみる必要性を感じる時期に突入しました(笑)。

 知れば知るほど、L(レズビアン)もG(ゲイ)もB(バイセクシュアル)もT(トランスジェンダー)も、かなり違った境遇にあって、違った感性で世の中を見ているんだなぁと感じることが多いです。「マイノリティー」としての社会的な立ち位置もかなり違いますし。

 わかった気になって乱暴に把握するのではなく、違いは違いとして面白がってみることは出来ないものかと以前より思っていました。特に、僕個人が「違うなぁ」と感じるのはトランスジェンダーの人たち。なぜなら僕には「性別違和」がほとんど無いから。その気持ちの部分まで踏み込んで理解することって、けっこう難しかったりするんですよ。

 そんな問題意識を持っている最近の僕にとって、格好のイベントがあったので行ってまいりました。5月31日(土)に京都大学で開催された「第1回京都トランスジェンダー映画祭」です。



 いまやセクシュアルマイノリティー主体で開催される映画祭は全国にいくつも出来たわけですが、「トランスジェンダー」に関する映画のみを集めた映画祭は初めての試みだったそうで。関西クィア映画祭の関連企画として開催されました。

 あのですねぇ。正直、ゲイである僕にとって「トランスジェンダー映画」ばかりを見続けるというのは、なかなか難易度の高いものであり、午前11時30分~午後8時30分までの全ての上映作品を見たのですが、脳みそが疲れまくりました。やっぱり、なかなか「感情同化」が出来ないんですよねぇ(爆)。特に、16:30から上映された『男子であること~Boy I am』というドキュメンタリー映画は、インタビュー中心の映画であり、印象的な言葉が次から次へと繰り出されるわけですが ほとんど租借できぬままに終わってしまい、置いてけぼりを食らったという感じでした(笑)。アメリカに暮らす、いろんなタイプのFtM(「女性」から「男性」への)トランスジェンダーが出てきて、性別適合手術を行う人なども描かれるのですが、なにしろ展開がスピーディーで盛りだくさん。YouTubeに、映画の冒頭場面が載っているので紹介させていただきます。雰囲気と要点は掴めるかと思いますので、御覧になってみてください。

●YouTubeより~「男子であること」
  

 印象としては、「トランスジェンダー」というアイデンティティーに「揺らぎ」を感じている人の登場が少なく、「身体の性を変えること」に執着の強い登場人物が多い映画だったという感じです。

 この映画の上映後、映画祭を主宰したひびのまことさんと、このブログではお馴染みの遠藤まめた君によるトークショーが行われました。まめた君にとっては、「揺らぎの多いトランスジェンダー」として感じる日常の思いを思う存分語ることの出来る貴重な機会になったようです。

「男子であること」上映後トーク01●アメリカにおける「トランスジェンダー」
  

 ひびのさんの発言にもありましたが、アメリカでは「反差別法」や「雇用差別禁止法」の制定を行政に要求する際に、トランスジェンダーを含めるのか否かがコミュニティー内で議論になって来た歴史があるそうです。(現在では「LGBT」という形で包括するという見解が主流になっているとのこと。)

 ちなみに日本では、この点については逆転現象といってもいい状態になっており、「性同一性障害」という形でトランスジェンダーの方が先に社会的認知を得たことによって法整備が進み、「同性愛者」のライフスタイルに関する法整備は、未整備のままとなっています。セクシュアルマイノリティーの権利獲得運動は、国や地域の社会的背景によって様々に事情が違っており、一筋縄では行かない難しさを抱えています。

 さてこのトーク。遠藤まめた君は、これまで他では語れなかった本音を吐露しています。彼のような立場で、いわゆる「LGBTコミュニティー」に参加していると、どういう気持ちを抱え込むのか。ハッとさせられる発言がたくさん出てくる今後にご注目ください。FC2 同性愛Blog Ranking
スポンサーサイト



コメント

この記事へのコメント
コメントを投稿する
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL

⇒ http://akaboshi07.blog44.fc2.com/tb.php/1272-692fceb7

この記事へのトラックバック

「トランスジェンダーは私たちの仲間です」の補足を掲載

 先日の「第1回京都トランスジェンダー映画祭」で「男子であること」という映画の上映の後、遠藤まめたさんとのトークをやりました。その時のやりとりの映像をakaboshiさんが自分のブログ(YouTubeも)に載せてくれています。 トランスって?01●京都トランスジェンダー映

HOME |

無料ホームページ ブログ(blog)