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2023-10
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たかがテレビ051●TBSイブニングファイブ詳細~カリフォルニアではカップル続々「同性婚OK」さて日本では。

 今日の夕方、5時17分頃にTBSテレビ「イブニングファイブ」で、先ごろアメリカで2番目に「同性婚」が合法化されたカリフォルニアのニュースが伝えられました。

 放送された7分間は、日本の同性愛者の現状をも視聴者にわかりやすく考えさせる構成となっており、尾辻かな子さんや伊藤文学さんがコメント出演していました。放送は関東地区のみだったようですが、御覧になられた方はいらっしゃいましたか?。見逃した方、あるいは放送地域では無かった方のために、簡単に放送の概略を書き出して見ましたので、ぜひ映像を「想像」してみてください。



■夕方のニュースらしく「がけっぷち犬リンリン、再び家に戻れるか?」といったゆる~い(=どうでもいい。爆)ニュースに続いて、5時15分頃。キャスターの三雲孝江さんが次のように原稿を読み上げます。

「さぁこの後ですが、結婚の届けに来たのは・・・?」

■画面には白人の男性同士のカップルが、チャペルのような場所で「I Love You」と言い、涙を流し合いながらキスをする場面が大写し。そのままCMに行きます。(その時の字幕:CMのあとは「夢のカリフォルニア」!?)

■CM明け。画面下のニュースタイトル:カリフォルニアではカップル続々「同性婚OK」さて日本では

アナウンサー
「こちら、同性のカップルの結婚が合法化された、アメリカのカリフォルニア州。婚姻届の受付が始まった17日、たくさんのカップルが届け出に訪れました。この問題、大統領選へ影響する可能性も指摘されています。」

■VTR開始:画面右上のタイトル「あの日系俳優も・・・「同性婚OK」に殺到

ナレーション
「アメリカ、ロサンゼルス。現地時間の16日、あるカップルが結婚式を挙げた。」

■レズビアンカップルの結婚式の模様。神父の発言「お二人の結婚と家庭を祝福する瞬間に私は立ち会います」

■拍手と歓声の中、キスをするレズビアンカップル。

ナレーション
「ごくごく普通の結婚式のようだが、この二人、実はともに女性。そう、同性愛者だ。この日、カリフォルニア州では、これまで禁止されていた同性者同士の結婚が晴れて認められたのだ。翌日には・・・」

■17日。藤原哲リポーター
「この初日に結婚届を提出しようと、早朝から既に大勢のカップルが列を作っています。」

ナレーション
「カリフォルニア州ウエストハリウッドでは、午前9時からの受け付けに、100組以上が並んだ。婚姻届には「新郎・新婦」の欄がなく、2人の氏名だけを記入するようになっている。」

結婚届を出したカップルの一人(ゲイ)
「幸せです。ただただ幸せです。」
そのパートナー(ゲイ)
「彼が人生の伴りょだと、こうして宣言できたのは勝利です」

ナレーション
「スタートレックシリーズで知られる日系俳優ジョージ・タケイさんの姿も。」

ジョージ・タケイさん
「私たち全員に祝福を。この平等が長続きし、繁栄しますように。」

ナレーション
「同性婚の合法化は、アメリカ東部のマサチューセッツ州に続いて2例目。実は、今回の解禁までの道のりには、紆余曲折があった。」

■2004年・カリフォルニアの映像

ナレーション
「2004年。カリフォルニア州のサンフランシスコ市が、独自に同性婚を認めたが、これにシュワルツェネッガー州知事や、ブッシュ大統領が反対を表明。騒ぎはカリフォルニア州とサンフランシスコ市との間で訴訟に発展した。」


■先月15日の映像

ナレーション
「そして先月15日。州の最高裁は、「同性婚を禁止する」とするカリフォルニア州法を違憲と判断した。そして全米最多、およそ10万組いると言われる、カリフォルニア州の同性カップルは、法的にパートナーになることが可能になったのだ。


■新宿二丁目の映像

ナレーション
「こうした動きを日本の同性愛者たちはどう見ているのか。」

日本の男性同性愛者(二丁目の街頭でインタビュー。顔出しなし。)
「日本でも、そういうふうなことが認められればいいなぁって、我々は思います」

日本の男性同性愛者(バーのカウンターで。顔出しなし。)
「将来的な不安はありますよね。結婚っていう、相方っていう形が取れないんで。」

■二丁目の路地を行く同性カップルを映しながら

ナレーション
「現在、日本では同性婚は認められていない。」

■昨年6月のNLGR同性結婚式の映像。

●ナレーション
「自身が同性愛者であることをカミングアウトし、おととし(正しくは「昨年」)、パートナーとの公開結婚式を挙げた、元大阪府議会議員の尾辻かな子さんは、法律で認められていることの意味を強調する。

尾辻かな子さん
「日本ではどこまで行っても、結婚式を挙げようが何をしようが、2人の関係はただの友達、ただの同居人でしかなくて、たとえば相手名義の財産であれば、やはり相手の親族に相続が行ってしまいますから、生命保険の受け取りなんかも出来ないという意味で、法律が出来るのと、法律が無い状態では、生活に対する安心感が違うと思います。」

■下北沢・伊藤文学さんのお宅

ナレーション
「伊藤文学さん。76歳。昭和期に、男性同性愛者たちの心の支えとなった同性愛雑誌『薔薇族』の編集長として、ずっと日本の同性愛者たちを見つめて来た。ちなみに伊藤さんは同性愛者ではない。」

■2006年の東京レズビアン&ゲイパレードを沿道から見つめる文学さん

ナレーション
「伊藤さんも、かつて我々の取材に対して、こうコメントしていた。」

伊藤文学さん(2006年8月取材時のインタビュー)
「僕のやっぱりいちばんの、やりたいことっていうのは、男同士の結婚、女同士の結婚が、可能な世の中に早くしたい」

ナレーション
「同性愛についての情報が乏しかった時代。薔薇族は、美少年のグラビアや、文通欄による出会いの場を提供し、当時の同性愛者たちにとって欠かせない一冊となっていた。しかし、時代の流れと共に販売部数は激減。廃刊と復刊を繰り返し、現在は年に4回。定期的にネット販売で細々と存続している。『自分たちは異常なのか』という、同性愛者たちの悩みは、いつの時代も絶えない。伊藤さんは、『決してそうではないんだよ』ということを、薔薇族を通してこれからも訴え続けたいのだという。」

伊藤文学さん
「同性愛はね。異常でも変態でもないということを、創刊以来ずっと言い続けてきて、それは一般の人にね、かなり浸透して来たと思うんですよね。愛し合っている男同士、女同士が結婚して法的に守られるように、生きている間に、なんとかそこまで持って行きたい。」

■再びカリフォルニアの映像

ナレーション
「もちろん、アメリカの同性愛者たちも順風満帆ではない。ウエスト・ハリウッドでは、同性婚に反対する人たちも姿を現した。」

反対派インタビュー
「男同士、女同士では結婚するべきじゃない。結婚は男性と女性でするべきものだ。」

■数々の同性カップルが映し出されながら。

ナレーション
「同性婚に反対する保守系団体は、大統領選に合わせて11月に住民投票を行って、同性婚を違法とするよう、州憲法の改正を目指しているという。ただ、同性婚が州全体を巻き込んだ騒ぎになったり、大統領選で候補者が同性婚についての意見を求められたりするアメリカと、日本との間には、依然、大きな差があるようだ。」

■VTR終了。スタジオコメント
三雲キャスター
「この日を待ち望んでいた人たちもたくさん居たんですよねぇ。」
杉尾キャスター
「そうですね。カリフォルニアってのは進歩的な土地柄で、こうした問題にもオープンなんですけど、全米レベルで見るとまぁ、まだまだ保守的な部分もあると。ただその、同性愛ってのはアメリカでは非常に身近な話ですから、これは大きなテーマなんですね、大統領選のテーマにもなると、言えますよね。」



 話によると、伊藤文学さんへの取材は今日の昼過ぎまで行われていたらしいですから、放送直前での取材だったようです。ほぼ20代ばかりで構成された若い取材陣が、インタビュー収録を行っていたそうですよ。

 アメリカの生き生きとしたカップルたちの表情と、日本の新宿二丁目の平日夜のひっそりとした様子が、ものすご~く対照的に感じられてしまう作りではありましたが・・・日本では「同性愛者としてのライフスタイルが、法的には何も保障されていない」=「存在が想定されていない」という問題点を、とてもわかりやすく浮かび上がらせる報道だったのではないかと感じました。当事者以外の方々にも、知ってもらえる機会になったことでしょう。FC2 同性愛Blog Ranking
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コメント

この記事へのコメント

フジのスーパーニュースでも取り上げられてましたよ

はじめまして。

カリフォルニアの同性婚ニュースを日本で放送しているのを見て感動しちゃいました。
日本て、あまりこういったニュースをなかなか取り上げてくれないので・・・。
女性同士、男性同士のカップルが抱き合ったり、キスしたり、でも中でもやっぱり・・・カメラに向かって『笑顔』を振りまいてる姿が一番顔がほころんじゃいました。

日本でもそう遠くない日に、同性婚解禁になれば良いなと思います。
幸せになる権利は異性だけじゃなく、同性にもあるはずだから・・・。

とにかく本当に嬉しいです。
結婚された方たちにこれからもずっと幸せであるように。

現在の薔薇族がネット通販、ってところにちょっと笑えたわたしですが(謎)、でも、復刊薔薇族が結構全面で写ってましたよねー。

という話はさておいて、この話自体は、最終的にはアメリカの大統領選挙に絡むことではあると思うんですが、あの番組の中では「さて日本では」という日本の状況も結構時間を割いて取り上げられてましたよね。

なのに、最後のコメンテーターは大統領選挙のことのみ取り挙げて、日本の現状については何一言も言わなかったのは、どうしてだろう、とちょっと悲しく思いました。取り上げ方自体には(日本の現状にしても)、十分納得がいくものだっただけに、最後のコメントには本当にがっかりしました。2人とも、どこかの「遠い世界で起こっていること」みたいな雰囲気だったので。それだったらわざわざ日本の現状までVTRで取り上げる必要はないってことですから。そのことについても一言くらいは触れて欲しかったと思いながら見ていました。

事実婚という制度

このニュースをTVで見て、このサイトを見つけました。 私はゲイではないのですが、個人的には、性的嗜好は(他人に危害を及ぼさない限り)、完全に自由であるべきだと思います。 従って、同性婚にも反対はしません。 ただ、結婚制度は子供がいて完全になる側面があるので、むしろ、「事実婚」という制度が出来る方が好ましいと考えます。 同性婚が、結婚と同等の法的権利を持つ事実婚に含まれれば、この問題は解決します。

どの社会でも、「結婚」は男女のものであるという観念を完全に覆すのは難しいです。 果たして、社会的に、同性愛や同性婚に対する差別を禁止することが可能かどうかは分りませんね。 ただ日本でも、一般的通念として、同性愛者が人格的に問題があると考えている人は少ないと思います。

参考&感動しました

自分はTVは録画でしかみないんですが、
このニュースを”リアルタイム”で見ているような写真&文章で
とても分かり安く、感動しました。

akaboshiさんの記事は、いつも反対派の声を拾い
他のブログやニュースと違い冷静で素晴らしいと思います。

このニュースの記事を読まなくては”ゲイリブ”としては
「大切な何かを見逃す所」との印象です。

P.S.TVの写真巧く撮れてますね!(本題と逸れますが(^_^;))

やはり、ブログってこういうのこそ価値があると再認識しました。

●通りすがりさん。

そのようですね。
また、TBSのこの同じ映像は、TBS「ニュース23」でも流れたようです。

●希望さん。

映像というものの力を感じましたね。また、このニュースを日本のテレビ局TBSとフジテレビが「現地にレポーターを派遣して取材したこと」そのものが、時代の変化を感じさせる出来事として印象的でした。

「結婚制度」自体に疑問を持つ人たちは、こうしたニュースを見てもクールな反応を示すのでしょう。でも僕は思います。そもそも異性愛者は結婚を「する/しない」の選択肢があるのに対し、同性愛者は選択すら出来ない。その状況のことを「法的な差別」と言うのではないかと。

僕個人としては、もし同性愛者でも「結婚」が制度上、出来るのだとしたら・・・生活上・社会制度上の恩恵が受けられるわけですから、生活のために「する」可能性が高いです。同じように税金を払っている者の権利として。

●Ronさん。

そうですね。スタジオでのコメントが「海の向こうの事情」のみに終始していたのは残念でしたが、あの短時間でそこまでコメントを言うのは難しかったのかもしれないですね。秒単位で時間が決められているのでしょうから。

今回、僕の把握しているところでは、当日このニュースを報道したのはNHK、TBS、フジテレビの3局だったようですが、「さて日本は」という疑問を持ち、実際に取材を敢行したTBS取材陣のフットワークの軽さを評価すべきだと思います。

実はTBSの取材班は2006年に、薔薇族が創刊35周年を迎えたタイミングで伊藤文学さんの取材を行っていたんです。パーティーの様子や、東京レズビアン&ゲイパレードを見に行く文学さんの姿などを、かなり丁寧に取材していたそうなのですが・・・放送されるはずの日には「ラーメン特集」が組まれて、放送されなかったという過去があります。(その当時、まだ僕は文学さんと出会っていないので目撃してはいませんが。)

文学さんのお宅に行くと、何度か「あのTBSの取材は、なんだったんだろうねぇ」という話が出てました(笑)。だから今回、その時の贖罪の意味も含めて、文学さんのところに取材が行ったのではないかと僕は思っています(爆)。

●もえおじさん。

書き込みありがとうございます。

そうですね。まずは「事実婚」に含まれる形だと、いわゆる「世の中からの受け入れやすさ」という意味では進みやすいのかもしれませんね。

ただ、「結婚制度が子どもがいて完全になる」とのことですが、実際には結婚しても子どもを持たない夫婦がけっこう居るのではないかと思います。また、海外では同性パートナーでも、子育てをする人たちが増えてきているようです。

●FeliscutusverXさん。

「akaboshiさんの記事は、いつも反対派の声を拾い」と書いていただきましたが、果たして「いつも」そう出来ているのかどうかは疑問です(笑)。

僕はゲイ当事者ですし、その立場から、基本的には個人の「主観」として書いているブログですから。視野が狭くなってしまうことも多々あります。そのへんのバランスは難しいのですが、その「葛藤」から生まれることを大事にしようと思っています。(疲れているときには、なかなかそう出来なかったりもするんですけどね。笑)


知りませんでした。ああ、嬉しいなぁ。ゲイ友達が沢山いるので、お祝いのメールを入れますね。でも、私の友達は皆、男運がない。女運はまずまず。

日本でもOKになればいいと思うのですが、なんでもかんでも面白がる2ch系の人も最近では多いし、実際になったらふざけて試してみる人が出る気がするのは私だけでしょうか。

ありがとうございます。

このようなブログがあったとは!!!

なかったらTBSの報道をまったく知らずにいたでしょう。
そして、TBSをお応援したくもなりましたね。

TVを忠実に再現してくださりありがとうございます。

●ephaさん。

epha さんお久しぶり!
そっかアメリカだから直接的に恩恵を受けやすい友人がたくさん居るのか。

カリフォルニアは、今後同性カップルによる「ウエディング・ブーム」が多額の経済的効果をもたらすということで、そういう事情もあって「解禁」が行われたのかもしれませんね。

日本でも、セレモニーとしての「同性結婚式」を行える結婚式場や教会は増えているようですが・・・実際のところ単なる「セレモニー」に過ぎないわけで、空しくもあります。

●shota-lowさん。

一口に「マスメディア」と言っても、個人の集合体なわけですから、こうした取材を実際に行った「個人」が居たからこそ、報道が実現したわけで。

これからも継続して日本の現状を取り上げ続けて欲しいですね、同じ取材班の人たちに。
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