フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-07
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LGBTの紙媒体★掲載チェック15●徳川家光が「男色に走って」?・・・それを言うなら「女色に走らされて」

 こういうのをいちいち指摘するのって神経質すぎるかもしれないと思い書くのを躊躇していたのですが、一晩寝てもまだ紙面を見ると気になってしょうがないので書いておきます。

 5月14日(水)の朝日新聞テレビ欄。番組紹介欄の中央に、カラーの写真入りで掲載された「試写室」の文章を目にしたとき、僕は一瞬目を疑いました。日本テレビで19:58から放送された「日本史サスペンス劇場」で、徳川家光と春日局のエピソードを扱うことを紹介する文章なのですが、以下のような記述があったのです。 

 家光は正室を迎えたが、男色に走って世継ぎをつくる気を見せない。そこで春日局は妙案を思いつく。

 ・・・男色に「走って」???

 「○○に走って」という表現は、「非行に走って」など、いわゆる「よくない行い/異常な行い/本来するべきことではないこと」をする時に用いられてはいませんかね?・・・だから僕はこの表現を見ると、胸がチクッと痛んでしまったんです。(たぶんその理由は僕がゲイだからなんだと思われます。笑)

 徳川家光は若い頃、放っておけば女性に興味を示さなかったと、放送された番組でも描かれていました。そんな家光を見かねた乳母の春日局が、世継ぎを作らせるためにと大奥を築き、たくさんの女性を住まわせたのにも関わらず、家光はなかなか女性に関心を示さなかったのです。

 家光はきっと「男性の方により強く惹かれるセクシュアリティー」の持ち主だったのでしょう。セクシュアリティー(性的指向)とは、本人の意志によってコントロールできるものではない「本能」のようなものですから、「男色に走って」という表現は、本来おかしいのではないかと思うのです。だってそれがその人本来の姿なのだから。家光は自分から逃げて「男色に走った」のではなく、自分に正直に振る舞っていただけなのですからね。

 だからきっとこの場合「男性に惹かれてばかりいたため世継ぎをつくる気を見せない」とでも書いておけば、ゲイが読んでも角が立たない表現になったのではないかと思います。

 さらに。相変わらずこの番組の番組欄には「禁断愛」の文字が躍っていました。

 そして放送された番組では、家光の「男色」を「隠された秘密」としてなかなか明かさずに視聴者の関心を惹き続ける材料にしておりました。そしてCMを挟んだ後でセンセーショナルに再現VTRで描き、傍らに少年を侍らせてむさぼるようにすり寄っている家光の行為が、面白おかしく描かれていました。スタジオの観客の笑い声も被せられており、「笑うべきシーン」として演出されていました。

 それを見たあるタレントはスタジオでのコメントで、キョトンとした顔をしながら「・・・男子校のノリだったんですかねぇ」と発言し、これまた笑いをとっていました。その発言をしたのは、いま大ブームになっている「おバカタレント」の女性の一人。正直、この発言にも僕は「ムッ」と来てしまったんですねぇ~やっぱ神経質(爆)。どうせなら、おネエタレントにコメントさせて「うらやましいわぁ~」とでも言わせておけば良かったのにねぇ。

 家光はのちに、春日局の執拗な作戦が功を奏したのか女性を見初めることになり、子どもを何人も作ることになるわけですが・・・ゲイである僕の視点からすると、それって「女色に走らされて」という風に言い表わしたくなってしまいます。(でもそうすると同じ穴のムジナになってしまうわけですが。笑)。

 ノンケ読者やノンケ視聴者向けにしか作られていないマスメディアの表現にムカつかずにいるために、こんなに想像力を駆使させてくれてありがとう~って感じです(爆)。でも、それってはっきり言って疲れるから、出来ればムカつかずに見ていられるマスメディアが、欲しいところなんですけどねぇ。FC2 同性愛Blog Ranking
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コメント

この記事へのコメント

家光たいへん

番組見ましたよ。俺も同じような気持ちで見てましたのでブログにも書きました。朝日新聞がっかりだなあ。試写室として記者が書いた記事だもんね。番組提供の情報がそのような書き方だったんでしょうけど、そのまま書くとは・・放送基準では同性愛を変態的に扱ってはならないとされてるんですが・・・性癖とか男色に走るとか、ねー

ある視点

この番組は見てないけどここのブログの愛読者としてたぶんゲイ(この番組の表現では男色)を卑下というか軽んじて描かれているんだろうなとという悪い勘がしました。
やっぱり、相変わらずの視点でしか同性愛を捉えていないんですね。こういう製作者にはよしながふみ作品を読ませてやりたいですっ!!
男色も女色も性の営みの中では差別無いはず、ですよね・・・。歴史モノに限りませんが映画では既に作られているゲイもストレートも差別無い成熟した視点の映像作品が見たいと切望します。

●ゲイリーマンのカミングアウト的思考さん。

そういえば神戸で会って、あんなに長く一緒にいたにも関わらず、この番組の話しなかったですね(爆)。

記者が書いた表現なのかテレビ局からの資料に書かれていた表現なのかはわかりませんが、どちらにしても「男色に走って」という言葉をなんの疑いも無く書けてしまうセンスが旧時代的。きっとこの人の周りには、カミングアウトしたゲイがいないんでしょう。

●misaeさん。

この番組を見て、家光の歴史上の伝説自体が「同性愛者を異性愛者に矯正させる」といった印象をもたらすものなんだということに気付かされたので、そのことには感謝しています。

このテーマをもっと丹念に調べて、家光の性的指向が、各時代によって「どのように語られてきたのか」を浮かび上がらせると、一冊の本になるのではないかと思います。
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