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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-10
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クィア・レインボーパレード福岡05●残してきた足跡が闇の中の光となり



 前々回前回と紹介してきましたQueerRainbowParadeFukuoka2008 ですが、いよいよゴール地点に到着します。天神のあたりで大きな曲がり角があるのですが、アナウンスによってパレードの趣旨が読み上げられ、参加者の士気は一層高まりました。

06●残してきた足跡が闇の中の光となり
  

 それにしても本当に、沿道の観客の多さには圧倒されます。博多どんたく港まつりはゴールデン・ウィークの恒例行事ということもあり、家族連れで毎年のように、楽しみに見に来ている人たちがたくさんいるようです。映像の中にも頻繁に映っていますが、派手な格好をしたドラァグ・クイーンはやはり子どもたちや若者に大人気(笑)。笑顔で手を振る光景や、写真撮影をせがまれる光景が繰り返し見られました。

 ドラァグ・クイーンらの格好は奇抜でジェンダーを超越しているので、ともすると「気持ち悪がる」反応もあるのではないかと思いがちですが、僕が見た限りではそういう反応は目に入ってきませんでした。それどころか、「わぁ~っ!」と声を出しながら満面の笑みで寄ってくる人たちが多いのです。これはひょっとすると、テレビの「おネエブーム」の影響もあるのかもしれませんよ。おネエ的なものへの「親近感」のようなものを、多くの人たちが持つようになって来ているのではないかとさえ感じさせられる、街の光景でした。おネエの皆さん、これからはクラブの中だけではなく、街へ繰り出してみてはいかがでしょう(笑)。

 特に、こうした市民まつりの場では各団体が競って「目立とう精神」を発揮して個性的な出し物を準備して臨むわけですから、「派手さ」とか「奇抜さ」はむしろ沿道の観客に「求められている」と言ってもいいのかもしれません。今年のクィア・レインボーパレードの場合は「ふだん通りの格好をしている人たち」と「奇抜な格好をしている人たち」がちょうど同じ数くらい、共存して歩いていたので、結果的にはそれも一つの「多様性の表現」になっていたのかもしれませんね。

07●到着点を過ぎて
  

 さて。到着点を過ぎ、解散地の天神中央公園に着いた一行は、記念撮影をしたり感想を語り合ったりして興奮を分かち合います。ドラァグの中には、重たい着物とかつらを身にまとっての行進にヘトヘトになったり、厚底ブーツで足が痛くなったりと、大変な思いをした方々もいたようです。

 皆が輪になったところで呼びかけ人の元満真紀さんがアフターパーティーの告知や最後の挨拶をし、最後は万歳で締めたわけですが・・・その後に思わぬ名場面を撮る事になりました。ぜひ最後まで見てみてください。

08●お礼が言いたくて。
  

 昨年の参加がこのような波及効果をもたらしていたとは、本当に嬉しかったでしょうね。こういうところに、「市民まつり参加型パレード」ならではの特色があるんだなぁと発見させてもらった出来事でした。

 さて。せっかくなので僕は行進直後の興奮冷めやらぬ元満真紀さんにインタビューを行いました。お疲れのところにも関わらず嫌な顔ひとつせず、シビアな視点からパレードの成果を振り返りつつも、今後の展望を明るく語ってくれましたよ。突然お願いしたのにこれだけの当意即妙なコメントが出てくる彼女。スゴイと思いました。

09●元満真紀さんインタビュー/博多どんたく演舞台等光景
  

 初参加だった昨年は、「ゲイという言葉が盛り込めなかった」そうで、苦労があったんですね。だからパレード開催の告知が、広くは行われていなかったんだなぁと気付かされました。でもある意味、少しずつ周りに理解を浸透させ、自分たちの覚悟も固めながら事を進めたから、今年はパレード中も数箇所で「ゲイと、それを理解する異性愛者の仲間たち」だというアナウンスを流せるところまで持ってこれたわけですね。「やわらかい戦略性」の勝利といったところでしょうか。

 こうした博多の人たちの、けっして急がずでも着実に、一歩一歩周囲に浸透していこうとする方法には、学ぶべきところが多くあるように思います。急いては事をし損じます。あくまでも「市民」として身の丈にあったところから、無理せず「出来るところから始めてみる」姿勢。その基本を大事にすることが、長い目で見たときにはきっと、いつの間にか次の新たな地平を見晴るかすことに繋がって行くのでしょう。

 次回はこの後19時30分より行われたアフターパーティーの中から、YouTube公開の許可が出た演目を紹介させていただきます。トークあり朗読ありDJあり歌謡ショーあり。盛りだくさんで多くの人々がいろんな感情を発散させる開放的な場が創造されました。FC2 同性愛Blog Ranking
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