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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-06
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たかがテレビ049●「ハートをつなごう」ゲイ/レズビアン第二夜●「顔を出さない」というのも表現

 第一夜の感想をアップした直後に今夜の放送を見たのですが・・・今日は「映像的な面白さ」という点では物足りなさを感じました。30分の中にトピックを多く詰め込みすぎで説明が多くなってしまったことも原因でしょうし、今回VTR出演をしたゲイ/レズビアンは「顔出し」をしていなかったことも原因でしょう。「画」になりにくかったのだと思います。

 ただ、「顔を出す」ことが素晴らしいことであって、「顔を出せない人」のことを暗に責めるような風潮が当事者コミュニティーの中にあることには、僕は疑問を感じます。なぜなら「顔を出さない」というのも、一つの表現のあり方ではないかと思うからです。どうして顔を出せないのか。躊躇するのか。その精神の葛藤を想像してもらうことに、ゲイ/レズビアンが日々ぶつかっている問題の「核」があると思うからです。スタジオに出演して顔を出せている人の多くも、かつては「顔を出せなかった人」だったりもするわけです。皆が皆、顔を出していたらその「背後」にあるものが想像されなくなってしまいますからね。

 今回は「カミングアウト・レターズ」の中の一節も紹介され、「カミングアウト」という行為にまつわる複雑な側面もトークで少しだけ触れられたわけですが、「紹介されただけ」という印象であり、考察したり、その気持ちを「感じたり」するところまでは踏み込んではいないように思いました。今後も番組では「ゲイ/レズビアン」を取り上げ続けるようですから、ぜひこれから更に個別の問題に突っ込んで具体的なエピソードとともに「カミングアウトにまつわる問題」を、映像表現としても工夫しながら追求して行って欲しいと思いました。

今回の放送の感想を、NHKが受け付けています。

 あと、今回の二夜の番組では、「コミュニティー」の存在があまり見えてこなかったのではないかと感じました。多くのレズビアン/ゲイが「自分へのカミングアウト」をする過程において、学校や職場とは別の「当事者コミュニティーとの出会い」が大きな役割を果たしてます。朝原君のVTRで「ピアフレンズ」の紹介はありましたが、そういった「昼間」の出会いの場だけではなく、クラブイベントやバーなどの「夜」の出会いの場も大切な役割を果たしています。また、スポーツや文化活動などのサークルや、雑誌、ネットなどなど様々な種類のものが、当事者にとっては「大切な心の拠り所」として精神的なつながりをもたらしています。そこらへんの個別性を探ってみると面白いかも。・・・つまり、まだまだネタはいっぱいありますよ~ってことで(笑)

 また、同性愛者が同性愛者だと認識される最も映像的にわかりやすい「画」は「同性パートナーと並んでいる姿」なのですが、今回の放送では(イラスト以外には)まったく出てきませんでしたね。そのへんが物足りなかったです(笑)。

 なんにせよ、「具体的でリアルなエピソードを映像として表現できるかどうか」というところに、この番組の真価は問われるのではないかと思います。(そういった面で、朝原君の取材VTRは本当に良かった!)。 「ゲイ/レズビアン」を映像で描くということにまつわる様々な問題。特にテレビというマスメディアで「市井に生きる人」を描く際に、これからぶつかるであろう様々な問題が予想されますが、ぜひめげずに連続して取り上げ続けてくださいね!NHKさん!FC2 同性愛Blog Ranking
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コメント

この記事へのコメント

面白い(笑)

わたしもさっき、この番組に対する感想をアップしたのだけれど、akaboshiさんとはビミョーに違っているようで、また重なっているところもあってなかなか面白いですね。

顔出しできなかった人たちに対しては、わたしは逆に「ぼかし」とか「声が反転」してなくてよかった、と思いました(笑)顔出ししている人の方が圧倒的に多かったからでしょうか、そんなに違和感は感じなかったんですよね。

2回目(今晩)はちょっと内容を詰め込みすぎたような感じだったから、逆に物足りなく思えたのかなぁ。カミングアウトと言っても、対象になる人はいろいろいるわけで、それを「カミングアウト・レターズ」の中身のまま「えいっ」と全部突っ込んでしまったような気がします。

同性カップルの画、についてはわたしもそう思いました~。が、後ろ姿だけならともかく、2人で顔出しOKって結構難しいことなんじゃないかって思うんですよねぇ~。うちだってそうだしね。全国ネットで「こんなに幸せに暮らしてるんだ、へへん」とか、見せつけたい気はするんだけどさ(爆)

うーん、見れない。。

akaboshiさん こんばんは
いつも貴重な情報と解説、ありがとうございます。

私は、家族にカミングアウトしていないので、お茶の間で堂々と見ることはできませんでした。チャンネル切り替えの際、「理解はするが、受容はできない」という言葉が聞え、上手な切り捨て方だなあと、実際に経験したカウンセリング場面でのカウンセラーの対応を思い出して、切なくなってしまいました。再放送をどこかで録画しようと思います。

●Ronさん。

「声の反転」は無かったけど「顔のボカシ」は数箇所であったよ。あまり目立たないような形にはしてあったけど。

そっかRonさんとこ、事情が許せば見せつけたいんだぁ~。・・・覚えとこ(爆)。

●nobaraさん。

たしかに。僕も、もし親と同居している学生だったりしたらリアルタイムで堂々と見ることなんて出来なかったことでしょう。こっそり録画して、親が居ないときにドキドキしながら見ていたのでしょうね。

そういう人の気持ちを思うと、やっぱり切ないです。現に、全国にたくさん居るんだろうことが想像できるから。

再放送、なんとか録画して見てくださいね。

おー、そうそう

そうそう、このコメント書いたあと、そういえば「渡辺くん」は顔のぼかしがあって、彼の異性愛者の友人はそのままの顔だったなと思い出しました(笑)あのとき彼女と「ちょっと不自然かなー」って話してたんだよねー、そういえば。。もちろん、顔が出せない理由はあって当然だと思ってます。好きな人への告白、うまくいけばいいね、渡辺くん、って知らない人だけどさ(笑)

彼女はどう思ってるか分からないけど、わたしは見せつけたいですよー(笑)
だからときどきとんでもない内容の日記がアップされるんじゃん(爆)
わたしは彼女と出会えて本当に幸せだと思ってるもの。

そうそう、最近は携帯のワンセグで録画して見る、って方法もあるよね。これだと家族の人に気がつかれずに録画できるし、見たいときに見られるし。問題は、ワンセグが利用できる地域に住んでいるかとか、ワンセグが付いている携帯を持っているかだけど、もしそういう条件が合う人だったら、そういう手も使えます。30分×2回だったら1GのSD、またはmicro SDで十分ですよ。

もし普通のデッキでの録画もちょっと。。と思っている人がいたら、この手をオススメしますね。ただ、ちゃんと受信できるところで録画してくださいね。。。ワンセグって結構ビミョーな位置で受信できたりできなかったりするんで。
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