フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-06
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LGBTの紙媒体★掲載チェック12●『週刊新潮』のゲイ・レズビアン記事に見る、残念な認識の誤り



 4月17日(木)。朝刊各紙や電車の吊り革広告に掲載された「週刊新潮」の宣伝に次のような見出しが、少し小さめではありましたが載りました。目にされた方も多かったのではないでしょうか。

『NHKが放映する「ゲイ・レズビアン」特集番組』

 この見出しだけでは、批判記事なのか肯定的な立場から書かれたものなのかは判別できません。ただ、「ゲイ・レズビアン」という言葉を「客寄せ」的な意味で目立たせる形で使っていることは明らかです。しかし、この大きさの「中途半端さ」はなんなんでしょう(笑)

 日本の社会状況ではまだ「ゲイ・レズビアン」という言葉が、こうした一般メディアの活字として載っている情況が「日常」にはなっていません。かといって、それほど「珍しい」という感じでも無くなって来ているようにも思えます。2008年。今年はちょうどその「端境期」にあるのかなぁ・・・という感慨を持って、僕はこの広告を眺めました。

 実際、雑誌を購入して掲載されているP150~151を読んでみました。記事は完全なる「肯定的意味合い」のものであり、4月28・29日にNHK教育テレビで放送が予定されている「ハートをつなごう」のPR記事といってもいい内容のものでした。番組で「ゲイ/レズビアン」が紹介されることを「実に画期的なこと」という小見出しと共に紹介し、その収録を終えたNHK番組広報担当者、司会者の石田衣良氏、尾辻かな子さんなどに取材し、番組の宣伝に一役買っています。

 僕としては、せっかく週刊誌に載っているのだから「ちょっと下世話で娯楽色満載な」ケレン味のある文章を期待してしまったのですが(爆)、あまりにも真面目で誠実な書きっぷりに肩透かしを食らわされ、ちょっとズッコケてしまいました(←オイッ!)。メディアにはメディア毎の特性があって、読者はその「芸」を楽しみにして読むという面もありますからね。

 それはさておき。とっても真面目に誠実に書かれた内容の記事にも関わらず、大事な部分で大きなミスをおかしたままである点が気になったので、指摘しておきます。それは本来性的指向と書かれるべき箇所が2箇所、性的嗜好と書かれていたことです。まずはこの部分。(「週刊新潮」2008年4月24日号P150~151より抜粋)

 その他、取材VTRでは、高校時代に自分の性的嗜好についての「ムーミン谷とマイノリティ」というレポートを書いた女性と、その先生も登場。
「ゲイやレズビアンは個人的嗜好として切り捨てられてきた問題。スタジオ収録には台本が一切なく、自由な雰囲気で言いたいことが言えました」(尾辻氏)

 この引用箇所には2回「嗜好」という単語が出てきますが、最初に出て来ている部分は「性的指向」と書かれていなければ意味が通じないはずです。その後の尾辻さんの発言部分で「ゲイやレズビアンは個人的嗜好として切り捨てられてきた問題」だと言っているわけですから。

 同性愛を語る際に用いる「セクシュアリティー」とは「嗜好」(趣味=個人の趣味で選べるもの)ではなく「指向」です。その認識が世間に浸透していないから余計な偏見が生み出されているのです。その根本の部分を、記者や雑誌の校正担当者が理解していないのではないかという疑いを生じさせる間違いではないでしょうか。この間違いが、ここだけだったならばまだ「単なる誤植」で済まされますが、実はもう一箇所出てくるのです。番組の収録を終えた司会の石田衣良さんの発言を文字起こしした次の部分です。(「週刊新潮」2008年4月24日号P150~151より抜粋)

「前編は、ゲイの若者が自分の性的嗜好をいかにカミングアウトしたかについてのVTRが流され、後編は、それを周りの人がどう受け止めたのか、カミングアウトされた側の大学の先生や親に焦点を当てたVTRが紹介されました。(以下続く)」

 たしかに、音にすれば「せいてきしこう」となるわけで、発言者が「性的嗜好」「性的指向」どちらの意味で使っているのかは判別できません。でも内容的には「性的指向」のことを言っているのだということは、想像がつきます。しかしそれを文字に起こした記者は、どうやらセクシュアリティーの問題を「性的嗜好」であると認識してしまっているようです。(あるいは「性的指向」という言葉を知らないまま、自身がそれまで知っていた「性的嗜好」という言葉に当てはめて理解した気になって記事を書いているかのどちらか。)

 もしこれが、おちゃらけた感じで書かれているゴシップ風の記事なのだとしたら「しょうがないなぁ~」と笑って流せてしまいますが(←それもどうかとは思うけどね。爆)、ここまで真面目で誠実な態度で書かれている(ように見える)記事の場合、その分書かれている内容に対して読者は「信頼感」を高めて読んでしまいます。だからこそ、こんな根本的な間違いを記者や校正者がそのままスルーして発売してしまっていることが、残念でなりません。そもそも記者の名前すら書かれていない匿名記事なので、誰が書いたのかはわかりませんが・・・。

 同性愛者が、自らの根本に関わる問題を「嗜好(趣味)の問題」だとして片付けられ、本気で扱ってもらえずに苦しんできた歴史や現状に関して、もっとセンシティブな態度で記事を書いて欲しいと思います。FC2 同性愛Blog Ranking
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コメント

この記事へのコメント

この記事、私のような【ひねくれ者】が読むと(笑)確信犯的に、見えてしまうんだけれど…。

理由としては、記事全体から、記者の意見が見えてこないこと。一見、番組の宣伝をしている風な内容。

あからさまにゲイやビアンを否定はしていないけれど(そんなことすると、雑誌社に苦情が直接くるから)この『嗜好』でしかないゲイやビアンを利用して、今いろいろ問題になっているNHKへの批判、こんなモノを取り上げるNHKってどうなの?という記者の意図を見てしまって……‥って話を昨日BASE KOBEのこうじさんと、先のタンタンタンゴの新聞記事と合わせて熱論しておりました。

まぁそこまで深読みする必要は無いのかもしれないけれど、決して手放しでは、喜べない表記『嗜好』に、メディアの対策をもっとしっかりしなければと思う今日この頃です…。

わたしはそこまで思わないです~(笑)

わたしは買わなくて、立ち読みしただけなんですけど(!)、やはり「性的嗜好」の表記は気になりました。でも、そのことに対して悪意があるとは感じなかったんですね。風の噂によると(笑)この雑誌の出版社は、自らと関係ないテレビやタレントの批判はバリバリしますが、出版関係のところとは関係があることもあるので、それよりはちょっと筆が鈍るとか。あ、あくまでも「風の噂」ですので(笑)

なので、批判したいのなら、思いっきりやってくると思います。が、記事を読んだ限り「放映前なのに約70件もメールが来て、こういうのは番組が始まって以来」だの「昔はこういう(ゲイやレズビアン関係の)番組の企画をしても絶対ボツだった」と書かれていて、わたしとしては全体的な記事の雰囲気はそんなに悪いものではなかったと思われます。

「嗜好」については、ある程度社会に認知されるまで、言い続けなければならないでしょうね。

指向か嗜好か志向か

>同性愛者が、自らの根本に関わる問題を「嗜好(趣味)の問題」だとして片付けられ、本気で扱ってもらえずに苦しんできた歴史や現状…
「性的嗜好」を使うゲイの方や、使うことを選び取っていると思えるゲイの方に出会うことはそれほど珍しくない、というのが私の感触です。
また、「性的指向だけが正しくて、志向・嗜好は誤り」、という考えにたいする疑問を書いている方もあります。
http://www.hiro-pee.net/okama1-7.html

とすると、同性愛を性的嗜好と言われてすべての同性愛者が苦しんできた、と受け取られる言い方は如何なものか?という気がするのですが。
「性的嗜好と言われて私は苦しんできた…」とか、せめて、「多くの同性愛者が苦しんできた…」くらいに言うべきでは無いか、と私は思うのですが。

●いちさん。

あ、なるほどそう言われて読み返すと、そう感じられなくもない書き方だったんですね。どうやら少し感情的になって書いてしまったようです。ご指摘ありがとうございました。

また、新たな知見を広げることの出来るリンクを紹介してくださって、ありがとうございました。
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