フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-08
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劇団フライングステージ「新・こころ」●PLAYレビュー

 下北沢駅前劇場で上演中の劇団フライングステージ公演「新・こころ」を昨日、観に行ってきました。今回すごく面白いです!丁寧に繊細に描かれた心理のドラマに惹き込まれ、たくさん笑ったしジーンと来たし、考えさせられました。

劇団フライングステージ公式サイト

 この劇団は「ゲイの劇団」と打ち出しているにもかかわらず(?笑)客席が程よく様々な人が混ざり合っている様子がなによりも「いいなぁ」と思います。劇団の歴史の厚みと、着実な活動が生み出す成果なんだと思います。

 物語は、夏目漱石の「こころ」の台詞を、ほぼそのままにドラマ化した部分と現代の部分との入れ子構造になっているのですが、台詞には書かれていない「行間」の部分が俳優や演出の解釈によって舞台上に立ち上げられたとき、それはまさに好意を寄せ合う男と男同士の心理を描いた小説なんだということが、見事に浮かび上がっていました。

 まるで映画「ブロークバック・マウンテン」を見ている時と同じような、もどかしさとかドキドキした感覚を味わいました。肝心の「言いたいこと」が相手に言えないからこそ、起きてしまう擦れ違い。恋愛状態にある時の悦びと苦しみ。しかも愛した相手が同性なんだということを、どう自分で解釈して受け入れたらいいのかを掴みかねている人の「宙ぶらりん」とした感覚が、ヒリヒリと伝わってくる台詞と演技。

 でも、だからこそ、ほんのちょっとでもその気持ちが相手に伝えられたときの爽快感や解放感が、まるで至上の喜びに感じられたりする時もある。そんな感情の起伏が実に丁寧に繊細に演じられています。「この人ミスキャストだなぁ」と感じられる人が一人もいなくて、登場人物が生き生きと各々のリアリティを持って舞台に生きているので、最後まで飽きずに観ることが出来ました。上演時間は2時間以上あるのですが、1時間半ほどで終わったのではないかと思えるほど早く感じられました。終演後に時計を見た時に驚きましたもん。「えっ・・・そんなに経ってたの?」って。

 どの人物も観ているうちに親近感が湧いて、おもわず好きになってきてしまう感じがあったのですが、特に女性の登場人物を演じていた、劇団員の関根信一さんと石関準さんの演技には笑いながらも魅せられました。「あぁ、いるいる、こういう人」っていう現実味がちゃんと出ていたし、男に好意を寄せる男に恋してしまった女性の側の切ない気持ちとか、家の存続や娘のことを思うばかりにしたたかな振る舞いをしてしまう母親のエゴや策略も、嫌味なく丁寧に描かれていました。

 内面的にはドロドロしているにも関わらず、全体的には展開がコミカルでスピーディー。観客としては、気軽な気持ちで笑って観ているうちにいつの間にか心が深く動かされ、何度も意表を突く場面でジワッと来てしまいました。

 きっと演出が全体的にクールで乾いていて緩急を付けられていたことと、本音をあまり語らないタイプの台詞が多いからなのでしょう。ジメジメとした押し付けがましい表現を排することが出来たからこそ、逆に登場人物たちの内面を観客が想像できる「隙間」がたくさん生まれたのだと思います。そのへんのバランスが絶妙で小気味いい舞台でした。

 3月26日(水)まで上演されているので、観に行ける地域の方はぜひ、お見逃しなく!FC2 同性愛Blog Ranking
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