フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-11
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RYOJI+砂川秀樹 編 「カミングアウト・レターズ」●BOOKレビュー

 親にカミングアウトしてないし、これから本当にするのかどうかもわからない。そんな宙ぶらりんな気持ちを抱えている僕にとっては切実に胸に迫ってくる言葉のオンパレード。いやぁ~刺さる刺さる、涙腺刺激されまくり。心があっちへ行ったりこっちに来たり。忙しく喜怒哀楽を呼び覚まされる言葉の応酬に、クラクラ来てしまうような読書体験だった。

 僕のような同性愛者が近親者にカミングアウトをためらう時って、「拒絶されて自分が傷つきたくない」のと同じくらい、「相手を傷つけたくない」という気持ちが働くのではないかと思う。同性しか好きになれないという自分の本性から、逃げ続けた思春期の経験がそうさせる。自分ですら大変だった思いを、なんで年老いた親に背負わせなければならないのか。そういう思いがあることは否定できない事実だ。もともとは社会に蔓延するホモフォビア(同性愛嫌悪)が原因なのだけど。

 カミングアウトってものは、する相手との関係が近ければ近いほど、もしも壊れてしまった場合のリスクが大きい。だから失敗した場合にフォローが出来るかどうか自信が持てない限り、躊躇するのは仕方のない事だと思う。それを「だらしない」とか「意気地なし」とか強者の論理で責めたてるのは勝手だけど、世の中強い人ばかりではないことを、僕は自分を通して知っている。強くなってしまうと見えなくなってしまうことも、あるのではないかと思ったりする。同性愛者に生まれついたということだけでも結構シンドイのに、なぜ「カミングアウト」という行為をせねばならないという重圧まで背負い込まされなければならないのかと、本音では思ったりすることもある。

 RYOJIさんと砂川秀樹さんの編著として出版された「カミングアウト・レターズ~子どもと親、生徒と教師の往復書簡」には、そんな重圧と戦った人たちの体験談がたくさん詰まっている。でもこの本に出てくる人々は、けっして強いわけではない。ああでもない、こうでもないと悩んでもがいて葛藤しているから読んでいて引き込まれるし、親近感が持てる。繊細な感性で自己の行為をふりかえり、強靭な「魂」を込めて綴られた言葉の数々。だけれども、この本の全体から醸し出される雰囲気は、ひとことで言うならば「静謐」。そんな不思議なアンバランスが見事に成立しているのが不思議だ。編者2人の個性なのだろうか。

 僕はこの本を読んで不謹慎にも、こんなことを思ったりした。「カミングアウト」という通過儀礼のようなものがあり、「しなければならないこと」だという強迫観念に苛まれ続けることって正直ウザったいけれど、同時にそのハラハラ・ドキドキを通していろんなことを考えられたり感じられたりするわけだから、同性愛者に生まれたこともまんざら悪くはないのかなぁと。

 それが能天気な考えなのかどうかは、これからの僕の歩みが実証するわけだけれども。出来れば失敗したくはないから、まだしばらくは、このハラハラ・ドキドキを瑞々しく感じながら、ゆっくり焦らずに、僕は僕をより深く受け入れていこうと思う。FC2 同性愛Blog Ranking


砂川秀樹・RYOJI編著「カミングアウト・レターズ」
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コメント

この記事へのコメント

私は立場的にはカミングアウトされる側になりますが、カミング
アウトに関しては、知人の間でも意見がわかれているようです。
カミングアウトしたくてもできない、という人もいますし、いずれ
は家族にもカミングアウトするつもりだ、という人もいます。
また、カミングアウトは全然するつもりがない、必要を感じない、
という人もいて、みんな考えはいろいろなんだなあと感じています。

なので、もちろん、みんなカミングアウトしなければならないとか
したほうがよいとかいうのではないけれど、『カミングアウト・
レターズ』は、すごくすてきだなあと思いました。


トラックバックされている悠さんのブログにも書かせていただき
ましたが、私にはとっても信頼する大切なゲイの友人がいますが、
カミングアウトはされていません。
ひょんなことから本人の意図に反してアウティングされてしまった
ので、彼がゲイであることを私が知っていることは彼もわかって
いると思いますが、そのことにはお互いに一切ふれずにもう何年も
友人としてのつきあいが続いています。
実はずっと前から彼がゲイであることは気づいていましたし、私が
気づいていることをたぶん彼もわかっていて、それはそれでOK
という感じでお互いに接してきたような気もします。
なので、思わぬことからアウティングされて、かえってそれに
ふれにくくなったというのもあるかもしれないし、彼の中では
実はカミングアウトはどうでもよいことだったのかもしれないし、
逆に絶対ふれたくないのかもしれない。あるいは、私にとって
彼は大切な友人だけど、彼にとって私はカミングアウトできるような
存在じゃないのかもしれない(ちょっとさびしいですが)。
まったくわからないまま、でもやっぱり今までもこれからも、大切な
友人であることには変わりないなあと思うのです。

●Ka.さん。

Ka.さんの書いてくださったことを読んで、

もしかしたら僕の周囲にも、
Ka.さんが友人に対して思っているのと同じようなことを
思っている人がいるのかもしれない・・・と、感じました。

僕は以前、会社の同僚(女性)にカミングアウトしたことがあるのですが
何気ない会話の中で、冗談めかして
「もしかしてゲイなんですかぁ~?」と彼女が言ってきてくれた時に、
こっちからも冗談めかして「そうだよぉ~」と言えたことがあります。

それが二人きりの状況だったということもありますし、
以前から彼女には、機会があったら言ってみたいなァと
思っていた矢先だったので、嬉しかったことを憶えています。

あとになって彼女は
「冗談で言ったのに、まさかそういう反応が返ってくるとは思わなかった」と
言っていましたが(笑)。

以後、なにかと僕にゲイについて聞いて来たりとか、
僕の方からも話したりとかするようになって、
次第に興味を持ってくれたようで、ついには
昨年3月の尾辻かな子さんの新宿二丁目でのキックオフイベントにも
来てくれたりしたんです。

・・・今は別の会社に移ってしまった人なんですが、
久しぶりに会いたくなってきました(笑)。

akaboshiさん、ありがとうございます。
akaboshiさんのコメントを読んで、なぜかわからないけど、
なんとなく ほっとした気持ちになりました。

2日のパフナイト、おじゃましたいと思っています。
(これ、akaboshiさんの企画なんですね!)

●Ka.さん。

いえいえこちらこそ、書き込みありがとうございました。
2月2日のパフナイト、来ていただけるんですね!ありがとうございます~。
では当日、お話しましょう!
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