フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-06
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LGBT可視化に向けて074●早大GLOW「ゲイとビアンのキャンパスライフ」にパワーをもらう。



 最近、更新する気持ちがまったく失せていた「LGBT可視化に向けて」ですが、久々に書く気になりました。なぜなら早稲田大学に若いエキスをチューチュー(by槇原敬之)吸いに行ったからっ!(爆)。早大のセクシュアル・マイノリティーサークル「GLOW」主催の自主制作映画「ゲイとビアンのキャンパスライフ」のトーク付き上映会(11月4日14時)に行ってまいりました。

 早稲田祭といえば昨年は尾辻かな子さんの講演会が行われましたよね。第1回の関西レインボーパレード大成功の直後であり興奮冷めやらぬまま撮影に行き、講演会の映像を初めてYouTubeにアップしたのはこの時でした。
01 異性愛の原因はなんですか?
02 同性愛に関する医学的な見解
03 カミングアウトの意味
04 自分へのカミングアウト
05 社会を変えたいと思うなら
06 「日活ロマンポルノと違いますぅ~」
07 カミングアウトはセーフティーネット
08 男同士ではコンビニにも入れない?

 実はこの時「パネラー」として登場していた学生たちは皆、人前で話すことに極度に緊張していて「絶対に撮影しないでください」と言われたことを憶えています。したがってYouTubeには尾辻さんの姿しか載せられなかったわけですが、その後、彼らはRainbow College主催の就職活動フェアなど様々な場面で大活躍。ついには尾辻さんの選挙の際に新宿駅前や二丁目の街頭で応援演説をしたり、パレードの学生フロートで中心メンバーとなって盛り立てたりするようになっていました。時には彼らの方から「akaboshiさん、YouTubeに載せてくださいよ~」と乗せられていつの間にか告知映像を撮影させられていたり…(爆)。そのパワーには圧倒され、驚かされてばかりの一年だったように思います。

 そして今日もまたしても、ド肝を抜かれることになったのでした。この映画、意外に(と言っては失礼だが。笑)良かったんですよ~コレが。なにしろ演技が自然っ!。ほら、こういう自主制作映画って「上手くもないのに器用に見せようとするバカ素人」の演技にゲンナリさせられることがあったりするじゃないですか~。ところがそういう感じが全然しない。演技者としては素人なはずの学生たちが、驚くほど素直に生き生きと、役を楽しんで演じてるんですよ。

 あと、このテの映画によくありがちなのが「これでもか」と言わんばかりの「プロパガンダ臭」漂う押し付けがましさ(←そ~いうの大っきらい!)。ところが、全然そんな感じがしないんです。台詞も説明くささが全然ないし、日常会話としてきちんと成立してるんです。出演者たちがこれまで経験したエピソードを基にして作られたらしいので、「過剰に作る」必要がなく、自分の経験として肉体化されたものを探りながら演じたからなのでしょうね。丁寧にミーティングを重ねて掘り下げ、それぞれが納得した上で楽しみながら演じたんだという様子が伝わってきましたし、「嘘偽りない気持ち」が溢れていて、とてもプリミティブな魅力に溢れた素敵な映画だと思いました。

 オープニングのタイトルバックは明るくポップに弾けているし、エンドロールも楽しくて、集団としての勢いを感じさせてくれました。物語はそのままストレートに描くと、下手したら暗くジメジメしがちな内容ではあるのですが、だからこそ明るく描くことで逆に内面の複雑さが伝わるもんですよね。そのバランスを意識している姿勢が、この独特の世界観を生み出せた秘訣だと思います。

 入学したてで仲間作りにドキドキしている新入生ゲイ。友人へのカミングアウトに悩むレズビアン。年上の彼氏の結婚話に悩むゲイ。3者3様のドラマがシンプルに伝わってくる構成でした。

 ただ、惜しむらくは編集における「黒味」の多用。映像というのは画面を切り換えさえすれば時空間を飛び越えられるものだから、わざわざ黒味を挟まなくても繋がるのではないかと思われる箇所が20箇所以上はありました(爆)。あれは非常にもったいない。せっかく生まれようとしているリズムを壊しているのではないかと感じました。あと、DVD化を予定しているとのことですが、楽曲がそのままだと権利関係が大変かも(←余計なお世話ですね。笑)。

 ところで、会場で配られたパンフレットには、まず次のような挨拶が書かれていました。

 今回の映画を作ったきっかけは、去年企画した尾辻かな子さんの講演会の成功を受けて、今年は自分たちで何かを発信していきたいと考えたからです。

 実はその当の尾辻さん。お忍びで(?)観に来てましたよ。上映終了後に「akaboshiさん、元気になりましたか?」とひょっこり現れ、前の席に座ってきたのでビビりました(爆)。久しぶりに会ったのですが、尾辻さんにも以前のように明るく自然体な笑顔が戻っていたのでホッとしました。彼女も、この映画のクオリティーの高さには驚いたらしく、「カメラワークがすごかったし、演技が自然だった~」と興奮気味に語っていました。

 そのままトークショーがあったので聴いたのですが、名場面がいっぱいありましたよ。出演者の一人であるバイセクシュアル寄りのレズビアンの学生さんは、なんと上映会会場に、カミングアウトしていない友人が来ているので驚いているとのこと。

 せっかくの機会なので「どう思った?」とマイクを渡して質問していたのですが、問われた友人があっけなく「知ってたよぉ~」と応えたものだから、場内にあたたかい笑いが広がりました。うろたえたレズビアンの子は「えっ、なんで知ってたの?」と聞き返したのですが「だいぶ前から、『どっちなんだろう』ってみんなで言い合ってたよぉ~」と、これまたあっけらかんと応える友だち。すごい…。

 なにがすごいかって言うとですね、「どっちなんだろう」って考えていたということは、この友人たちの間では「同性愛者は身近にいるものなんだ」という前提があるということじゃないですかっ!。そんな友だちとの受け答えが強烈でショック状態になったからでしょうか、それとも嬉しかったからでしょうか。レズビアンの子の目からは、いつの間にか涙が溢れ出していました。

 そしてもう一人。ゲイの学生さんは確信犯として、まだカミングアウトしていなかった男友達を上映会に誘ったとのこと。彼も「どう思った?」と友だちにマイクを廻して質問したのですが、問われた友人は「さすがに驚いた、マイクを持つ手が震えているくらい。でも、10年以上の付き合いだし、なんとなくそうなのかもと思ったこともあるので、こうしてカミングアウトしてくれて嬉しかった。これからもフツーに付き合って行きたい。」そう応えていました。場内からは拍手が起こりました。

 こうした場面がある一方で、この上映会のために当日の朝から学内で宣伝活動をしていたゲイのケイタ君は、カミングアウトをしていなかった知り合いに会ったのでビラを渡したら、冷たい反応をされたとのこと。「今後の関係が心配です」と語っていました。

 一連のトークの司会を担当した監督の小林浩之さんが、念を押すように語っていた言葉が印象的です。

 「『おネエMANS』とかで、同性愛者に対して派手なイメージを持っている人が多いけれど、実際はフツーで日常に暮らしているんだということを伝えたかったんです。だから、映画の中で日常的な場面をいっぱい撮りました。日本では90年代ゲイブームというのがあったのですが、それはメディアの中だけでした。日本は欧米に比べて大幅に立ち遅れています。まるでアメリカの70年代の頃のように、まだまだカミングアウトどころか自分のセクシュアリティーを認めることすら出来なくて悩む人がたくさんいるんです。だから、この映画のレベルは、非常に『古い』ものなんです。」

 大学の中に、「まずは安全な居場所を作ろう」ということで活動しているというGLOW。その使命はまだまだ継続中である一方で、次第に同性愛者であることを「やわらかく」受け止めることの出来る友人たちが、周囲に増えてきているのだという希望を感じさせてくれるトークショーでした。なにしろ大教室に250名ほどの観客が集まり大盛況でしたからね。上映は6回も行われたわけですから、相当たくさんの人が観たはずです。これから大きな反響が巻き起こり、波動として広がって行くのではないでしょうか。

 よっしゃ。これからも「LGBT可視化に向けて」をたまに書くぞ!というパワーをもらいましたよ。ありがとう!FC2 同性愛Blog Ranking
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コメント

この記事へのコメント

お久しぶりです~。今日お目にかかったかがみです。
挨拶してから(もしかしてわたしの名前お忘れだったかも?!)と心配になり(笑)、コメントいたします。
同じ大学生として、仲間と笑い合える居場所を持った彼らがまぶしく感じられました(というと居場所のない人間のようですがそこまでではないです;)。
自分たちを言い表す「GLOW」という名前を持っているということは、幸せなことなんだろうなあ。そして同時に、「ゲイに生まれてよかったことは何もない」という一人の方の言葉にははっとしました。セクシャリティはセックスの問題だけではない。生活全体に影響してくるのだ、ということも改めて感じました。
映画の内容ですが…正直、わたしとしては「学生が作った感」ばかりを感じてしまい、自分が作ったわけでもないのになぜか恥ずかしかったです;(友人が映像を作っていることもあり、作る側の雰囲気がわかりすぎてしまったのかも)。あとは結婚の話が少し浮いていたかなー。でもわざとらしさを感じる部分は少なくて、いい意味で生々しさが出ていてよかったです。
尾辻さんはクィア学会にもいらっしゃってました。わたしは会場からあぶれた組だったのですが、二列前の席に。
今年の初めあたりから、わたしはakaboshiさんを微妙に消極的に追いかけたりしつつイベントに行くようになったのですが、「人に会う」ということは、何事にも代えがたいんだなあと感じます。最近いろいろなことに興味が拡散して収拾がつかなくなってしまっているのですが、無理に一つに絞り込まずに、いろんなことを実地で見聞きして社会にでたいなあと思います。
これからも応援しています。

ゲイとビアンのキャンパスライフ

初めてコメントします☆☆

「ゲイとビアンのキャンパスライフ」、すっごくすっごくよかったです!!
彼女たち(彼ら)の姿は、私の過去であり、今であり…
本当に、すごく思うところの多い映画でした。

久しぶりに、強く心を揺り動かされました。

若い世代にはどんどん身近な存在になりつつあるのかなあ。
けっこう大学っていう自由な空間では、開放的になれますからね。
カムアウトに対する壁は低いと思う。
そのぶん、見えなかった偏見と対峙しなきゃいけないとこもある。
もちろんいいことだけじゃなくて、悪いこともあるんだけど、
身軽になれることは事実だと思います。
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[lgbtq]これがおそらく、「『プロパガンダ臭』漂う押し付けがましさ」

LGBT可視化に向けて074●早大GLOW「ゲイとビアンのキャンパスライフ」にパワーをもらうから。 一連のトークの司会を担当した監督の小林浩之さんが、念を押すように語っていた言葉が印象的です。  「『おネエMANS』とかで、同性愛者に対して派手なイメージを持っている人が

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