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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-05
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薔薇族は生きている046●内藤ルネさんを偲ぶ01●半世紀以上の同性パートナーシップに乾杯!

 とてもショックな報せが舞い込みました。薔薇族の初期からイラストレーターとして活躍し、薔薇族の人気編集者だった藤田竜さんと50年以上にもわたる同性パートナーシップを続けて来た内藤ルネさんが、昨夜お亡くなりになりました。

 自力復刊薔薇族では、内藤ルネさんと藤田竜さんに、二人の「パートナーシップ」についての話を近々聞きに行こうと伊豆の修善寺に文学さんと出かけることを構想したりしていたのですが…間に合いませんでした。とてもショックですし残念でなりません。

 1950年代には、街を歩けば多くの女の子が「ルネ・グッズ」を持っていたと言われています。日本のファンシーイラストの草分けとして若い頃から有名だったルネさんは、1970年代に「ルネパンダ」のイラストで更なる大ブームを起こします。1971年に薔薇族が創刊され、パートナーの藤田竜さんが編集に関わるようになるのですが、しばらくは二人の仲は伊藤文学さんにも秘密だったそうです。

 その後、ルネさんは薔薇族にイラストを寄せるようになったのですが「内藤ルネ」という名前があまりにもビックネームだったために薔薇族誌面では名乗ることが出来ず「佐原サム」のペンネームを使っていました。1984年からは表紙のイラストを担当するようになるのですが、皮肉にもその頃は「内藤ルネ・ブーム」が終焉していたため、薔薇族誌上でも本名を使うようになったのです。そして薔薇族の売り上げ全盛期の「顔」として長期にわたって「ファンシーな男の子」の絵を描き続け、大事な役割を担われました。

 ルネさんの急死は、これから各メディアで報道されることでしょうが、竜さんとルネさんのパートナーシップについて言及する記事は、恐らく無いのではないかと思われます。また、「薔薇族」との関わりについてもニュースで報じるメディアが果たしてあるのかどうか…。期待せずに注目しましょう。

 ちなみに産経新聞の報道では、藤田竜さんが本名である本間真夫氏として登場していますが、「友人」と表記されています。50年にわたるパートナーシップを続けていてもいまだなお、同性パートナーは「友人」として表象されてしまうという現実があります。

★伊藤文学さんのブログに、近年の内藤ルネさんに関する記述があります。
心の豊かさだけは持ち続けて(2005年7月31日)
ルネさん、竜さんからの二冊の本の感想文(2006年8月4日)
ルネさん、死なないでよかったね。 2006年9月19日

<再掲載>
伊藤文学「薔薇族」創刊の頃を語る03●日本ゲイマスコミの誕生
…ルネさんと竜さんに関するエピソードが語られています。
  

 実は僕、今年の3月に上野の松坂屋で行われた「内藤ルネ展」でのサイン会で、ルネさんの姿を撮影していました。次回はその模様を御紹介します。FC2 同性愛Blog Ranking
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コメント

この記事へのコメント

産経新聞の「友人」の2文字、心が痛みます。
が、新聞の訃報欄って、故人の意志とか家族の意志が入っているというのを聞いたことはあります。この場合、どうだったのかはよく分からないけれど、でも他の新聞にも「編集者」だのという事が書いてありますから、もしかしたら、新聞社の「配慮」(?)が入っているのかも知れませんよね。
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