フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-10
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スティーブン・オカザキ「ヒロシマナガサキ~White Light/Black Rain」●MOVIEレビュー

 いい映画を観ると生き返る。映像の可能性を信じてみようと思えるからだ。

 まだまだ出来ることはたくさんある。奇を衒わなくてもいい。独創的なスタイルを生み出そうと背伸びしなくてもいい。等身大でかまわないから自らの視点を確認しつつ、新たな出会いによってもたらされた発見を素直に租借し、その度に自らの視点を疑い、壊し続けて行くことなんだ。その繰り返しはきっと止むことなく永遠に続いて行く。そのリズムを掴み、そっと作品に定着できた時にこそ、「生き物」として一人歩きの出来るドキュメンタリー映画が誕生する。

Steven Okazaki「White Light/Black Rain The Documentation」
日本公開版「ヒロシマナガサキ」公式サイト

 多くの被爆者と「出会った」気分になった。インタビュー映像の断片から、その人生の物語が静かに、なおかつ生々しく立ち上がって来るような気がして引き込まれた。決して感情的に激することなく平静なテンションで語られるからこそ、逆に内面のマグマの濃度が感じられる。観客の想像力を信じた編集の「節度」が心地いい。

●YouTubeより~映画「ヒロシマナガサキ」予告篇
  

 映画を観ている最中での安易な「感情同化」を、観客に決して起こさせない編集のテンポが絶妙。これが最も大事なのだ。人は「感動」というカタルシスを得てしまうと簡単に「スッキリ」してしまう生き物だから。

 このリズムやテンポを選択したところに監督の強靭な意志を感じた。被爆者が味わった経験というものは、他者が簡単に同化したり感動したりして「わかったような気」になってカタルシスを得て、スッキリして忘れ行く質のものではないからだ。じんわりといつまでも心の奥底にこびりついて離れなくなる粘着質のようなもの。そんなものを僕は映画を観終わった今でも、現に引きずり続けている。それは僕を不幸にするものでもなければ幸福にするものでもないだろう。ただ、僕に「なにかしらの原動力を植え付けてくれる」ものに、これからなることは確かである。

 このところ沈みがちだった気分がなぜか、この映画によって救われた。この映画は凡百の「反戦映画」が陥りがちだった限界を飛び越えることが出来ている。さまざまな政治的なイデオロギーによる色眼鏡を外して、まずは虚心にスクリーンと向き合うこと。そのことの大切さを、やさしく教えてくれる映画だ。FC2 同性愛Blog Ranking
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コメント

この記事へのコメント

もしかしたらいい事を言ってるのかもしれませんが、
何を言ってるのかよくわからないのが残念です。

原爆に関する映画は、多くの人に観てもらいたいと思う一方、被爆二世である半分くらい当事者である身としては、自分自身はもう観たくないという複雑な思いがあります。

広島の場合は現像に失敗して、原爆投下時の映像は残っていないらしいですが(Wikipediaによる。原爆投下から3分後からの映像はあるらしい)、しかし、こうやって観ると、このキノコ雲の下で、自分の身内が一瞬のうちに行方不明になったのかと思うと、とても複雑な思いがします。

でもね、この予告編を観て思うのは、わたしはあくまでも広島のことしか知りませんが、とても有名な方々なんですよね。。ああ、この人またここで話してるって感じもするんです。ということは、逆に考えると、それだけ当時のことを語れる人がいない(語りたくない人がたくさんいる)ってことなんでしょうね。この予告編しかわたしには観られませんが、そう感じました。
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