フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2018-05
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大学時代、ゲイを演じることになり・・・14

本番開始30分前。
役者は楽屋に待機し、劇場にお客さんが入りはじめます。
楽屋まで聞こえてくるざわめき。
嫌でも緊張は高まってきます。
僕はそれまで、その時間をなるべく一人で過ごすようにしていました。役に集中して成りきるためには、いろんなシミュレーションをしなければならないと思っていたから。

しかしこの時は違いました。先輩が意識的に僕のそばにいてくれて、なにかと冗談を言い続けてくれたのです。僕がすぐに緊張して自分の世界に閉じこもってしまいがちであることを先輩は何度も見て知っています。しかも今回は僕にとって公衆の面前で初体験をしてしまうという緊張もあるわけで。さりげなくずっと馬鹿話をしていたら、いつの間にか開演の時間になりました。

先輩がしてくれたこのさり気ない心遣いのおかげで、僕は見事にリラックスした状態で舞台上に出ることが出来ました。それまでとは違って、演じていながら冷静に先輩のことや周りのこと、暗闇の中のお客さんのことまで感じながら演じることができました。
へんに緊張しすぎて自分のことしか見えなくなった演技ほど見苦しいものはないと思います。人間、誰だって常にいろんなことを意識に入れながら日常を過ごしています。いくら舞台上といえども、演じるのはその普通に生きている人間の姿。緊張に身を硬くして目を血走らせている人間など日常にいないわけですから。
それまでの僕はまさに、そういう無駄な緊張の中で演じることが演技だと錯覚していました。でもこの舞台で先輩と演じた経験は、その間違いに気付かせてくれました。

面白い位に自分がリラックスしています。稽古してきた台詞が自然に口から出てくるのです。先輩のリラックスが僕に伝染しているような感覚。それはその時期、僕が役を通してだけではなく本当の自分としても、心から先輩を信頼し「愛する」ことが出来たから達することが出来た境地なのだと思います。

物語の中で僕の役は、先輩と女性が仲良くしているのを嫉妬しながらも本心を隠して明るく振舞う場面が多かったです。本当に嫉妬したし、嫉妬すればするほど明るくすることが出来ました。その反面蓄積される内面の憎しみも自然に内から湧いて出て来ます。下手に表情で表現せずとも自然と自分がそういう状態になっているのです。
演技って、そういうことなのだと思います。

そして、あっという間にキス・シーンがやってきたのです。

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コメント

この記事へのコメント

嫉妬すればするほど明るく笑ってしまう自分。惨めにならないようにと思ってすることが余計惨めにさせる。演技でも恋が成就したらすごい満たされるんだろうなぁ。
いい先輩ですねーー!!羨ましい!!akaboshiさんの初キスが気になりますww爆

感受性豊かなんですね、まぁ自分もなんですけど。
次はキスシーンですね!!そんな思いを抱えながらした演技は、真実味があって、本当見たかったなぁ~。

●yukitoさん。
嫉妬って本当にタチ悪いですよね。
いろんな複雑な感情がドロドロと出てきて手に負えなくなります。
かえって明るく振る舞ってしまうことも、よくありますよね。
でも演じる時は、複雑な感情だからと複雑に演じようとすると失敗します。
説明しなくても、物語さえ伝わってればお客さんが勝手に
「嫉妬してるのにあんなに明るく振る舞って可愛そう」って
思ってくれるからです。
これに気付くまでけっこう・・・かかりました(笑)。
●桃さん。
ナーバスになりやすかったんですね、子どもみたいに。
そんな所をさりげなくフォローしてくれて、どれだけ助けられたことか・・・。
人間的に余裕のある人だったんだなぁ・・・。

のばすなぁ~、も~!!(笑)
ここのブログ、本当に色鮮やかになってきましたね。

もう、この時点で俳優ですよ!凄い。先輩効果もありますが、俳優ですよ。
さぁなりきって下さい。次回はどう来るのかな?読者を裏切らないですね。
次回も楽しみにしてます。

おおー!!来たきた!
やっとここまで・・・ついに次回、キスシーンが・・・じらすなあ!!

●sichihukuさん。
そろそろ完結しますのでご安心ください。
●jyubonさん。
俳優ですか、恐縮です(笑)。演劇って関係性がうまく行くと化けられるものなんです。
●モッさん
書いてるうちに、書きたいディテールがどんどん出てきて、つい長くなってしまいました。
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