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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2013-10
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武蔵大学白雉祭で『島田暁さんと語ろう!「震災がうかびあがらせたもの ―― 性同一性障害/セクシュアルマイノリティ当事者の視点から」』開催

 東京の江古田にある武蔵大学の学園祭「白雉祭」にて、『震災から1年 被災地いわきからのメッセージ』の上映とトークを行う機会をいただけることになりました。学園祭実行委員会の皆さん、ありがとうございます!

 東日本大震災の影響が、性同一性障害の自助グループの当事者たちや、セクシュアルマイノリティにどのような影響をもたらしたのか。福島県いわき市で撮影することができた「gid.jp南東北支部」の方々の震災から1年の時点での思いが詰まった映像を上映し、その後も撮影を続行しながら考えていることなどをお伝えできればと思います。

 学園祭でのイベントなので入場無料の一般公開となります。ぜひこの機会にお誘いあわせの上、ご来場ください!

★以下、白雉(しらきじ)祭実行委員会発表の告知文を転載します。

映像作家の島田暁さん、社会運動家の湯浅誠さんが、武蔵大生と語る

日時:11月2日(土)14:00~15:50
場所:1号館地下1階1002教室(シアター教室)
武蔵大学までのアクセスはこちら。
内容:島田暁さんと語ろう!「震災がうかびあがらせたもの ―― 性同一性障害/セクシュアルマイノリティ当事者の視点から」
『震災から1年 被災地いわきからのメッセージ』(日本語字幕付き)上映

■島田 暁(映像作家。レインボー・アクション代表。ゲイ)
 2005年より「akaboshi」名義でブログ『フツーに生きてるGAYの日常』を開始。YouTubeと連動し、主に日本のセクシュアル・マイノリティに関する動画を1700本以上公開中。2007年 『No Border~世界のLGBTからのメッセージ』(尾辻かな子さんと共同監督)、2009年 『竜超の現代狂養講座 同性愛とテレビジョン』監督(共に東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映)。2010年「石原都知事の同性愛者差別発言に抗議する有志の会」共同呼びかけ人。翌年、集会やデモを行った後に改名した「レインボー・アクション」代表。2011年、座・高円寺ドキュメンタリー・フェスティバルで『しみじみと歩いてる』奨励賞受賞。2012年『震災から1年 被災地いわきからのメッセージ』監督、2013年『震災とセクシュアリティ、絆』製作中。
☆Twitter: @Akira_Shimada
☆ブログ: 『フツーに生きてるGAYの日常』 http://akaboshi07.blog44.fc2.com/
☆YouTube: http://www.youtube.com/user/akaboshi07


■『震災から1年 被災地いわきからのメッセージ』
2011年の3月11日以降、津波による甚大な被害と福島第一原子力発電所の事故により、大混乱に陥った福島県いわき市。同市を拠点に活動を続ける「gid.jp-日本性同一性障害と共に生きる人々の会」南東北支部の人々が直面する現実を、交流会やインタビュー取材を通して記録。GID(性同一性障害)学会第14回研究大会、マイノリティ・ドキュメンタリー映画祭、gid.jp交流会などで上映。




日時:11月3日(日)14:00~15:50
場所:1号館1階1101教室
内容:湯浅誠さんと語ろう!「反貧困?――素朴な疑問受け付けます」

■湯浅 誠 Makoto YUASA
 社会運動家/活動家。反貧困ネットワーク事務局長、NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事。90年代より野宿者(ホームレス)支援に携わる。2008~09年年末年始の「年越し派遣村」では村長を務める。2009年から通算2年間、内閣府参与。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。1969年生。著書に『反貧困』(岩波新書、2008年、第14回平和・協同ジャーナリスト基金賞大賞、第8回大仏次郎論壇賞)、『どんとこい!貧困』(イーストプレス「よりみちパン!セ」シリーズ、2009年6月刊)、最新刊に『ヒーローを待っていても世界は変わらない』(朝日新聞出版、2012年)。2012年中は大阪でも活動を行う(団体名AIBO)。


両講演の注意事項:
※整理券や予約等は不要です。どなたでもご自由にお入りいただけます。
※要約筆記をつけることが可能です。必要とされる方は、大変お手数ですがなるべく事前にご連絡くださいますようお願いいたします。
お名前・ご連絡先とともに要約筆記を希望される旨、メール(katarou@live.jp宛)などでお知らせください。FC2 同性愛 Blog Ranking

武蔵大学白雉祭 島田暁1
武蔵大学白雉祭 島田暁2
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「男性の性教育は機会が奪われてきた」と語る際にもやはり欠けている視点

 国際基督教大学ジェンダー研究センター『AAA Dialogues-アカデミズム・アクティビズム・アートから語るCGSのこれまでとこれから』終了。僕は、これまでの自分の活動とCGSとの関わり、レインボー・アクションの活動や映像作家としての活動にどのように関連してきたかを語らせていただきました。また、センター長の田中かず子先生は、来年3月で定年退職されるとのこと。「次」を担っていく人々への橋渡しの意味付けも含まれた会でした。

 午前中のセッションに参加された村瀬幸浩さんは「男子の性教育」の必要性を訴える活動をしてこられた方。そういった話を直接聴いたのは初めてで驚くことが多くありました。なんでも、性に関しての悩み相談に電話をかけてくるのは「1:9」で、圧倒的に「男」が多いそうなんです。

★村瀬さんの著書として本人が言及されていた本『男性解体新書―柔らかな共生と性教育の革新のために』

「男は性についてまともに学習するチャンスがなかった」
「男性の性教育は卑猥、猥褻、過激と批判される」
「ヘテロセクシュアル男性が『幸せ』かというと、全然そうではない」
「学ぶことで男子の性は変わる」
「『加害の性、攻撃の性』に立たされている男が変わらなければ関係は破綻するばかり」などの発言が特に印象に残りました。

 また、高校生「男子」の射精に関する意識調査では3割が「ひどいもの」(気持ちいいとは思えない)と回答。2割程度の男性が、自分の性に関して肯定的ではないという結果が出たそうです。つまり、教育の機会がなくAV等からしか「セックス観」や「女性の性に関するイメージ」が得られない男性の性教育のお寒い現状を問題提起されていました。

 そして、「性的知性」を身に着けるチャンスを奪われている「男」の「性嫌悪」「性回避」は際限ない暴力や凌辱に繋がり得るとも語っておられたのですが、聴いていて、セクシュアルマイノリティの存在を想定した物言いが出てこないことが非常に物足りなく感じました。今後、繋がりを作っていきたい分野です。

 質疑応答でも発言して伝えたのですが、たとえば同性愛者は「自分の身体が性的指向の対象でもあり得る」ので、異性愛者とは「自分の身体」に対する感覚が違うのではないかと思うのです。そういった視点も入れたうえで「『男』の性教育」について語られないと、それはヘテロ規範内での語りでしかないと思います。

 また、射精への忌避感、自分の身体への忌避感はトランスジェンダーやGIDの立場や視点からすると別の語り方が必要になってくると思います。「射精をしなくても済むようになったことで、救われたような感覚を持った」というMtFさんの話を思い出し、そう思いました。FC2 同性愛 Blog Ranking

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