フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2013-10
« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 »

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「オバマさんありがとう」と騒ぐだけでは加担していることになる暴力や、取りこぼされてしまうものを知る講座

 東大駒場キャンパスでのクィア理論入門公開講座「解放運動からクィア・ムーブメントまで:人種、ナショナリズムとセクシュアリティの政治」に行ってきました。今日は初回で講座全体の粗筋を辿る内容。今すごく関心のあるテーマで嬉しくなりました。

 恥ずかしながら初耳だったのですが、アメリカでは9.11テロの際に「ゲイ・ヒーロー」と語られた同性愛者が居たそうで、ハイジャックされた飛行機でハイジャック犯と戦ったゲイが英雄視されたり、ワールドトレードセンタービルで救出にあたった消防士のゲイが英雄視されたりしたのだそう。

 「テロ攻撃を受けた」という例外的な状態において、異性愛主義の徹底が中断され、「愛国的な一部の同性愛者」が英雄視され「国民」として包摂されたそうです。その一方では、野蛮で逸脱した性のスティグマを「ムスリム」に割り当てた上で行われる、「国家による彼らへの暴力」を正当化する流れに乗ることになってしまうと言える。

 「多様な性に寛容なナショナリズム」とは、ムスリムとの比較によって「性に寛容で自由な文明社会としてのアメリカ」が想像され強化されること。それはつまり、ムスリム攻撃を正当化する「アリバイ」となり、さらにはアメリカ国内のホモフォビアをも見えなくしてしまうことにもなる。

 こうした「ホモナショナリズム批判」が講座の主要テーマです。

 イスラエルで起きている「ピンクウオッシュ」(多様な性への寛容のアピールで、その裏で行っている暴力を隠ぺいすること)への批判も含め、アメリカが先頭に立ち「LGBT運動をけん引」する際に、何が見えなくなるのか、何が取りこぼされるのかを検証するとのこと。これは本当に今、必要な視点だと僕は思います。

 ただ、アメリカの「ホモナショナリズム」や「ピンクウオッシュ」を語るためには「アメリカのLGBT運動をアメリカの文脈で理解すること」が必要になってくるとのこと。

 つまり、普遍化するのではなく、あくまでも「アメリカ個別の歴史なのだ」と認識するのが大事だとのこと。その態度も、すごく必要だと感じました。

 日本のセクシュアルマイノリティ関連活動においても、アメリカの活動の「断片」がよく見本のように目指されます。しかしそれは「アメリカ独自のLGBT運動の歴史」であると、一度徹底的に突き放してみないことには「負の側面」への警戒心も持てないし、失敗からも学べないと思うのです。

 オバマの就任演説以降、日本のセクシュアルマイノリティ関連活動においても「オバマフィーバー」が一時期吹き荒れましたし、アメリカ大使館やイスラエル大使館からの「日本のコミュニティへの接近」も起きてきています。その流れに「乗る」ことも必要な面がありつつ、でも、何が取りこぼされるのか。

 物事には常に「両義性」(あるいは多義性)があるということを意識し、光があると必ず生じる「影」とは何なのか、わかったうえで、見えたうえで自らの意志で個別の案件への意志を決めて行くこと。そういったことがこれからますます必要になってくると思います。その問題意識で参加しようと思います。FC2 同性愛 Blog Ranking
スポンサーサイト

HOME |

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。