第1回マイノリティ・ドキュメンタリー映画祭2012アンコール●『らせん』上映後トーク1●「被害者からサバイバーへ」

2012年10月8日(祝)に開催しました「第1回マイノリティ・ドキュメンタリー映画祭2012アンコール」の模様をYouTube動画と共に紹介します。「部落」「女性」「ゲイ」さまざまなステレオタイプで眼差される機会の多い「マイノリティ当事者」としての立場を意識しながらドキュメンタリー映画を製作してきた監督3名で企画し、3本の作品の上映と、映画の主要登場人物をゲストにお呼びしてのトークを行いました。

その際には、映画の中で「銀蔵セクハラ裁判」の原告として登場している岡崎妙子さんが上映後トークに来てくださったわけですが、当時は東京地裁で請求が棄却され、高裁に上告はしているものの、このまま敗訴で終わってしまうのかもしれない」という予測のもとで話したのを覚えています。
●その時のトークをジャーナリストの佐々木奎一氏が取材し、こちらのサイトに掲載しています。
→相次ぐ女性暴行事件…セクハラ訴訟のドキュメンタリー上映会に潜入
その後、事態は急展開。東京高裁は8月29日、請求棄却の1審東京地裁判決を変更し、330万円の支払いを命じました。つまり、逆転勝訴となったのです。
→27歳内定女性に社長が性的関係強要 銀蔵側に330万賠償命令(産経ニュース)
今回のアンコール上映では、再び岡崎妙子さんが登場してくださり、逆転勝訴となった今の気持ちについて、語ってくださいました。同じサバイバーとして映画を制作してきた根来祐さんとのトークは、当事者にしか語り得ない貴重な内容になったかと思います。2回に分けてご紹介しますので、是非ご覧下さい。
『らせん』根来祐監督・岡崎妙子さんトーク1●被害者からサバイバーへ
■第1回マイノリティ・ドキュメンタリー映画祭2012アンコール PLAYLIST
第1回マイノリティ・ドキュメンタリー映画祭2012アンコール『らせん』上映後トーク
「被害者からサバイバーへ」
2012年10月8日(祝)パフスペースにて収録。
●ゲスト:岡崎妙子さん(映画『らせん』出演者。「銀蔵セクハラ裁判」原告として勝訴判決を勝ち取る。)
●スピーカー:根来祐、上川多実、島田暁
●『らせん』
(監督:根来祐 2012年/90分/DV)

◆第1回マイノリティ・ドキュメンタリー映画祭2012にて初上映。
★監督プロフィール
●根来祐(ねごろゆう)
・・・岡山県倉敷市生まれ。二十歳から十年近く摂食障害を経験。数年自助グループに参加。映画、テレビドキュメンタリーの仕事を経てフリーに。97年に依存症をテーマに短編を三本制作。01年に摂食障害を扱った長編ドキュメンタリーを制作。祖母、母、自分の世代の労働とライフスタイルを並べた「her stories」などがある。消費と依存、モラトリアムと成熟拒否、身体、サブカルチャーにおける女子文化、労働行政と移民政策など様々なテーマで作品制作を続けている。
●島田暁
・・・2007年『No Border~世界のLGBTからのメッセージ』(尾辻かな子さんと共同監督)、2009年『竜超の現代狂養講座 同性愛とテレビジョン』。共に東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映。2010年「石原都知事の同性愛者差別発言に抗議する有志の会」共同呼びかけ人。翌年、集会やデモを行った後に改名した「レインボー・アクション」代表。2011年、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルで『しみじみと歩いてる』奨励賞受賞。最新作は『震災から1年 被災地いわきからのメッセージ』(2012年)
●上川(長谷川)多実
・・・映画美学校在学中の2000年に「ふつうの家」を制作。現在は映画制作からは離れ、都内で子育て中。部落問題をはじめとするマイノリティについて生活者の視点から考え、動いていくことがライフワーク。部落問題の講演やブログ「いーこんこん あやこんこん」、ウェブサイト~「わたし」から始まる「部落」の情報発信サイト『BURAKU HERITAGE~』などでのんびり活動中。
http://www.burakuheritage.com/
★第1回マイノリティ・ドキュメンタリー映画祭2012開催時の上映後トークは、YouTubeにて公開しています。ぜひご覧ください。
http://www.youtube.com/playlist?list=PLFCD011351DEA22E2
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