『しみじみと歩いてる』が座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル「コンペティション部門」入賞。2月13日(日)12:30上映

当ブログと密接に関連させながら昨年制作しましたドキュメンタリー映画『しみじみと歩いてる』が、『第2回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル』の「コンペティション部門」に入賞しました。今年度は84作品の応募があったそうです。
入賞作品の上映が、映画祭最終日の2月13日(日)に行われます。コンペティション部門の上映は10:00から始まり、『しみじみと歩いてる』の上映は12:30からとなります。また、当日の夜19:00からは審査員と監督が出席する中で公開審査会があります。審査委員長は田原総一朗さん、審査委員は吉岡忍さん、森達也さん、岩井真木子さん、佐藤信さん、橋本佳子さん。Ustream中継もこちらのページであるそうです。ぜひ、この機会に御覧ください。(下記の映画ガイド文はフェスティバル実行委員会が制作したものです。)
第2回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル
コンペティション部門入賞4作品上映
2/13(日) 前売1000円・当日1200円
10:00~12:20
“私”を生きる
上映時間:138分/監督:土井敏邦
■東京都の教育現場で、“言論の自由と民主主義”を求めて闘う3人の教師たちのドキュメンタリー。日本社会の“右傾化”に抵抗し、“自分が自分であり続ける”ために闘う教師たちを追う。
12:30~13:50
しみじみと歩いてる
上映時間:77分/監督:島田 暁
■大阪の御堂筋を、レズビアン、ゲイやその友人たちが歩く「関西レインボーパレード」。そこで出会った人々の日常生活を見つめ、性的マイノリティの実像を描いたドキュメンタリー。
14:00~15:30
ガジラの青春
上映時間:86分/監督:松本壮史
■監督の友人の中で1番青春と無縁な男、ガジラ・22歳。“青春=バンド”と考えた監督は、彼に無理矢理、文化祭でライブをする舞台をプレゼントする。ライブまでの4ヶ月を記録する。
15:35~16:40
幸せな時間
上映時間:65分/監督:横山善太
■結婚して50年になる老夫婦。2人の間には幸せな時間が流れている。しかし、そんな幸せにも暗い影は少しづつ忍び寄る。家族の日常生活を見つめながら、失われゆく時間に想いを馳せたドキュメンタリー。
(コンペティション部門は4作品で1プログラムとなります。)

20:30~ 大賞作品表彰会
・・・各審査委員による公開審査会、大賞作品の発表と表彰を行います。
■審査委員長
・田原総一朗(評論家・ジャーナリスト)
■審査委員(順不同)
・吉岡 忍(ノンフィクション作家)
・森 達也(映画監督・作家)
・岩井真木子(山形ドキュメンタリー映画祭東京事務局/プログラムスタッフ)
・佐藤 信(劇作家・演出家/座・高円寺 芸術監督)
・橋本佳子(プロデューサー/ドキュメンタリージャパン)
■『しみじみと歩いてる』これまでの上映における反響
●2010年10月11日(祝)トランスカフェAYAでの上映イベントの模様と観客アンケート
●2010年11月3日(祝)なかのZERO視聴覚ホール上映時の観客アンケート
●2010年11月23日(祝)なかのZERO視聴覚ホール上映時の観客アンケート(1)
●2010年11月23日(祝)なかのZERO視聴覚ホール上映時の観客アンケート(2)
●2011年1月10日(祝)パフ★シネマでの上映時の来場者アンケート感想集
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『しみじみと歩いてる』
★3月に東京で自主上映会を開催します。
3月21日(祝)13:20/15:20(2回上映入替制/1200円)
会場:なかのZERO視聴覚ホール
監督:島田暁/2010年制作 77分■制作:akaboshi企画
2006年10月から、大阪の御堂筋を性的マイノリティとその友人たちが歩く『関西レインボーパレード』に通いながら出会ったレズビアン、ゲイ、MtFトランスジェンダー、FtMトランスジェンダーそれぞれの日常生活、それぞれの違い、家族へのカミングアウト、仕事場や人間関係における葛藤、苦しみ、そして喜びを描いたドキュメンタリー。ゲイである監督の視点からまとめました。
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石原都知事の同性愛者差別発言を受けて22●ミナ汰(原美奈子)さん●行政の場合、それぞれの分野でしか動けない。そこを理解しながら対話をしていくことが大事 #ishihara_kougi

1月14日(金)開催「石原都知事の同性愛者差別発言、なにが問題か?」の映像公開第6弾は、ミナ汰(原美奈子)さんのお話です。
ミナ汰さんは、“共生社会をつくる” セクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク代表。国政や教育現場に性的マイノリティの視点を入れるべく各種活動を展開中。僕はこのイベントの2日前、共生ネットの人たちと一緒に東京都庁の総務局人権施策推進課や都民の声窓口に、共生ネットが作成した「石原都知事の同性愛差別発言に対する抗議及び要望」を提出する場に同行しました。その時のエピソードも出てきますよ。
●石原都知事の同性愛者差別発言、なにが問題か?06●ミナ汰さん
■YOUTUBE「石原都知事の同性愛者差別発言、なにが問題か?」PLAYLIST
島田暁(司会)
続きましては、「”共生社会をつくる”セクシャルマイノリティ支援全国ネットワーク」という組織の代表を務めています、ミナ太さんです。国政ですとか教育の現場に性的マイノリティの視点を入れるべく各種活動を展開なさっているんですけれども、石原都知事発言に関して具体的なアクションを都庁に対して行ったりもしていますので、その話をしていただければと思います。宜しくお願いします。

皆さんこんばんわ。座席がどんどん埋まってきてとっても嬉しいんですけれども、「共生ネット」という我々のグループ、「共生ネット」という愛称で呼んでいますけれども、このお配りしたチラシの中に一枚ペラの抗議文を入れました。色々な文章があると思いますけれども、その中にですね「”共生社会をつくる”セクシャルマイノリティ支援全国ネットワーク」というのが上の方に見えます。それがですね、12日。ちょうど一昨日ですね。呼びかけましてですね、「都庁に集まりましょう」と言ってですね、6名集まったんですね。6名でですね、会の内外6名で都庁の総務局人権部人権政策課と生活文化局の都市生活部の男女共同参画課と、そういったにところにですね、本当に迷路のような都庁を迷いながら南に行ったり、左に行ったりしながら、蟻ん子のようにウロウロしながら・・・
島田暁
僕も行ったんですけれども、エレベータが、なんかね~。行っちゃった~とか。
ミナ汰
そうですね、乗り換え乗り換えですね、行き過ぎちゃって降りたり、とても大変なところだという、いかに我々が都庁に縁がないかということがですね、普段からいろいろ区役所とか行きますよね、みんなね。そういうような身近なところであればそんなに迷うという事もないと思うんですけれども、ホントに、あそこまで辿り着くのはなかなか大変だなぁ~と思いまして。

島田暁
そう、渡すとまず「担当の方に確認して参ります」と言って、行ってからしばらくして帰ってきて。それが何回か繰り返されて。
ミナ汰
そう、どこに行って帰ってくるのかもね、見えないんですよね。入れてもらえないので、もうあれはね本当に「都民の声」ですよね、行ってもですね声しか届かないというか、会いに行っても何もならないという寂しいところなんですけれども。まぁそういったシステムなども実際にこうやって足を運んで行ってみないと、問題というのが、「どこが使いにくいのか、どこが理不尽なのか、どこが無駄なのか」というのがわかりませんよね。自分なんかも改めてこの年代になって初めてやっているわけですね。

でもですね、やっとそこまで来てですね、もうこれは来たからには進むしかないと思いまして。ま、そういうことでですね我々は都庁に要望を出してきました。これはですね、抗議も勿論なんですけれども、その後どういった要望を性的マイノリティはしたいのかと、しているのか、ということを届けようと。そういう意図でですね要望を出しました。
島田暁
主にどういうことを要望されたのですか?
ミナ汰
はい。主にですね、公式謝罪と撤回は勿論のことなんですけれども、まずはですね、人権週間がありますよね、
毎年人権週間というのはありますよね。
島田暁
石原都知事発言は都庁の人権週間の期間中に行われた発言でもありました。
ミナ汰
そうなんですよね。まずはですね、その人権部の方に見解をお聞きしたいとお尋ねしました。この返事はですね、黙っていたら帰って来ないと思うので、何度も足を運んで「いかがでしょうか」ということで、見解がまとまるまで馳せ参じようという風に思っております。
それから再発防止に向けてですね、都知事を筆頭としまして都の職員の方全員を含めてですね、当事者支援団体、我々とか様々な支援団体がありますけれども、性自認と性指向に関する人権研修をしてはいかがでしょうと、そういう提案をして参りました。
島田暁
再発防止というのは石原都知事発言のような発言が公人から出る事の再発防止。たしかに、いつ出るかわかりませんから。

そうですね。我々はDVDを作っているんですけれども、これはですね横浜市の男女共同参画センターの助成を受けて作ったDVDで性的マイノリティの理解のためにというのもあるんですけれども。これが去年4月に出来てもう30ヶ所ぐらいですね、上映をしてきたんですけれども。
必ず出るのはですね、「あ~僕達すごい傷つけてたよな~」とか、それから「なんか俺達は本当にそうやってバカにしていいって思ってたけど、同性愛者って本当にいるんだよね」っていうようなね。やはり本当に身近に感じてもらえる、そういうような声をたくさん聞くんですね。ですから、気がつかなくても研修とか講座を一回聞くだけでですね、「あぁ~いるよいるよ、そういえばあった。」「俺も言った。」「あたしも言っちゃった」みたいな、そういう声を正直に出していただいて、やはり研修の効果というのはね、確実にあるのでそれをお伝えしたいと。
島田暁
あとミナ太さん。行政の方々に実際直接会われる、あるいは議員さんにロビイングするという活動において、何を一番気をつけながら活動なされていますか?
ミナ汰
はい、まず名刺を忘れないこと(笑)。これは自分は自由業でして名刺を持たない仕事を長年してきました。この歳になってですね、初めて「共生ネット代表」と書いた名刺を作りまして、交換をすると。そういう体験をしたんですけれども。ま、勿論それは冗談なんですけれども(笑)
やはりですね、一番気をつけるのは、ものを話す時にですね、これから先が見えるような、その方達にとっても可能なことをですね、少しずつ出していくということなんですね。全てを改善できないと思うんですね。今までも大変でしたし、これからもやはり長い時間かかると。そういう事を前提にして、出来るところから「これはいかがでしょう」「では、あれはいかがでしょう」という感じで積み重ねて行く事がね、非常に大事なんだなと。
特に行政の場合は本当に皆それぞれの駒でですね、それぞれの分野でしか動けない。その大きな集大成なので、そこを理解しながら対応していくと。対話をしていくと。あと、生き生きとした姿を見せるという意味で一人で行かずにですね、様々な方々と一緒にいくという事が・・・。あの、一人で行くとですね「あぁ~あなたみたいな方なんですね」という風に「代表化」されてしまう。それがとても困るんですね。自分にとっても困るし、周りにとっても困ると思うので。そうではなくて、様々な方と一緒に行って、様々な声を同時に伝えると。そういうような多角的なアプローチがいいのではないかなという風に思っています。
島田暁
はい、ありがとうございました。僕も一昨日(都庁に)同行したんですけれども、すっごく神経が疲れましたね。短時間で相手がどういう感じの性格の人で、どういう言い方をしたら通じやすいのかとか、あまり反感を持たれずに伝えられるかという、人間を洞察するというのを短期間でガッとやらなければいけないというのを・・・。たぶんすごいフル回転していたみたいで、終わった後ドッと神経が疲れました。
ミナ汰
本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。
島田暁
ロビイングって大変だなと思いましたね、そういう意味では。はい、ありがとうございました。

あの、最後にここにポスターを持ってきたんですけれども。当会ではですね、「セクマイ悩み相談ホットライン」というのをやっておりまして、毎週月曜日の18時から21時まで。必ずフリーダイヤルで待機しております。それでこちらにはですね、コミュニティに繋がっても上手く参加できなかったとかですね、様々な細かい悩みというのがですね寄せられているんですね。あと家族からの悩み、それから友人からの悩みですね。そういうようなものも寄せられていますので、皆さんチラシを、出る時にお配りすると思うんですけれども。もしニーズがあったらですね、是非これを教えていただければと思います。よろしくお願いします。
島田暁
はい、ありがとうございました。 →FC2 同性愛 Blog Ranking
当ブログ内 ミナ汰さん出演映像
●カミングアウト、どうせするなら国会で!(2008年7月)
■カミングアウト、どうせするなら国会で! PLAYLIST
●パフナイト★セクシュアリティと政治'08(2008年10月)
■パフナイト★セクシュアリティと政治'08 PLAYLIST

『しみじみと歩いてる』
★座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル「コンペティション部門」に入賞しました。
2月13日(日)10:00よりコンペ部門4作品連続上映。(当作品は12:30より上映)前売1000円/当日1200円。
審査委員長:田原総一朗、審査委員:吉岡忍、森達也、岩井真木子、佐藤信、橋本佳子。当日19:00よりコンペティション部門公開審査会(Ustream中継あり)。
→第2回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル公式サイト
★3月に東京で自主上映会を開催します。
3月21日(祝)13:20/15:20(2回上映入替制/1200円)
会場:なかのZERO視聴覚ホール
監督:島田暁/2010年制作 77分■制作:akaboshi企画
2006年10月から、大阪の御堂筋を性的マイノリティとその友人たちが歩く『関西レインボーパレード』に通いながら出会ったレズビアン、ゲイ、MtFトランスジェンダー、FtMトランスジェンダーそれぞれの日常生活、それぞれの違い、家族へのカミングアウト、仕事場や人間関係における葛藤、苦しみ、そして喜びを描いたドキュメンタリー。ゲイである監督の視点からまとめました。