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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2010-12
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虹が消えた日

 YouTubeで偶然、出会ってからハマってる曲。夢見る頃はとっくの昔に過ぎたけど、「夢」よりも確かなものを確実に見据えるために歩き続けたい心情にフィットしてきた。

YouTubeより~秦 基博 / 虹が消えた日
 
『虹が消えた日』

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パフ★シネマ『ココデナイドコカ』上映会

 セクシュアルマイノリティである主人公の日常を、その姉が丁寧に撮影しながら制作された日本のドキュメンタリー映画の上映と、監督の中川あゆみさん、主人公のリョウさんをお迎えしてトークを開催。
■12月11日(土)開場18:30/開映19:00
詳細はこちら。

Ronとakaboshiの直撃トーク 004
「ジャンジさんに聞く!パフォーマンスとHIV/AIDS」


 女性のドラァグ・クイーンとして数々のパフォーマンスや映画等に出演し、新宿二丁目のcommunity center aktaでHIV/AIDSに関する活動をしているマダムボンジュール・ジャンジさんをゲストに迎え、Ronとakaboshiがパフォーマンスの秘密とHIV/AIDSの現状について直撃トーク!
■12月18日(土)13:30開場/14:00開始
パフスペースにて。
詳細はこちら。
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メディアと性的マイノリティ10●進め!電波少年の松村邦洋が赤ちゃんで・・・「今晩一晩、お宅のお子さんにしてください」



 2010年10月17日(日)に開催されたメディアと性的マイノリティについて考えるディスカッション。(主催:dislocate。会場:「3331 Arts Chiyoda」

 休憩をはさんでから第二部のクロストークではまず、伊藤悟さんに『進め!電波少年』のアポなし直撃取材を受けた際のエピソードを伺ってみました。いろんな意味で、ポカ~ン。

10●進め!電波少年の松村邦洋が赤ちゃんで
 
パネリスト
伊藤悟さん(すこたんソーシャルサービス)/三橋順子さん(女装家・性社会史研究者)/akaboshi(島田暁/ブログ「フツーに生きてるGAYの日常」)
メディアと性的マイノリティ~「ジェンダーとセクシュアリティの媒介」PLAYLIST

こちらの記事からの続きになります。

akaboshi

 それでは第二部のクロストークを始めさせていただきます。先ほどのお二人のお話を聴きながら、もう少しここについて語っていただきたいなというところを、まず伊藤悟さんから。竜超という人が書いた『消える「新宿二丁目」』という本の巻末のインタビューで、今日お話いただいたメディアとの付き合いに関してかなり詳細に語っていただいてるんですけれども。『進め!電波少年』の話が面白かったので、ぜひ。

伊藤悟

 絶対それが来るだろうなとは思ってました。電波少年はかつて一世を風靡した凄い番組だったりするわけですけれども。アポなし突撃ですね、松村邦洋の。それがウチに来たことがあるというですね。あれは本当に・・・当時いろんな取材を受けながら最もびっくりしたものの一つです。

 当時の状況は、『男ふたり暮らし』という、先ほど紹介していただいた、私がカミングアウトして最初に出した本というのは、梁瀬と同居を始めたところから詳しく書かれているわけ。もちろん自分のライフヒストリーもありますが。実は、その時私の母親は再婚で晩婚ですので、かなり歳で。すでに耳が遠くなり、足腰も弱って来ていたので母親の面倒を見なければいけない。今でも母親は介護施設に居て、介護も大変で、別の問題があるんですが。

 梁瀬と同居したいけど、二人だけで住むと母親の面倒が見れないということで、なんと私の母親付きで、私の家で同居をしたわけです。そこで案の定、嫁姑問題が起こるんですね。嫁姑問題というのは性別に関係なく起こるということを証明したわけですが。やはりですね、つい私はパートナーではなく母親の相手をしてしまうという、これは恐ろしいですね、なんか。「業」というかですね。そうすると当然パートナーは怒る、みたいな。そういう、伊藤・梁瀬・母親の間に緊張関係が走っている時だったんですが。

 ある晩。梁瀬は用事で出かけていて居ませんでした。で、突然チャイムが鳴りまして、自宅のドアを開けますと、そこになんと!ですね、巨大な・・・体のドでかい方がいらっしゃるわけですよね。どっかで見たことがあるなと思って。ほんとに突如そこに現れたのが・・・一瞬頭が真っ白になって、どっかで見たことがあるけどこの巨体はなんだろうということで、松村だということを認知するまでにちょっと時差がある位に頭が真っ白になりまして。

 おまけに、普通の普段着とかスーツじゃないんですね、松村の格好がですね。赤ちゃんのような格好をしているわけですね。それで、「今晩一晩、お宅のお子さんにしてください」と言うんですよ。理解不能・・・な、なに?お子さんてっていう。

 私しょうがないから、なんか危険も感じてですね。どんどん中に入って来ようとするわけですよね。その頃からだんだん気付いて「これはもしや電波少年かな?」と思って後ろを見るとカメラが居たりするんで、とりあえず家に入って勝手に撮られるのは嫌ですから、自宅ですからプライベートですから。押し戻すんですけども、松村氏ですので押し戻すのも大変で、押し戻すのもお腹の中に手が入っちゃったりなんかするっていう状態だったんですが。

 そして、そこにディレクターが居たんですよ。ディレクターに私は当然、抗議をしたわけで。「一般人でもこんなことをするんですか」みたいな話をして。「どうして幼児の格好をしているんですか?」と。結局そこで相当な押し問答があって、なんとか強引に帰ってもらったわけです当然。帰ってからも収まらないので、梁瀬も戻ってきて。「これはやはり日本テレビに電話しといた方がいい」ということで電話して「いろいろ困るし、どんな映像も一切使わないで欲しい」と。

 当時、ダメだったのも流してたんですね。失敗作も、いわゆるNG集みたいに流してたんですが、「それにも使わないでください」と。

akaboshi

 押し問答やってる最中もずっとカメラは廻ってて?

伊藤悟

 廻っててそれを撮られていて、流されたら困るなと思って「それもやめてください」の念を押したりして。たぶん出てないと思いますけれども、チェックをしたので。

 なんで幼児の格好をしていたかと言いますと、そこはすごい考え方で。その直前に週刊現代に2人の写真が出たんですね。それは「いろんな珍しいカップル」というか。一応それは真面目な企画で。「珍しい」というのはいわゆる世間の規範に合わないという意味ですね。そのカップルとして私と梁瀬が出た写真を見て、どうもネタを見つけたらしいんですが。

 「どうして?」って聞いたら「ゲイカップル=子どもが出来ない=かわいそう→子どもになってあげる」という。やっとわかったんですね。なかなかそういう発想っていうのは・・・超余計なおせっかいなんですけれども。あれは、あまりにもビックリして。本当にアポなしで来るというのにはビックリしまして。こういう風にこの人は迷惑をずっとかけ続けているし、この番組はかけているんだろうなぁと、しみじみ思ったりなんかしましたけれども。ちょっと暴力的な感じさえしましたね。

 ディレクターは「いいことをしてやってる」というか。やっぱり「テレビに出してやるぞ感覚」が凄くあって。「こっちは同情して来てるのになんだ」みたいな、そういう反応もあったわけですよね。「かわいそうだと思って来てやってるんじゃないか」みたいなね。それに「電波少年に出られるのに何が悪い」みたいな、そういうニュアンスもありましたから本当に。

 あのねぇ。テレビ関係者に知人もいるんですけれども、テレビの中で生活しているということ、テレビの仕事をしているだけで感覚がおかしくなっちゃうんじゃないかと思う時があります。本当に傲慢になって、自分がやっていることが全智全能だっていう、そういう感じのテレビとかメディア関係者というのが多いという。メディアの仕組みも問題ですよね。デスクに言われるとタイトルを変えられないとか。

 長いことね、細かいことなんですが、新聞とか雑誌の校閲係っていうのが、なかなかの難敵でして。「同性が好き」か「異性が好き」かの性的指向というのは『指向』って書くんですけども、みんな『指向』って書いて原稿書いたりインタビュー受けた時に性的指向っていう言葉を使っても・・・だから最近、性的指向っていう言葉を使わないで語ろうということもずっと心がけているんですけれども。さっきね、「性同一性障害ではなくて」ということと一緒なんですけれども。

 じゃあどういう漢字を当てられるのかというとこれが趣味の『嗜好』。難しい字です。趣味っていう方なんですね。その趣味は無いよ、という風に趣味にされてしまうという。「趣味なんだから止めなさい」みたいな話になっちゃうんで、一応、字は「指向にしてください」と言うんですが校閲係がみんな・・・。記者は『指向』で書いても、そこで直してしまう。

akaboshi

 趣味にされると、変えようと思えば簡単に軽い気持ちで変えられるというニュアンスが物凄く強くなる。

伊藤悟

 そうですね。実際にそういう風に書くとそういう風に言って来た人も当時いたので「出来ればメディアとしてはやってください」とお願いするんですが、「校閲係が勝手に直すんです」みたいな話に逃げるわけですね。

akaboshi

 校閲係が初めて出会ったんですかね?『指向』っていう言葉に。知らなくって誤字かと思って直しちゃうという・・・。

伊藤悟

 そうですね。ほとんど校閲係はそうでしたね。ほとんどというか、「多くの」と言いましょうか。

akaboshi

 ありがとうございました。三橋さんってメディアとの付き合いで「これいい加減にしてよ」というのは、ありましたか?たとえば『週刊実話』とか。

三橋順子

 『週刊実話』はね、雑誌自体がダメな雑誌だというのはわかってましたからいいんですけれども。最近・・・まぁ最近と言っても、もう数年前ですけれども。私、『おネエMANS』のオーディション、落ちてるんですよ。<つづく>FC2 同性愛 Blog Ranking





●伊藤悟さんの「マスメディアとの付き合い」に関するインタビュー掲載書

竜超『消える「新宿二丁目」―異端文化の花園の命脈を断つのは誰だ?』
・・・巻末にかなり詳細なインタビューが掲載されています。このディスカッションの際にも参考にしました。

●伊藤悟さん関連書籍

『男ふたり暮らし―ぼくのゲイ・プライド宣言』
『ゲイ・カップル 男と男の恋愛ノート―恋と暮らしと仕事のパートナーシップ』
『同性愛者として生きる』
『ひょっこりひょうたん島熱中ノート』
『ひょうたん島から明日が見える―ガバチョと未来が変えられる10のヒント』


パフ★シネマ『ココデナイドコカ』上映会

 セクシュアルマイノリティである主人公の日常を、その姉が丁寧に撮影しながら制作された日本のドキュメンタリー映画の上映と、監督の中川あゆみさん、主人公のリョウさんをお迎えしてトークを開催。
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「ジャンジさんに聞く!パフォーマンスとHIV/AIDS」


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