メディアと性的マイノリティ09●TV視聴者として想定されてないセクマイ

2010年10月17日(日)に開催されたメディアと性的マイノリティについて考えるディスカッション。(主催:dislocate。会場:「3331 Arts Chiyoda」)
前回に続いてakaboshiによる「インターネットと性的マイノリティ」に関する分析です。ブログ→mixi→Twitterと新たな個人発信メディアが出現するたび、性的マイノリティの生活には多大な変化が促されていると僕は思っています。しかしテレビは・・・。
09●TV視聴者として想定されてないセクマイ
パネリスト
伊藤悟さん(すこたんソーシャルサービス)/三橋順子さん(女装家・性社会史研究者)/akaboshi(島田暁/ブログ「フツーに生きてるGAYの日常」)
■メディアと性的マイノリティ~「ジェンダーとセクシュアリティの媒介」PLAYLIST
★こちらの記事からの続きになります。

その後、インターネットでブログもYouTubeも続けているんですが、尾辻さんの選挙の頃からmixiがネット上でブームになり始め、SNSと言われる会員制のサイトでして、閉じられた世界ではありますが、自分の個人情報をある程度登録した上で、ブログよりも更に、どういう背景の人が書いているかをお互いが知り合いながら交流するというのが始まっており、そこの内部では結構、セクシュアルマイノリティの人たちが自分のプロフィールのトップ画像に写真を載せて顔を出しているということが、かなり頻繁に行われているというのを目にするようになります。
まだその頃は僕も自分の顔を出すというのは躊躇してまして、たまに、こっそり出している程度だったんですけれども、mixiを使い始めて、その仲間達とお互いに顔を出し合っていたり、まぁイラストの方とかも居ますけれども、自分達が性的マイノリティとして感じている色々な感性をそこで濃密に言葉としてインターネット上に載っけるという経験が出来ていって。ブログよりも閉じられているからこそ語れることがあると思って活用していたんですが。
Twitterが最近出来始めて、mixiで、その面白さに気付いたセクシュアル・マイノリティの人たち、しかも、顔を出すことに躊躇がなくなって、mixiで免疫が出来た人たちが、Twitterにそのまんまmixiのプロフィール画像を、わりと顔を平気で出して最近載せ始めているな、という風に思っています。

僕はマスメディアとの付き合いというのは今まであまり無いんですけれども、インターネットを使っているユーザーとして、そこの中に映像を載っけたり、わりとインターネットを頻繁に覗いていることが毎日、癖づいているものとしては、2004年あたりからのインターネットによる個人発信ツールの普及によって、それはセクシュアル・マイノリティでなくてもそうなのかもしれませんが、特にセクシュアル・マイノリティにとっては、個人が「自分がこう感じている。自分がこう暮らしている。パートナーとこういうことを感じていて、今こういうことが日本で足りないよね」ということを発信したり、そういう社会的なことを発信しなくても、自分の日記を「レズビアンです」「ゲイです」「トランスジェンダーです」「バイセクシュアルです」と名乗りながら出すということに、本人達がどんどん楽になっていて。
それは個人単位の交流ではあるけれども実際に、性的マイノリティではない人たちも友達として、どんどん個人が発信しているメディアに読者として付いてますので、ジワジワジワジワ、インターネットが普及する以前よりも水面下で、「セクシュアル・マイノリティって世の中に当たり前に居て、こういう人のブログ、私読んでるわよ~」っていう人が世の中にいっぱい居る状況になってると思います。

特に、90年代に伊藤さんが出演した番組に付けられたタイトルですとか、タイトルに限らず、出演者に例えば、はるな愛さんとかマツコ・デラックスさんとかが出ていたとしても、それを見ている人が、いわゆる異性愛者しか居ない、ヘテロ・セクシュアル、シスジェンダーしか、いわゆる性的マイノリティではない人たちしか見て居ないという前提で、「この人たち変わってるよね~あはは」って笑ってるという状況がず~っと放送されている段階だと思うんです。
そこがインターネットとの違いになってるというか。インターネットの個人が発信しているメディアでは、性的マイノリティと、性的マイノリティが友達に居る人たちの世界観の中では当然、読んでいる人たちの中には性的マイノリティが「居る」という前提の言葉が交わされているんですよ。そこばっかりを見ていて、たま~にテレビを見ると、「なんて時代遅れな」という風に感じることが多いですね。
今日、後半のクロストークでもその辺が浮かび上がるかと思うのですが、僕は、前に比べるとテレビに接触する時間が減って来ていると自分でも感じるのですが、自分はやっぱり、「自分が居ないものとされている空気」には、出来れば触れたくないなと。インターネットで自分が好んで覗きに行くところでは、自分は「居ることになっている」という、当たり前の空気が吸えるという感じで発信して、人の情報も得ています。→FC2 同性愛 Blog Ranking

セクシュアルマイノリティである主人公の日常を、その姉が丁寧に撮影しながら制作された日本のドキュメンタリー映画の上映と、監督の中川あゆみさん、主人公のリョウさんをお迎えしてトークを開催。
■12月11日(土)開場18:30/開映19:00
→詳細はこちら。

「ジャンジさんに聞く!パフォーマンスとHIV/AIDS」
女性のドラァグ・クイーンとして数々のパフォーマンスや映画等に出演し、新宿二丁目のcommunity center aktaでHIV/AIDSに関する活動をしているマダムボンジュール・ジャンジさんをゲストに迎え、Ronとakaboshiがパフォーマンスの秘密とHIV/AIDSの現状について直撃トーク!
■12月18日(土)13:30開場/14:00開始
パフスペースにて。
→詳細はこちら。
メディアと性的マイノリティ08●フツーに生きてるGAYの日常と尾辻選挙。ネットメディアの可能性と限界

2010年10月17日(日)に開催されたメディアと性的マイノリティについて考えるディスカッション。(主催:dislocate。会場:「3331 Arts Chiyoda」)
続いては、akaboshiによる「インターネットと性的マイノリティの情報共有」に関する問題提起です。2005年5月27日に当ブログを開始して以来、現在に至るまでインターネットに情報を出し、他者と交流してきた上での体験談を主に語りました。
08●フツーに生きてるGAYの日常と尾辻選挙
パネリスト
伊藤悟さん(すこたんソーシャルサービス)/三橋順子さん(女装家・性社会史研究者)/akaboshi(島田暁/ブログ「フツーに生きてるGAYの日常」)
■メディアと性的マイノリティ~「ジェンダーとセクシュアリティの媒介」PLAYLIST

いわゆるインターネットというメディアを使いながら、自分がゲイ当事者だということを、どういう風に発信してきて、どういうことを感じているかということなんですけれども。
僕が自分がゲイであるということを、性的指向を自分で受け入れたのが20代の後半でした。それから3~4年後位に、その当時ブログがインターネットでブームになっていて、何の気なしに「あ。ブログってやってみたいな」と思った時に、ふっとそこで「ゲイである自分ということは表現するネタに使えるかも」と。ブログのネタに使えるというところから始めました。それで『フツーに生きてるGAYの日常』というタイトルを付けたんですけれども。
はじめて最初の1年間位は、自分が会社とか家族とか周りの環境に対して「自分がゲイである」ということを言えていない、で、なんでそれを「カミングアウト」っていうのを、わざわざ自分がいろんなストレスを抱えながら今後しなきゃいけないのかということを問いかける内容を書いていたりとか、好きなアイドルのネタを書いたりとか、そういうことでやっていたのですが。

それから、ゲイもブログをいっぱい始めているというのがだんだんわかり始めて。当然レズビアンとか他の性的マイノリティの人たちもブログを始めているのですが。その当時の僕もそうだったんですが、やっぱりブログ上に自分の顔を出したりとか実名を出すということには、まだまだ抵抗があった。だけど、ブログを始める時のいわゆる「ハンドルネーム」で会話をし合う、交流し合うというのが面白いということに気付き始めて。ゲイのブログが、皆がそこに登録をすると新着記事がトラックバックで表示される「GBr」というサイトがあるんですけれども。そこに登録をし始めたことで、他のゲイのブログを書いているゲイ当事者と交流が始まりました。
ブログを始めて半年後位までは、実はそこのブログのコメント欄に書いてくれた人と、実際に新宿二丁目で会って、しばらくお付き合いをしたりとか、付き合っている段階を、(読者に)女性が多いと想定しているブログですので、デートの経過とかを書いて、それに対して反応がワーッといっぱい来るのを楽しんだりしている時期だったんですけれども。

自分でショックだったのが、尾辻さんってその半年前に、東京レズビアン&ゲイパレードでカミングアウトをしてるんです。なのに僕は、ゲイブログを尾辻さんのカミングアウトより3ヶ月前から始めていたにも関わらず全く知らず、半年後にやっとNewsweekで知ったという。だからインターネットというのがいかに、自分が興味を持って覗きに行かないと、同じゲイとか同じ性的マイノリティ同士のニュースでさえ・・・。しかもその尾辻さんのカミングアウトって、日本で初めて現職の政治家が同性愛者であるということをカミングアウトした一大ニュースなんですね。・・・知らなかったんですよ。ちょっとショックを受けまして。
そこからだんだん社会的なこととか性的マイノリティのコミュニティの情報というのに興味を持ち始め、尾辻さんの講演会とかに行き始め、尾辻さんの記事を書いたら、だんだん尾辻さんの方からコンタクトが来るようになって。「今度札幌のパレードがあってakaboshiさんも行かれるみたいですから終わったら声かけてください」とか、それで御挨拶したりとかして交流が始まり・・・。

YouTube公開をその後始めて、『フツーに生きてるGAYの日常』というブログの記事の中にYouTubeの映像を含めるようになって行くのですが、それは映画として撮っていた関西レインボーパレードが、実行委員の人たちが思う以上に大成功したと。それを、なるべく多くの人たちに映像で知らせたいねという形になって。それを、事前の宣伝とかも含めて載せていたのですが、本格的にYouTubeに載せ始めたのはそこが初めで。
当時ブログブームの後、インターネットで高速回線が普及し光ファイバーの回線とかもだんだん浸透してきてますので、映像がインターネットでどんどん見られる。しかも自分たちでアップロードできるということで、YouTubeがその頃やっと認知度が高まって来た頃だったので、しかも性的マイノリティに関する映像をそのように載せている人がまだまだ少なかったので、関西レインボーパレードの映像も載せた途端に、かなりのアクセスが来ることがわかって。それが面白いと思い始め、尾辻さんの講演会を載せたり、上川あやさんが翌年選挙に出る時の街頭演説をYouTubeに載せたりとかいうことが始まりで、どんどん、のめり込んで行きました。映画製作はそのおかげでどんどん後回しになってしまったんですけれども。

その後、自分もやっぱり選挙結果には落胆もしますし、「あれはどうして受からなかったんだろう」ということ等も思いますが、一つ、原因としては。自分も「これだけインターネットで尾辻さんを出してれば」という過信をしていた部分というのはあると思うんですよ。尾辻さんの選挙対策本部としても、どんどんいろんなメディアに、尾辻さんが出ている(立候補している)ということをアピールして出したかったんですけれども、やっぱり大手メディアはなかなか難しかった。密着取材でずっと付いているテレビ局も2局ほどあったんですけれども、なかなか放送日が決まらず、いろんな事情があって、しかも選挙が迫れば迫るほど、ある特定の候補をこの時期に取り上げて放送するというのは、他との兼ね合いや自分達で設けているガイドラインに引っかかるということで、乗りにくかったり。


セクシュアルマイノリティである主人公の日常を、その姉が丁寧に撮影しながら制作された日本のドキュメンタリー映画の上映と、監督の中川あゆみさん、主人公のリョウさんをお迎えしてトークを開催。
■12月11日(土)開場18:30/開映19:00
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「ジャンジさんに聞く!パフォーマンスとHIV/AIDS」
女性のドラァグ・クイーンとして数々のパフォーマンスや映画等に出演し、新宿二丁目のcommunity center aktaでHIV/AIDSに関する活動をしているマダムボンジュール・ジャンジさんをゲストに迎え、Ronとakaboshiがパフォーマンスの秘密とHIV/AIDSの現状について直撃トーク!
■12月18日(土)13:30開場/14:00開始
パフスペースにて。
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映画『しみじみと歩いてる』11月23日(祝)上映会&トーク●来場者アンケート「こういうセクマイ映画が観てみたい」「トークの感想」

前々回と前回に引き続き、11月23日(祝)14時~なかのZERO視聴覚ホールで開催した『しみじみと歩いてる』トーク付き上映会でのアンケートの回答を紹介させていただきます。
Q.今後、「こういうセクシュアル・マイノリティ関連の映画が観てみたい」あるいは「このようなテーマのものが足りないと思う」等、これから作られるべきとおもう映画へのイメージ等がありましたらお書きください。(「公開可」と明記されたもののみ)
Q.トーク「地方に暮らすセクシュアルマイノリティとして感じること」についての感想や、もっと考えたかったこと等をお書きください。●老後に関する問題を扱ったものを見てみたいです。北米のドキュメンタリーで、老人ホームに入ったマイノリティが再びクローゼットに入ってしまうというものがありました。パートナーの親の介護の問題なども興味があります。
●『ビッグ・エデン』のように、ほのぼのと共感できるハートウォーミングなコメディが観たいです。現実ではなく、心に描いただけの、幻の世界が舞台でもいいから・・・。そして、明るく元気付けられたいです。
●いろいろな人が出てくる作品をもっとたくさん見てみたいです。同じ監督のフィクションも見てみたい。
●一般人にも受け入れられやすいもの(コメディなど)が観てみたい。
●学生、日常生活、職場、政治活動、新宿二丁目などなど・・・。海外生活、カミングアウト。
●特に、別のもっとこういうテーマというのではないですが、「しみじみと・・・」の続編が見たいです。個人的には、あのFtMの方がもっと次回は登場したらいいな、見たいなと思いました。
●わたしはバイセクシュアルなので、性的指向のゆらぎ、などについて興味あります。
●自分たち同性愛者のメッセージ、直接の言葉だけでなく、カミングアウトされた家族、親しい人の言葉を、もっと聞いてみたいと思いました。
●結婚について皆、どう思っているか。
●友情結婚のドキュメンタリー。老人同性カップル。老人のLGBT。マイノリティの子どもへのカムアウト。
●個人的にakaboshiさんに今後、ノンフィクションだけでなくフィクションで映画を作ってほしいです。
●日本のレズビアンもの(ドキュメンタリー)。
●今回は非LGBTの方がややクール(否定的?)な目線の方が多かった気がしますが、シンパシーの強い(アライさん?)方々の姿も見たいです。
●もうすでに存在するのかもしれませんが、セクシュアル・マイノリティの方が御自分の家族(父親や母親や兄弟)に打ち明けた時、打ち明けられた家族の側から、どう感じ、何を思い、どのようにコミュニケーションしたのか?うまく行った人たち、行かなかった人たち両方のパターンを知りたいと思いました。
●ゲイが一緒に暮らして長く続いていくような話→まだ難しいと思うけど老いの部分まで・・・。ある程度若いときから続いた関係で。
●セクシュアルマイノリティにおける介護。(介護する側のセクシュアルマイノリティと、介護を受ける側のセクシュアルマイノリティ)
●レズビアンマザーやゲイファザー。
●Wマイノリティ(在日コリアン、障碍、貧困)
●同性結婚について。
●HIV、性についてもっと深く考えるテーマを希望。病気になった本人、友人、家族等の立場等、様々な角度から。
●マスメディアやノンケの人たちに受け入れられて、存在が可視化されるものを作って欲しいです。
(「公開可」と明記されたもののみ。具体的な個人情報に触れているものは省かせていただきました)
11月23日の上映会アンケートの御紹介は以上となります。僕自身、まだ映画の上映を始めたばかりなので観てくださった皆さんの反響から教わることが本当に多く、今後への励みになっています。本当にありがとうございました。●青春時代の「自覚したきっかけ」や葛藤のエピソードが自分と重なりすぎて「あ~わかるわかる!」と笑ってしまいました。
●結婚に至るエピソードや結婚生活のこと、この先の自分にとって(年齢的に)他人事に思えず、かなり真剣に聴かせていただきました。
●私は地方で3年暮らしました。無理やりお見合いを薦められたことを思い出しました。つらかった。人間関係の濃厚な地方に張り付いて生きていくのは大変ですね。
●実際の生活や暮らしぶりを聞けて、とても参考になった。ただ、地方と都会でも現状ではあまり変わらない(特に家族との関係については)と感じた。
●今はインターネットがあるので「地方」ということに対しての情報の差が少なくなってきているのかな、と感じました。
●とってもとってもおもしろかったです!またこういう企画やってほしいです!!
●「地方に暮らす」というより、年代的なお話で、それも興味深かったです。
●タケさんの「セクシュアリティを一番の盾にして生きていくのは変。個性、人間性をまず第一に」というお言葉がすごく心にしみました。
●(トークを聞いてさらに聞きたくなったこと。)家族に「レズ」をバカにする人がいて、自分の中にホモフォビアは生まれませんでしたか?学校の子どもたちが「ホモ」や「オカマ」をバカにするようなことはありませんか?あるとすれば、その時はどのように対応していますか?
●性の目覚めが文学的というか、芸術的で素敵だと思いました(笑)。今はインターネットなどですぐに煽情的なものが見られますが、その時代ならではですね。夏休みの情事も素敵でした。難しいとは思いますが、子どものことを、もっと聞きたかったです。
●私自身、九州を捨てて18で出てきて20の帰省時にカムアウトしています。「結婚」は小さいときからしないと決めていたので、高校を出ると同時に地元を離れることは早くから考えていました。
●土地柄で結婚を迫られる。土地によらず、世間体とか様々な悩みがある。
●対称的なお二人の話が聞けて勉強になりました。「マイノリティを盾にするより、個性や人間性」という言葉に、なるほどと思いました。私も人間性をみがくことを努力しようと思いました。
●ゲストのお二人のリアルストーリーは、(クローゼットな自分にとって)とても興味深かったです。後半、お二人の心のつながりも見えてじんとしました。
なお、『しみじみと歩いてる』次回上映は2011年1月10日(祝)に早稲田のパフスペースで予定しています。詳細は後日お知らせいたします。→FC2 同性愛 Blog Ranking

セクシュアルマイノリティである主人公の日常を、その姉が丁寧に撮影しながら制作された日本のドキュメンタリー映画の上映と、監督の中川あゆみさん、主人公のリョウさんをお迎えしてトークを開催。
■12月11日(土)開場18:30/開映19:00
→詳細はこちら。

「ジャンジさんに聞く!パフォーマンスとHIV/AIDS」
女性のドラァグ・クイーンとして数々のパフォーマンスや映画等に出演し、新宿二丁目のcommunity center aktaでHIV/AIDSに関する活動をしているマダムボンジュール・ジャンジさんをゲストに迎え、Ronとakaboshiがパフォーマンスの秘密とHIV/AIDSの現状について直撃トーク!
■12月18日(土)13:30開場/14:00開始
パフスペースにて。
→詳細はこちら。
セクマイ系★今週のテレビチェック1128-1205●書籍を2冊刊行するなどマツコ・デラックスさん大活躍

●2010/11/29 17:00~18:00 5時に夢中!(TOKYO MX)
●2010/12/01 19:00~19:30 二匹目のどじょう #1(日テレプラス)
●2010/12/01 21:00~21:54 ホンマでっか!?TV(フジテレビ)
●2010/12/01 25:25~25:55 有田とマツコと男と女(TBS)
●2010/12/02 25:45~26:00 マツコの部屋(フジテレビ)
★マツコ・デラックス『世迷いごと』
★中村うさぎ、マツコ・デラックス『うさぎとマツコの往復書簡』
【はるな愛】
●2010/11/29 23:15~24:15 雑学王(テレビ朝日)
●2010/11/30 22:00~22:54 魔女たちの22時(日本テレビ)
●2010/11/30 25:20~27:00 ミナミの帝王11 嘆きのニューハーフ(チャンネルNECO)
●2010/12/03 08:00~10:25 スッキリ!!(日本テレビ)
【ミッツ・マングローブ】
●2010/11/30 11:55~13:55 DON!(日本テレビ)
●2010/12/02 19:00~19:56 ミリオンダイス(日本テレビ)
●2010/12/03 17:00~18:00 5時に夢中!(TOKYO MX)
【米良美一】
●2010/11/28 09:30~10:25 誰だって波瀾爆笑 大親友SP(日本テレビ)
●2010/11/28 17:30~18:00 歌の楽園【テーマ:笑顔】ゲスト:超新星、沢田知可子、KATSUMI、伊吹吾郎(テレビ東京)
●2010/12/04 10:00~10:30 歌の楽園【テーマ:笑顔】ゲスト:超新星、沢田知可子、KATSUMI、伊吹吾郎(BSジャパン)
【おすぎ】
●2010/12/01 12:00~13:00 笑っていいとも!(フジテレビ)
●2010/12/03 25:00~25:30 おすぎのシネバラ!#161(チャンネルNECO)
●2010/12/04 12:00~12:30 おすぎのシネバラ!#161(チャンネルNECO)
【ピーコ】
●2010/11/29 08:00~09:55 とくダネ!(フジテレビ)
●2010/12/01 12:00~13:00 笑っていいとも!(フジテレビ)
●2010/12/03 13:05~13:55 スタジオパークからこんにちは ピーコ(NHK総合)
【クリス松村】
●2010/11/29 20:00~20:54 HEY!HEY!HEY!(フジテレビ)
●2010/12/01 21:00~22:48 イチハチ お坊ちゃまお嬢さま芸能人大大集合2時間スペシャル(TBS)
●2010/12/04 12:00~13:00 土曜α・2010FNS歌謡祭 直前生放送スペシャル(仮)(フジテレビ)
【佐藤かよ】
●2010/12/02 19:00~20:54 スパモク!!「世界ぶっちぎり映像!天下無敵の超最強動画 ベストオブベストSP」(TBS)
●2010/12/02 24:43~25:13 ゲーマーズTV 夜遊び三姉妹(日本テレビ)
【楽しんご】
●2010/11/28 10:00~11:45 笑っていいとも!増刊号(フジテレビ)
●2010/11/29 24:29~24:59 芸人報道(日本テレビ)
【IKKO】
●2010/11/29 21:00~21:54 人生が変わる1分間の深イイ話(日本テレビ)
●2010/11/30 22:00~22:54 魔女たちの22時(日本テレビ)
【前田健】
●2010/12/01 27:20~27:55 ドラマシリーズ「怨み屋本舗REBOOT」(テレビ東京)
【假屋崎省吾】
●2010/12/01 08:15~09:51 あさイチ「驚きマル秘パワー!“干し野菜”超活用法」(NHK総合)
【小椋ケンイチ】
●2010/11/30 22:00~22:54 魔女たちの22時(日本テレビ)
【植松晃士】
●2010/11/30 22:00~22:54 魔女たちの22時(日本テレビ)
【KABA.ちゃん】
●2010/11/30-12/04 26:57~27:57 気になる通販ランキング!ポシュレデパート深夜店(日本テレビ)
【広海・深海】
●2010/11/30 10:25~11:30 PON!(日本テレビ)
【ゲイ】
●2010/12/02 23:55~24:55 Glee シーズン1(FOX)
●2010/12/03 05:00~06:00 Glee シーズン1(FOX)
●2010/12/03 14:00~15:00 Glee シーズン1(FOX)
#4「カートの告白」
・・・カートは父親にゲイであることを隠したいがためにアメフト部に入部したとウソをついてしまう。なんとかアメフト部に入部し父親の観戦する試合当日を迎える。
【ゲイ!?】
●2010/12/04 13:30~14:45 個人の趣向#3(衛星劇場)
●2010/12/04 14:45~16:00 個人の趣向#4(衛星劇場)
●2010/12/04 23:00~24:15 個人の趣向#5(衛星劇場)
・・・2010年 韓国 64分 出演:イ・ミンホ 他整理整頓とアイロンがけが趣味な男とゲイの彼氏がほしいドジな女性の甘い同居生活が始まる!?
【レズビアン】
●2010/11/28 09:00~10:00 Satisfaction #3(FOXプラス)
・・・#3「オンナの選択」Jizz レズビアンのヘザーとアリーは子供を持つことを夢見て、男友達の協力でアリーの体内へ人工授精を試みる。
【HIV/AIDS】
●2010/11/28 10:00~10:30 鳥越俊太郎 医療の現場! 「HIVエイズ 最新事情と対策」(BS朝日)
●2010/12/01 21:00~22:00 エイズデー特番 Me, Myself & HIV(MTV)
●2010/12/01 27:30~28:30 エイズデー特番 Me, Myself & HIV(MTV)
●2010/12/02 12:30~12:45 きょうの健康「エイズ早期発見で抑える」(NHK教育)
●2010/12/03 10:00~12:00 マイ・フレンド・フォーエバー(ザ・シネマ)
●2010/12/04 08:00~08:30 デンジャーゾーン!潜入マル秘ルポ 2 「世界の犯罪首都 ヨハネスブルグ」(ナショナル ジオグラフィック チャンネル)

・・・アメリカで大人気のファブ・ファイブ(「クールな5人組」)がライフに帰ってきた。インテリアデザイナー、ファッションの達人、シェフ、 美のカリスマ、そして音楽やポップカルチャーなどあらゆる知的なものに関わる「知性のコンシェルジェ」。そして・・・5人全員が才能豊かなゲイ!彼らは世界中の悩めるブサイクな男性たちに変身のチャンスを与えようと決意する。
★FOXプラス公式ページ→クィア・アイ
→FC2 同性愛 Blog Ranking

セクシュアルマイノリティである主人公の日常を、その姉が丁寧に撮影しながら制作された日本のドキュメンタリー映画の上映と、監督の中川あゆみさん、主人公のリョウさんをお迎えしてトークを開催。
■12月11日(土)開場18:30/開映19:00
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女性のドラァグ・クイーンとして数々のパフォーマンスや映画等に出演し、新宿二丁目のcommunity center aktaでHIV/AIDSに関する活動をしているマダムボンジュール・ジャンジさんをゲストに迎え、Ronとakaboshiがパフォーマンスの秘密とHIV/AIDSの現状について直撃トーク!
■12月18日(土)13:30開場/14:00開始
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映画『しみじみと歩いてる』11月23日(祝)上映会&トーク●来場者アンケート感想集(2)

前回に引き続き、11月23日(祝)14時~なかのZERO視聴覚ホールで開催した『しみじみと歩いてる』トーク付き上映会。アンケートに「公開OK」と明記してくださった方の感想を紹介させていただきます。
次回は、その他の質問事項への回答を紹介させていただきます。→FC2 同性愛 Blog Ranking『しみじみと歩いてる』11月23日アンケート(2)
(「公開可」と明記されたもののみ。ネタばれ注意)
●MtFのレズビアンのエピソードの数々が心に刺さりました。自分とは違うセクシュアリティ、経歴、状況の方ですが(自分はシスジェンダー?のゲイで、結婚したり子どもを持った経験もなければ、肉親へのカムアウトも「わかって受け入れてもらえたら素敵だろうな」と思いつつ、何も出来ていません)、インタビューでのお言葉やご表情に、身につまされて胸が苦しくなる場面が何度もありました。(詳細は語られませんでしたが「奥さんに包丁をつきつけられた」話、どこまで無理してもむくわれない、わかり合えない・・・ずーんと来ました。)
地方(九州)在住で結婚生活を長年続けて来られ、それが破たんし、ゲイとしての生き方を選ばれた方の、パレード当日のキラキラしたはにかんだ表情に(共感しつつ)心が和みました。その後の、前彼さんも今彼さんも素敵な方だというのが、単純にうらやましく思ってしまいました・・・。
関西パレードに行った事はないのですが、東京のパレードには3回、札幌には5回参加した事がありますので、パレードの熱気がイキイキと伝わってくる数々の描写(貴重な立ち上げ~メイキングの様子も含め)が非常に興味深く、楽しかったです。関西パレードにもぜひ行ってみたいです!!
●カメラに向かってこれだけ自分の生き方をさらけ出せる人たちがいることに驚きました。10年後、20年後に同じ人たちを追いかけたドキュメンタリーも見てみたいです。多くの人に見てもらう機会があるといいですね。
●特定の人たちに偏らず、様々な人々を広く観れたのが良かった。テーマもブレてなかったと思う。一番好きなシーンは、最後にタイトルでもある「しみじみと歩いてる」と言うところで、監督のセンスを感じた。今度は是非フィクションものを観てみたい。
●パレードに参加した人たちがどのような思いで来たのかを知ることが出来てよかったです。
●以前から気になっているドキュメンタリーだったので、今日、見ることができてよかったです。私自身は異性愛者ですが、砂川秀樹さんとのつながりがあったり、今年初めて東京プライドのパレードに参加したり、もっと知りたい、考えたいことだと強い思いがあり、この映画に関心がありました。やはり一番印象に残ったのはMtFの方のお話で、あの人の経験や傷は、とっても計り知れないと思いました。ジェンダーという点でも、すごく苦しんできたんだな・・・と。だから本当に、近所の方々とのことや、職場、お兄さんとの最初の話のシーンは胸が痛みました。着付け教室の先生(若い女性)の話も、彼女としては否定はしてないんだろうけど、なんだかズキズキしました。どんな格好をしてどこにいても、後ろ指さされずに、のびのびと生きていける社会ならいいのに、とすごく思いました。レズビアンの女性が職場でノンケのふりをしないと居づらいということも、印象に残りました。映画の中では、他にもFtMの方とか、多様な方々が登場してインタビューに答えているのも面白かったです。
私自身は性的指向という面ではマジョリティですが、中2から不登校になってその後、通っていたフリースクールでアカーの方々に会って、社会の中のマイノリティというところで「似ているのかねー?」なんてお話もして嬉しかったことがありました。それから、なんとなくずっとセクシュアルマイノリティのことに関心を持ち続けていて、親しい間柄の人にもそういう人がいて、日本の中で、世界の中で、どういう生きづらさがあるのかとか、知りたかったので、こういう映画がもっと生まれたらいいなぁ、また見たいなぁと思いました。積極的にakaboshiさんや、活動をしている方々とつながって行きたいです。
●ゲイの人がいることもあり、大変面白く、とても興味深く見させていただきました。「マジョリティ」の発想が、マイノリティを傷つけること、考えさせらえました。ジェンダーも重しになることが、男性、女性ともに多いと思います。もっと生きやすくなると良いなと思いました。
●周りに合わせた服装、発言を求められるのは今の社会では必要とされるのを納得している一方で、本当の自分を隠さなくてはいけない苦しみを抱く葛藤する人々の姿に、ただただ同意するばかりです。
●いつもブログを楽しく拝見させていただいてます。自分もインタビューをしたことがあるのでわかるのですが、看護師を目指している方も、あさみさんも、あやさんも、みんな生き生きとした表情で撮られていて、これはakaboshiさんとみなさんの関係性があってのものだと思いました。あやさんの話で、元奥さんがジェンダーバイアスの強い、男らしさを求める人だったから、逆に今の自分がある、という話がありました。自分は今、体を変える必要はない、と思っているのですが、それは周りが「女の子っぽい男の子」として認識してくれているからなのか、と考えました。
●ちょっと泣いて元気をもらいました!うかさんもパートナーの方もすごく、おだやかに語られていて良かったです。大阪と東京ではマイノリティのコミュニティの雰囲気が違う、という話も聞いているので、その辺などももっと知りたいです。また、ヘテロだけどクィアな方、クィアフレンドリーな方などのことも知りたいな、と思ってます。
●全体的に明るく、温かい気持ちになりました。しかし笑顔の裏に苦しい思いがあるのかなぁ、と、声のふるえや顔のひきつりなどから感じました。MtFの綾さんのことが一番多かったので、他の3人についても、もっと深く知りたいなと思いました。私はシスジェンダーなので本当の意味でトランスジェンダーを理解することはできなくて想像することしかできない。綾さんの男で生きていけない、というような言葉にショックを受けました。
●GIDに関する知識は、バーなどで当事者に話を伺う経験もあった分、平均よりあるつもりでいたけれど、何も分かっていなかったと恥ずかしく思う。自分なりに、想像してみた。もし女の私が、この性自認のままで、男の体で生を受けていたら。ただ自分の自認した性のトイレに行くだけなのに、警備員に後をつけられ、通報される恐怖を感じる、とは。
ご近所の人たちの誹謗中傷の的にされていることを、「あまりに酷いから見かねて報告しておきます」なんて告げられた時の気分とは。しかもそれを、「ここ(頭)がおかしい人だとまで言われているかもしれない」と、苦笑しながら語る気分というのは。筆舌に尽くしがたいものを乗り越えて、ここまできた(現在進行形?)のだろう。
私の心に深く残って忘れられないエピソードがある。それは、綾さんが兄に、「死ぬか生きるかまで悩んだ」と言ったが、兄は、「その”死ぬか生きるか”の時に戻れ」と言ったことだ。そして綾さんが「私が死んでも構わないと言っているようなものだ」と言ったこと。これには衝撃で、涙がこぼれた。
でも後で思ったのは、兄の目には「開き直って(いるように見え)女性の風貌をしている綾さんの感覚が理解できない葛藤」だったのでは、と思った。「(もし自分がトランスなら)死ぬか生きるか迷う」という感覚(の継続)が一般感覚だと思っており、まずは、その対等な感覚で悩みを聞きたいと思ったのでは。つまり、彼の妹への愛情から生まれる、混乱や慟哭などの行き場のない思いが、短絡的な言葉として発せられてしまった結果のようにも思った。
いかにこの社会がシスジェンダーに都合よくできているか、トランスジェンダーを排除した構造になっているかを思い知らされた。「パス」という言葉そのものが消える日が1日も早く来ることを願う。