『虹色の貧困~L・G・B・Tサバイバル!レインボーカラーでは塗りつぶせない「飢え」と「渇き」』出版記念トーク、東京プライドパレードの翌日にパフスペースで開催

彼は昨年の3月に『消える「新宿二丁目」―異端文化の花園の命脈を断つのは誰だ?』
タイトルは『虹色の貧困―L・G・B・Tサバイバル!レインボーカラーでは塗りつぶせない「飢え」と「渇き」』
そしてこのたび、東京プライドパレードの翌日にパフスペースで出版記念トークショーを開催するそうです。世の中全体がなにかと殺伐としてきている昨今。こういう時だからこそ浮き足立たず様々な「幻想」が「幻想」であることを再検証しながら、足下から生活を見つめなおしてみることが必要な気がします。
もちろん、人が生きて行くためにはある程度の「幻想」や「物語」などのフィクションは必要です。しかし、それが「フィクションなのだ」と意識出来ているかいないかでは、人生の歩み方において大きな違いが生じるのではないかと思います。
そういう意味で、現在の僕の問題意識と共鳴する部分が多々ある呼びかけ文だったので、紹介させていただきました。竜超氏のブログから情報を転載しますので、ご興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょう。
『虹色の貧困』出版記念トーク
伊藤悟×上川あや×竜超 L・G・B・Tサバイバル鼎談』
出演/伊藤悟(すこたんソーシャルサービス代表)、上川あや(世田谷区議会議員)、竜超
日程/2010年8月15日(日)
会場/パフスペース(東京都新宿区馬場下町18 フェニックスビル3階)
http://pafspace.com/riyou/riyou-3.html
時間/13:30開場 14:00開始 16:30終了
※終了後、希望者による交流会(有料)も予定されています。
参加費/900円
※当日は受付にて、竜超の新刊『虹色の貧困―L・G・B・Tサバイバル!レインボーカラーでは塗りつぶせない「飢え」と「渇き」』
「貧困」とは何でしょう? それは単に「お金がない」ということとは別物です。たとえ充分な資産を有していても、社会的地位があったとしても、人間性の面で、対人関係において、生きる姿勢に関して、「貧しい」という印象を与える人というのは少なからずいるのです。
世間ではここ数年、「貧困問題」というのが注目されています。様々な原因によって、ただ普通に生きるということが困難になってしまっている他者に対し、「自分の幸せをちょっとだけお裾分けする」互助活動の輪が広がり始めました。しかし、L・G・B・T(=レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の側ではどうでしょう?
すでに一種ブランド化しているテーマ――たとえばHIV予防啓発、同性婚の推進、異性愛者との権利不平等解消など――についてならば強い関心を示すL・G・B・Tというのは多く、シンポジウムを開けばそこそこの人数が集まります。しかし「腹を割って話せる友人ができない」「自分の居場所がみつからない」というような個人レベルの生活面の悩みは、いわゆる「自己責任」の範疇に追いやられ、「みんなで考える問題」とは見なされないのが現状です。
天下国家を相手に「大きな政治的課題」に取り組んでいくのは、決して悪いことではありません。しかし、そちらにばかり目が行って、日常的に心をむしばみ続ける「小さいけれども深刻な、一般生活者としての問題」がないがしろにされてしまう状況というのはどうなんでしょう。そういうバランス感覚を欠いたコミュニティのことを、果たして「豊潤」と呼べるのでしょうか……?
私、竜超が今回上梓した『虹色の貧困 L・G・B・Tサバイバル! レインボーカラーでは塗りつぶせない「飢え」と「渇き」』(彩流社 2000円+税)は、そうした素朴な疑問たちについて言及・検証した「問題提議の書」です。その刊行を記念して、「L・G・B・Tと生存問題」というテーマで鼎談イベントを開催いたします。
ゲストは、「親の介護」という不可避な生活問題に10年以上も取り組んでいる「すこたんソーシャルサービス」代表・伊藤悟氏と、GID(性同一性障害)の当事者として経済困窮と表裏一体にある「非正規雇用」という就労スタイルを余儀なくされた経験を持つ世田谷区議の上川あや氏。「生活者としての苦悩」を自分の身をもって体験しており、生存権の問題について一家言あるお二人です。
日程は、3年ぶりに開催される「東京プライドパレード」の翌日。早めの時間設定にしてありますので、パレードのために上京されて日曜中に帰郷予定の方も、帰途につかれる前にちょっとでいいので覗いてみてください。夕方からは「新宿二丁目」のイベント「レインボー祭り」が開かれますが、その前にお立ち寄りになるのもお勧めです。会場である「パフスペース」のあります早稲田からは、二丁目のすぐ近くを通るバスも出ています。
L・G・B・T間ではこれまで軽視されがちだった「平凡に生きる幸せ」というものについて、この機会にじっくり語ってみたいと思います。「かっこよく、立派に」といったスタイルにそろそろ疲れてきた方、これを機に「おだやかに、楽に」という方向へと生き方をシフトチェンジしてみませんか。そのためのヒントが、きっと見つかるはずです!→FC2 同性愛 Blog Ranking
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