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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2010-03
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akaboshiコラム041●僕より先に僕のことを見抜いていたのかっ!!



 先日、大学時代の友人の結婚式が新潟でありまして、出席してきました。

 素朴でまっすぐな性格の友人の人柄そのものであるかのような、純朴な感じの披露宴。久々に再会した友人たちとも、10年以上の歳月の経過が嘘であるかのように「あの頃のまま」な感じで話すことが出来て新鮮でした。

 「新鮮でした」ってのは実は僕、これまで同窓会とか昔の仲間と会う場に出ることが苦手でして、なんだかんだ理由を付けては出ないことが多かったんです。でも最近は苦手意識が抜けてきて、「どうでもいいこと」のように感じられるようになりました。たぶん、歳をある程度重ねて「無駄な自意識」が抜けてきたんだと思います。

 また、僕はゲイですから、いわゆる世間の「男」「女」の枠組みでの結婚というものからは距離があります。したがって結婚式の場では「ゲイ・アイデンティティ」が過剰に反応して複雑な心境が湧いてくるのかもしれないなぁと覚悟もして出掛けたわけですが…。これがまた不思議なことに、まったくマイナス感情が湧き起こりませんでしたね、ええ。

 「男は男らしく外で働き、女は旦那を家で支える」という、いわゆる保守的かつ(旧来)オーソドックスとされてきたスタイルの家庭をこれから友人が築くことになるのだろうことは、仲人のスピーチやご両親の様子などから伺い知れたわけですが。「彼にとってはそういう生き方をすることが自然なんだし、彼と一緒になる人もそれを選んだわけだし」と、実際に目の前にそういう二人が居る以上は「そういうもんなんだろうなぁ」と思うしかないわけで、それがこの二人の人生設計なわけです。心の底から「このまま仲良く過ごしてもらいたいなぁ」と祝っている自分がいて嬉しかったです。実はもう少し「ひねくれた感情」が湧いてくるのかもしれないなぁと覚悟もしていたものですから(笑)。

 式が終わった後、出席していた友人たちと新潟駅前でお茶をした時、まぁいわゆる「最近お前はどうなのよ」な会話が繰り広げられるわけですね。10年前に結婚した友人などは既に3人も子どもがいたりするわけで。そんな会話の中で「僕はいわゆるゲイってやつで、今、男と住んでるよ~」と語れそうだったので語りました。

 一応、言いだす前には「ちょっと驚かすかも知れないけれども大丈夫?」と注釈を付けましたけどもね。すると友人たちは笑顔で「いいよいいよ。この歳になると人生経験積んできてるし、大抵のことには驚かなくなってきてるから。何でも言って!」と返してくれたので、お言葉に甘えて言わさしてもらいました(笑)。

 友人1名は、言った途端に「あぁ、大学時代からそうなんじゃないかと思ってたよ」と、ケロッとした顔で返してきました。なにぃ~~っ!!自分ですら自分がゲイだと自覚していなかった時にっ!?僕より先に僕のことを見抜いていたのかっ!!と衝撃。

 そしてもう一人はなんと、「あ。うちの職場の上司にもいるよ」とのこと。リアクションが軽い、軽すぎる~っ!(爆)。

 そのまますんなりと流されてしまうのはちょっとばかし癪なので(笑)、WHOがどうのこうのとか、性的指向がなんたらかんたらとか、いわゆる基礎知識系の言葉を繰り出しつつ「男なら誰かれ構わず好きになるわけじゃなくて…」と説明してみたのですが、「あ、上司に同じことを言われたことがあるよ、『俺にも選ぶ権利があるんだからな』って」と、またしても友人に切り返されました。

 ちなみにその友人は、ここではとても書けないような超~お固いマッチョの権化のような大組織で日々、我らの安全を守ってくれているので当然、保守的な職場なのかと思っていたのですが…。私的なレベルでは、そういうところでも当事者が言い出しやすい世の中になってきているのですねぇ。ホント、あの組織の中枢でそう言ってる人が居るんだったらもう、怖いものはないんじゃないかと感動すら憶えてしまうエピソードでした。

 そんなこんなで、またしても自分の心が軽くなり、「無駄な自意識」を薄めることが出来たので新潟まで出掛けて本当に良かったです…って、なんだか自分のために行ったみたいな感じがしますが、真実、そんな感じです。行けばきっと、自分の何かが楽になるに違いない。そんな予感がしてたから行ったんです。よかったよかった。

 再会した友人たちとこれから、また新たな関係性が築けそうで楽しみです。FC2 同性愛 Blog Ranking
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レイザーラモンHGを観察せよ006●えっ!リッキー・マーティンってカミングアウトしてなかったの!?と思ってしまったのはHGのせい・・・だけでもないようで

 このコーナー、実に4年ぶりの更新になりますっ!(爆)。

 実は本日、リッキー・マーティンがゲイであることを公表したことが報じられたのですが、正直「えっ!してなかったの!?」と感じてしまったのは僕だけでしょうか?

 なぜそう思ったのかを考えてみたら、記憶の奥にしまい込まれていた映像と音声がムクムクと復活してきました。今から約4年前、日本のテレビ界を席捲していたレイザーラモンHGが「ハードゲイキャラ」で腰を激しく振って登場する時のテーマ曲に使われていたのが、リッキー・マーティンのヒット曲『Livin′la Vida Loca』だったんですよねそういえば。だから原曲を歌ってる人は当然ゲイだと認知されてるのかと思い込んでいました。日本ではHGブームの数年前に郷ひろみが「♪ア~チ~チ~ア~チ~」って振り付きでカバーしてヒットもしてましたっけ。

●YouTubeより~レイザーラモンHG
 

 いやぁ~。ブームってものは過ぎ去ってみると「なんでこんなのが流行ってたんだろう」と不思議な感慨に襲われますね(苦笑)。レイザーラモンHGのあのパフォーマンスについては当時、「非当事者が当事者を笑い物にしている」という意味で抗議活動をする人もいれば、健康的な笑いとして笑って見ている人もいて、三橋順子さんが言うところの「オカマのダブルスタンダード」と同じように、当事者間でも意見が別れていたように思います。僕は当時、わりと楽しんで見ている方でした。ノンケ男性が忘年会等でモノマネを盛んにしている姿が報じられても、いい光景だなぁ~と思ってましたし。

 4年経って今の自分がどう感じるのか久々にYouTubeで上記の映像などを観てみましたが、やっぱり笑って見てしまいますね~(笑)。結果的には「おネエ」とは違う「マッチョタイプ」のゲイの認知に繋がっているような気がしますし、表現が中途半端ではなくスコーンと突き抜けてしまっているので、「健康的」に感じられるんですよ、スポーツを見ているような感覚。ジメジメしていないところが当時、多くの人々に好感を持たれた秘訣だったのかなぁと思いました。

 さてリッキー・マーティン「カミングアウト」のニュースですが、AFPでは今回のニュースをYouTube動画でも報道していますよ。

●Youtubeより~リッキー・マーティン、同性愛者であることを告白
 

Ricky Martin: "I'm gay"
【3月30日】プエルトリコ出身の歌手リッキー・マーティン(Ricky Martin、38)が29日、公式サイトで同性愛者であることを明かした。マーティンがゲイではないかといううわさは以前からあったが、突然のカミングアウトで世界中のファンを驚かせた。
 腰を回転させる動作やサルサのような踊りを見せるマーティンに憧れるファンは世界中にいるが、特に女性ファンが多い。レコーディングやコンサートはほとんどスペイン語で行っているが、1999年の「Livin' La Vida Loca」の大ヒットなどのおかげで、英語圏にも多くのファンがいる。
「私は幸せな同性愛者だと誇りを持って言える。自分が自分であることに感謝している」こう明言したマーティンは数か月前に回顧録を書き始めた。その際、自分の性的指向を打ち明けようと決意。この決断は人生のターニングポイントとなったという。
「最初の一文を書いたときから、この本によって自分は、長い間自分の中に抱え続けてきたものから解き放たれると確信した」
 さらに、自分の中にとどめておくことができないほど秘密が重くなったことや、自分が同性愛者だということは称賛に値するものだと考えているということなども明かした。
 また、もっと早くに打ち明けなかった理由については、告白すればキャリアがダメになると以前から忠告を受けてきたからだと書かれている。
 この告白によって自分は強さと勇気で満たされているというマーティンは、こう宣言した。「今日はわたしの日、今はわたしの瞬間だ」
(00:59) Report
Mar 29 - Singer Ricky Martin announces that he is gay. John

人気歌手リッキー・マーティン、同性愛者であることを自らの公式サイトで告白(シネマトゥデイ)
リッキー・マーティン、「自分は幸福な同性愛者」(ロイター)
リッキー・マーティン「ホモセクシュアル」だと告白(TVGroove)

 TVGrooveの記事によると、ビーチでパパラッチされたり2000年のインタビューで「ゲイ疑惑」として執拗に追及されたことが人気低迷の原因になったのではないかと分析されています。つまり一応は「知られていること」になっていたわけですね。だからHGは2005年の時点でテーマ曲に使ってたというわけです。

 現在のリッキー・マーティンは、代理母の出産で2人の子どもの父親となり、一人で子育てをすることも公表しているのだとか。今後自伝が発売されるとのことですが、ぜひ日本語訳でも出版して欲しいですね。ジョージ・マイケルのように自伝映画のようなものを創るとか、さらに発展した展開を見せてくれると嬉しいかも。商業的なニーズもありそうですし。FC2 同性愛 Blog Ranking

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