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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2010-03
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グレン・フィカーラ、ジョン・レクア『フィリップ、きみを愛してる!』●MOVIEレビュー

 フィリップ、きみを愛してる僕を愛してる!

 宣伝イメージ写真が、ジム・キャリーとユアン・マクレガーによる「男同士のキス」だからといって、安易にゲイのラブロマンスを期待して観に行くと大火傷!これは怖い。非常に怖~いホラー映画をコメディタッチに無理やりしましたって感じの映画です。

 世間ではなにかと「生きる意味」だとか「自分らしさ」とか、自己啓発本を筆頭に自らの「アイデンティティ」を確固たるものにして有意義に生きるべきだと喧伝して儲けている輩がおりますが。それらの強迫観念に苛まれると、きっとこの映画の主人公のようなモンスターになってしまうんだろうなぁと思わされました。くわばらくわばら。

 要するに主人公は「フィリップを愛している自分」でいることを最も愛したんだと思います。つまり、自分の精神が安定しさせすれば、相手は誰でも良かった。そういう意味では、「アイデンティティ」を固着させなければ精神の安定を保てない人間というものの弱さや滑稽さを痛烈に批判し、笑い飛ばしている映画でもあります。人間って一皮剥けば「エゴ」の塊ですから、それがグロテスクに露出するとこういうことになるわけで。

 ただ、惜しむらくはジム・キャリーがやたらにハイテンションでエキセントリックに演じてしまったもんだから、主人公がどこか「人間離れ」して感じられてしまうこと。本来なら、その辺にフツーに居そうな人が、フツーのテンションで結果的にこのような振る舞いをしてしまっている姿を描き出した方が、もっと怖くなるんじゃないかと思うんです。実際、そうだったからこそ騙される人がいっぱい居たわけでしょ?  

 稀代の詐欺師であり、実在の人物だという主人公が巻き起こした波乱万丈を全て映画に取り込むことが優先されてしまい、人間としての「日常」が描き切れていないところが残念な映画ではありました。FC2 同性愛 Blog Ranking
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結婚式

 明日は大学時代の友人の結婚式に出席しに新潟に行ってきます。今、経路検索したら新潟って東京から2時間30分で着いちゃうんですね~早っ!

 新潟と言えば実は20代の前半に演劇青年だった頃、旅公演で4月~5月に1カ月の長期滞在を2年連続でしたことがあります。公演以外の時間は超~ヒマだったから、あちこちぶらぶらしまくって、かなり詳しいかも(笑)。

 友人が式を挙げるホテルは信濃川沿いなので、まさに当時庭のように歩きまくっていたところ。懐かし~。せっかく行って式にしか出ないのはもったいないから、どっか安宿みつけて泊まってきちゃおうかなぁとも考えてます。(月曜は仕事の定休日なので。)

 友人から「式に出てくれない?」と言われた時、自分がゲイだのなんだのってことはどうでもよくて純粋に「彼のためだったら祝いたい」と思った自分が居ました。こういう機会でもないと、大学時代に仲の良かった人たちと再会する場はなかなか無いですし。

 大学時代は僕が「ゲイ・アイデンティティ」なんぞというものとは全く無縁で、誰のことが好きなのかもよくわからなかった時代。あ。でも、当時は演劇部の男の先輩とキスする役をやって(一時期だけ)好きになったりとか、ゼミが一緒だった女の子のことを好きになったりもしていた、そういえば。(このブログの初期に書きましたっけ。

 もしかしてあの時、僕に勇気があってあの女の子に告白したり付き合ったりしていたら、今ごろ自分のことを「ゲイ」だなんて思っていない可能性も無きにしもあらず。どっかで男との性欲に目覚めることがあったとしても、彼女とならば結婚生活を安定させることを優先させていたのかもしれない・・・なんてことをふと、思ったりもするのでした。

 明日はその彼女も式に来るらしい。新潟で造り酒屋に嫁いだ彼女は、夢だった「ジャーナリスト」への道は諦めたけれども、子どもが何人も出来てけっこう逞しく暮らしているらしい。

 やっぱり、一泊位はしてこようかな。新潟をいろいろ散策して、過去の自分に向き合ってみたいかも。FC2 同性愛 Blog Ranking

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