パフ★シネマ012●『越境する女たち』上映後トーク03●セルフヌード・プロジェクト中止騒動

「オンナ」のためのセックス・トーイ・ショップであるLOVE PIECE CLUBを経営している北原みのりさん。2001年のウイメンズアート「越境する女たち21」展では2つの作品で参加する予定でした。そのうちの一つが「セルフヌード・プロジェクト」。参加者が美術館の中に設けられた個室の中で「自分の裸を自由に撮影する試み」として、準備を進めていました。
しかし、いざ会場に入るとプロジェクトは中止に追い込まれてしまします。そのへんの経緯を伺いました。
■パフ★シネマ『越境する女たち』上映後トーク PLAYLIST
この日、パフ★シネマで観た『越境する女たち』のドキュメント映像では、北原さんが出展した「子宮幻想」の様子も映っています。女性の上半身のヌード画像が印刷された絵葉書大のカードに、観客がそれぞれに「子宮の大きさ」を描き、イメージを言葉として添えることで出来あがって行く作品なのですが、多種多様なイメージが集積され、一つ一つを見ていると豊かなイメージが喚起されてきたり、社会批評になっていたりと実に面白い作品でした。
もし、セルフヌード・プロジェクトで同じように「多種多様なそれぞれのヌード写真」を、「それぞれの自由なスタイルで」撮影できていたとしたら・・・。観客にとって、とても刺激的な体験をもたらしたことは間違いないでしょう。
会場だったヒルサイドフォーラムは民間の美術館だったということもあり、中止に追い込まれたことを北原さんは「よくあること」だと受け留めたようですが・・・。それはすなわち会場が「作品に干渉してきた」ということであるわけで、主催側であるイトー・ターリさんと高橋フミコさんは煮え切らなかったようです。高橋さんが記録していた美術館側との交渉のやりとりからは、さまざまな「大人の事情」が透けて見えてきますね。
さて次回からは質疑応答になるわけですが、会場に来ていた参加者の発言により、実は北原さんのプロジェクト以外にも「中止」された作品があったことが思い起こされ、話が盛り上がりました。ちなみに、そちらで問題になったのは・・・「ブラジャー」でした。→FC2 同性愛 Blog Ranking
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