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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2009-07
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のほほんと、田亀源五郎さんインタビュー



 今日は、高円寺に出来た新コンセプトのコミュニティスペース「高円寺NOHOHON」で、「竜超の現代狂養講座」第4弾の収録でした。今回の出演は田亀源五郎さん。

 現在の出版界やゲイ漫画界の分析の他に、かなりディープな「フェチ」に関する会話が竜超氏との間で盛り上がっていたのですが、とんでもな~くマニアックな方面に踏み込んで行ったので、編集する際には何を切ればいいのか頭がイタイ(苦笑)。

 ゲイ・エロスの分野における「プロの表現者」としての道を切り拓いてきた田亀さんは、さすがに物事を論理的に、冷静に分析的に考えるタイプの人でした。

 高円寺NOHOHONには初めて行ったのですが、2階建ての建物の2階部分と、その上に結構広いフローリングのスペースがある空間でした。台所も付いていて、冷蔵庫もあります。

 竜超氏や水月モニカさんらが共同で運営して行くそうで、「なんとなく寂しい」人がフラッと立ち寄れ、誰かしらとダラダラ喋って「なんとなく満たされる」たまり場というコンセプトで立ち上げられたそうです。今日はインタビューの収録前に、『バディ』の方からもスペースについての取材が入ったのだそうです。

 10人くらいで語り合うには適した空間なので、僕としては今後、パフナイトのスタッフ企画会議などで使ってみる予定です。

 なお「竜超の現代狂養講座」は、映画祭で上映された『同性愛とテレビジョン』以降すでに2つ作っておりまして、第2弾は「カミングアウトとアウティング」というタイトルで、元モデルで写真家の櫻田宗久さんが登場。『Badi (バディ) 2009年 06月号』付録DVDに収録。

 そして第3弾は「ゲイの“出逢い”の進化論」というタイトルで、すこたんソーシャルサービス代表の伊藤悟さんと、ピアフレンズ代表の石川大我さんが登場しています。

 こちらは、現在発売中のBadi (バディ) 2009年 09月号に収録されていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

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今週のセクマイ的★テレビチェック003●見事!NHK「今 アレ どうなった?」のセクマイ描写。そして今週はクリス松村さんが人気番組に多数出演

 先週のテレビではなんといっても!13日(月)に放送されたNHK総合『アレ 今 どうなった?』が出色でした。

 テーマとして「性同一性障害者の性別取扱特例法」を扱っていたわけですが、抑制された演出によって、テレビがセクマイを(いわゆる)「真面目に」取り上げるときに陥りがちなパターンである「啓蒙調」だとか「出演者の生き方に対して何らかの評価をする」ことが徹底的に排除されている点が、すごく「新しい」と感じたのです。

 スタジオ出演していた江川達也さん、品川祐さん、真鍋かをりさんが、セクマイにまつわる社会的な課題を「自らの問題として」捉えながら率直に発していたコメントも絶妙のバランス。編集におけるまとめ方も的確で、「映像作品」として見ても完成度の高いものではないかと感じました。再放送あるいはパッケージ販売されてほしい「作品」です。

 また、18日(土)に放送されたテレビ朝日『オーラの泉スペシャル』では、美輪明宏さんが国分太一さんを率いて銀座を散策。昭和26、7年に存在したという伝説的な喫茶店『ブランスウィック』の跡地に行き、美輪さんがまだ貧しかった若かりし頃、「美少年」と呼ばれながらこの店で働いていた思い出を紹介していました。三島由紀夫との出会いも、この店だったのだそうです。

 ただ、『ブランスウィック』といえば、昭和の同性愛史に触れる書籍の中では「男性同性愛者たちにとっての貴重な出会いの場だった」と記されているわけですが、この番組での紹介のされ方は、あくまでも「美少年喫茶」。ある意味では、「毒消し」されているかのような表現です。もしこの番組がセクシュアル・マイノリティ的な主体性を持って制作されていたのだとしたら、もう少し踏み込んで語ることができるのだろうなぁと思いました。

 さて今週は、クリス松村さんの高視聴率番組への出演が目立つようです。「クイズ!ヘキサゴン」などで、親しみやすいキャラクターが浸透している彼ですが、「男性が好き」であることを突っ込まれた場合には上手く切り返して、嫌みのない「笑い」に転化できる才能があり、バラエティ番組における貴重なキャラクターとして重宝されています。

 昨今のバラエティ番組における「おネエキャラ」は様々なタイプのキャラが乱立しているわけですが、クリス松村さんは「セレブ的な雰囲気」を誇示する面があまりないため、特に「親しみやすさ」を感じさせてくれます。

 テレビの中で、ただ単に「笑い物」にされているわけではないですよ。自分のことを「笑わせる」というのは、高度な知性がなければできない技です。こうして、実はかなりしたたかに、メディアのメインストリームに食い込んで行っている彼の姿を意識して見てみると、実は学べることがたくさんあるのではないかと思います。

【クリス松村】 
07/22(水) 後07:00→後07:57 クイズ!ヘキサゴンII(フジテレビ)
07/24(金) 後09:00→後10:52 金曜プレステージ 本番前(秘)リハーサル!?FNS26時間テレビ2009前夜祭!!(フジテレビ)
07/25(土) 後07:00→深05:00 FNS26時間テレビ2009超笑顔パレード 爆笑!お台場合宿!!(フジテレビ)
07/26(日) 前06:00→後02:55 FNS26時間テレビ2009超笑顔パレード 爆笑!お台場合宿!!(フジテレビ)
07/26(日) 後03:50→後06:30 FNS26時間テレビ2009超笑顔パレード 爆笑!お台場合宿!!(フジテレビ)
07/26(日) 後07:00→後08:54 FNS26時間テレビ2009超笑顔パレード 爆笑!お台場合宿!!(フジテレビ)
07/27(月) 後08:00→後08:54 HEY!HEY!HEY!(フジテレビ)

【はるな愛】
07/21(火) 後09:00→後09:54 ロンドンハーツ(テレビ朝日)
07/22(水) 後01:53→後02:49 サカスさん(TBSテレビ)
07/23(木) 前08:00→前10:25 スッキリ!!(日本テレビ)

【椿姫彩菜】
07/20(月) 後11:00→深12:00 快傑えみちゃんねる(群馬テレビ)
07/22(水) 後11:30→後11:55 青春リアル(NHK教育)
07/22(水) 深03:05→深03:30 青春リアル(NHK衛星第2)
07/25(土) 後10:35→後11:00 青春リアル(NHK教育)

【美輪明宏】
07/22(水) 深12:45→深01:35 ワンダー×ワンダー(NHK総合)

【假屋崎省吾】
07/25(土) 後01:59→後03:55 スペシャルな午後(テレビ朝日)

【おすぎとピーコ】
07/22(水) 後12:00→後01:00 笑っていいとも!

【「おネエ」描写】
●ゴッドタン・神の舌 
07/22(水) 深00:12 >> 深00:43(テレビ東京)
オネエ系の“ヒム子”が登場! バナナマン おぎやはぎ
出演者/おぎやはぎ 劇団ひとり  ゲスト/バナナマン

アイドルの性格診断をするため、バナナマン・日村勇紀が“オネエ系”のキャラに扮し、ドッキリを仕掛ける。ゲストは木口亜矢ら。日村は木口に「実は劇団ひとりのセクハラに悩んでいて…。一緒にいるだけで恐怖を感じる」と悩みを告白。するとそこへ、偶然を装って劇団ひとりが登場し、日村の髪をなで始める。

【マツコ・デラックス】
07/27(月) 後05:00→後06:00 5時に夢中!(TOKYO MX)
07/27(月) 後05:00→後06:00 5時に夢中!(群馬テレビ)
07/27(月) 後10:25→後10:50 超古典(1)愛の劇場・男と女はトメラレナイ(NHK教育)★出演:夏木マリ、YOU、マツコ・デラックス

 7月27日からNHK教育テレビで新しく、マツコ・デラックスさんのレギュラー出演が始まるようです。YOUさんと一緒の出演ってのが期待できる。すごく楽しみ~!FC2 同性愛 Blog Ranking

東京国際レズビアン&ゲイ映画祭26●心が導くもの


 スウェーデン大使館での同性婚シンポジウムが16時20分まで伸びたため、映画祭での『同性愛とテレビジョン』上映開始までは15分。

 その時になってから「やっぱり上映には立ち会いたい!!」と激しく思ったのでタクシーに飛び乗ることにしました。育てて産み落とした子どもが、どのように歩きだすのかを目撃したい親のような心境とでも言いましょうか。

 定刻を数分過ぎてから着いたスパイラルホールのロビーには、まだ観客が溢れかえっていました。どうやら映画祭の進行が全体的にだいぶ押していたようで、僕としては助かったわけですが(笑)。場内に入ってリハーサルを少し見て、映画祭スタッフが目に見えないところでどれだけ走りまわっているのかを目の当たりにする機会にもなりました。(本当に感謝です。)

 客入りが始まり、9割は埋まったとみられる客席に座って上映に立ち会うことができました。暗闇になり、映画祭のロゴが流れ、続けてワンカット目が映し出された瞬間、全身に震えが起きました。「ほ・・・本当に上映されるんだ・・・。」人間ってのは、意識とはまったく別の「感覚」というものが強固にあって、こういうときに制御が利かなくなり溢れだすものなんですね。上映中、神経が尖りまくって震えまくっている自分を感じました。

 この作品は昨年の12月に制作したのですが、編集がかなり難産だった記憶があります。撮影した素材がすごくいいものであるはずなのに、どうしても納得できるものにならず。なかなか物語が立ち上がってこないんです。

 これは「20分という制限時間に問題があるのかも」と思い、バディ側にお願いして5分伸ばしてもらってから構成を組み立てなおしてみたら、ようやくすべての映像が生き生きと立ち上がるのを感じました。入るべきものが入ることで、全体が生き返ったのです。

 したがって、編集面での「悔い」は全くありません。よく、自分が制作した映像を時間を置いて見返した場合には、いくつか「直したくなる箇所」が見つかるものなのですが。この作品に関しては、これ以上いじりようがないと感じましたし、今回の上映で久々に見直しても、その感覚は変わりませんでした。

 客席からは、随所で笑いが起こったのが面白かったです。予期せぬ台詞で反応があったときには「あぁ、これってそういう風にも受け取れるよなぁ」と、新たに気付かされましたし、それはまさしく「他者」を発見した瞬間でした。作品というのは送り出された後、受け手の心に届いてこそ、はじめて「完成した」と言えるんじゃないかと感じました。

 自立した子どもたちが、あちこちで観客に笑いを引き起こしたり、反発を呼び起こしたり、自分の足で歩いている。それを観ている隠居した親。そんな感覚がありました。それはとてもスリリングな体験でした。

 僕はこういうことをやりたいがために、感じたいがために映像を撮っているし、これからも撮り続ける。そして、これからは自分の時間を、そうしたことに最優先に使っていきたい。僕はそのために生きている。そう心から思いました。

 大きなシフトチェンジを、自分が自分に促すのを感じた上映体験でした。今のところの自分の達成と限界と。それを見つめ返すことができたおかげで「次」へと向かえます。心が導くものへと向かって躊躇なく歩いて行けるような気がします。

 それは、誰が何と言おうとも、自力で掘り下げて探り当てるもの。そうでなければ掘り下げられないもの。

 したがって「孤独」は覚悟の上です。こうした決意を深める場を与えてくださった、すべてのめぐり合いに感謝です。

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