fc2ブログ

フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

やっぱ愛ダホ!40●芸術ってつきつめれば性愛だし、どんな表現も人間らしくて素敵だ。



 前回の北海道地区に続いては、東北地区のメッセージ。青森セクシュアルマイノリティ協会~にじいろ扁平足~のスタッフでもある翔子さんが読み上げました。

  

★映像では、募集したメッセージのうち「メッセージ展やWebでの公開可」と明記されていたもののみを紹介しております。
「やっぱ愛ダホ!2009」映像PLAYLIST
IDAHO2009トークin中野「社会の中で、つながるということ」PLAYLIST

1.IDAHOネーム:エイコ
仙台市/その他
芸術ってつきつめれば性愛だし、どんな表現も人間らしくて素敵だ。

バイで良かった!好きな人に好き好き言える。
バイで残念!関係変えたくなくて告白できない。ってわけでバイでノンセクで友人関係との違いがわからない。

2.IDAHOネーム:創
青森県/アルバイト
明日をこの手に取り戻そう。胸を張って生きてこう。
僕の人生で、良くなかったことなんか、ホントは一つもない。
君の人生も、きっと。

3.IDAHOネーム:ふりすびー
宮城/会社員
違うことは、同じこと・・・
いろんな愛があっていいじゃない!

ゲイで良かった!  ゲイの苦しみを味わうことができたから
ゲイで残念!  ノンケの苦しみを味わうことができないから

4.IDAHOネーム:政宗(まさむね)
宮城県/校生
今まで「女らしくしなさい・男らしくしなさい」を口癖にしてきた、全国のお父さん・お母さん・先生方へ
女らしく生きること・男らしく生きることよりも、自分らしく生きることの方がずっと大切だと思いませんか?
是非、今日からは「女らしさ・男らしさ」ではなく「自分らしさ」を認めて、その口癖を「自分らしく生きなさい」に変えてください。

トランスジェンダーで良かった!(世の中のいろんなマイノリティに気づくことができたから。)
トランスジェンダーで残念!(トイレにも落ち着いて入れないから・・・そしてなにより、「同性」であるトランスの友達が少ないから。)

5.IDAHOネーム:めぐみ
青森県/学生
レズビアンでよかった!(今の仲間達に出会えたし、もし当事者以外だとしたらわからなかったさまざまな思いを知ったから)
レズビアンで困ること(町中で堂々と手を繋いだりできないこと。ストレートを好きになると辛いこと)

6.IDAHOネーム:さくぽん
青森/会社員
性別や職業や既成の分類に、無理やり押し込められて閉じ込められることにNOと言おう。自分が何者になるか、決めるのは自分。

親友がセクシャルマイノリティで良かった!親友の心を形成した一部だから。私の世界も拡がったから。
親友がセクシャルマイノリティで残念!親友の苦しみもそこから来るから。マイノリティを差別する世界に失望を覚えるから。

7.IDAHOネーム:シュウ
青森県/社会人
視野を1つ広げるだけでも、今まで見えなかったものが見えるはずだし、何かしら特別と思えるものも受け入れられるようになるはず。だからどうか頑なに否定しないで下さい。僕達セクシャルマイノリティは1人の人として、今ここに生きているのですから。

セクシャルマイノリティだって気付けて良かった。もう自分の性別通りにしなくちゃって、我慢したり、努力したりしなくて良いから。胸を張って自分はこうだって言えるようになれたから。セクシャルマイノリティで残念。周囲との間に高い壁を感じてしまうから。

FC2 同性愛 Blog Ranking
スポンサーサイト



akaboshiコラム015●東京プライドフェスティバルの取材規制に対して思ったこと



 5月23日(土)。Tokyo Pride Festivalに行って来た。すごく楽しい時間を過ごせたし、久々に顔を合わせる人や、しばらく喋っていなかった人との邂逅があったり、新たに出会った人もいた。大勢がワイワイと集まる空間ならではの出来事がたくさんあり、やっぱり「年に一度はこういう機会が無いとつまらない」と思った。ボランティア・ベースでこうした場を設けてくださった方々には本当に感謝だし、「継続」にこだわった理由には、学ぶことがたくさんあったように思う。

 ただ、残念だったこともある。参加者兼「個人ブログでの情報発信者」という立場から、感じたことがあったので書いておかなければと思った。

 当日は仕事があったのだが有給を消化して早退出来たので、オープニング開始時間である11時に代々木公園前広場に着いた。既にテントが20個ほど立てられており、主に出展者たちによる準備真っ最中といった感じで人影はまばら。ステージでは「Brass MIX!」がリハーサルしていた。空は快晴。真夏のような陽気になりそうな予感。

 僕はいつものように、可能なイベントはYouTubeにアップすべく撮影させてもらおうと思っていたので、まずは「プレス受付」へ。名前や住所を書き、係の人が注意事項を読み上げるのを聞き、「PRESS TOKYO Pride」と書かれた黄色いユニフォームのようなものを借りて着用する。

 一昨年の東京プライドパレードの時もそうだったのだが、これを着用すると目立ってしまい、「東京プライドのスタッフ」なのかと勘違いされ、会場内であれこれと質問をされたりしても答えられないので困るのだが、とりあえず撮影をしていても「怪しまれない」という効能はあるので着てはいる。

 しかし、せめて腕章とかにならないものだろうかとは思う。今回は初夏だから良かったものの、例年のパレードのように真夏の灼熱地獄の中でTシャツ1枚で居ても汗が止まらないような状況下、あれを着続けるというのは結構辛かったりする。

 それにしても。今年は撮影に関する条件が厳しくなっていたと思う。しかも、僕が「いつも当然のように映すことが出来ている、ステージ上での大好きな演目」が映せなかったという点で、気持ちの中にわだかまりが残った。

 例年は、ステージ上のパフォーマンスは全て撮影・公開OK。そして、ステージを取り巻く観客席エリア内も「基本的に撮影OK」と言われていたし、観客席エリアの入口には「ここから先は撮影されます」という看板が立てられており、参加者への注意が呼びかけられていたのだが。

 今年も同じ看板は立てられていたものの、なんと今年はステージにおける「Brass MIX!」とエイサーの「新虹(あらぬーじ)」のパフォーマンスに関しては、「撮影禁止」の指示が出ていた。他にも、「みんなでブラス!」の場合は、個人の顔がわからない程度の遠景で撮影するのは可能との規制がかけられていた。

 エイサーやBrass MIX!は近年のLGBTコミュニティ系イベントにおいて、当事者主体の団体としてイベントを盛り上げる「花形」のような存在であり、取材する側としても「画になりやすい」のでたくさん映すことになる。結果、メディア取材が集中しやすい「取材対象」としても重要な役割を担ってきたと思う。

 そうした「目立つ役割」を担ってきたということもあり、参加者のうち、顔出しが難しいけれどもステージに立ちたい人たちは仮装をするなどの自衛手段を取った上でステージに上がったり、パレードの隊列に参加したりしてきたという経緯がある。

 参加者たちが、そのようにわかりやすく自衛してくれているものだから、取材する側も安心して撮影できるという側面があった。そして「顔出しできない=自衛している人たち」の姿も撮影することで結果的に、「顔出しできない事情がある」というメッセージを、パフォーマンスとして発信することにもつながっていたと思う。

 テレビで多用されているような「顔にボカシを入れる」という暴力的な表現ではなく、問題提起が出来るのだ。そういった意味でも参加者たちが自衛している姿をあえて映し出すことは、世間に対する貴重な「表現方法」の一つだったと僕は思う。

 もちろん、ステージにおけるこうした当事者主体のパフォーマンスに今回からいきなり、「撮影禁止」や「撮影規制」がかかったというのは、「NHKのカメラが入ること」によって起きた変化なのだろうと想像できる。

 詳しくは知らないのだが・・・主催者と参加団体の責任者との間で当然、きちんと話し合いが行われた上で決定された措置なのだろうと思いたい。ただ、事前の告知では番組収録の際に「Brass MIX!、エイサー新虹(あらぬーじ)などが、収録を盛り上げます。」とNHKのサイトや東京プライドの公式ページ等に書かれていたので、この措置にはいささか疑問を感じた。なぜなら、告知文に含まれているニュアンスを裏切っているのではなかろうかと感じたから。あの告知文から僕が受けた印象は「ついにエイサーとBrass MIX!が番組に出演するのか!」という驚きと喜びだったものだから。

 実際、どうだったかというと。

 15時30分から開始された「ハートをつなごう」の公開収録の頃には、会場を訪れる人たちの数がピークに達していたようで、僕が目視で数えたところでは収録を「見ている人たち」は、観客席内と外を合わせて大体500~600人ほど。ブースのあたりの人出は一時的に少なくなったようなので、その時点で会場内に800~900人弱は居たことになる。かなり真剣に見入る人々の姿があり、注目の高さを感じさせた。

 番組収録は3部構成に分けられていて、その合間にエイサーとBrass MIX!がパフォーマンスを行う段取りになっていた。第一部の収録が終わり、これからエイサー演武が始まるというとき。客席内に数台設置されていたNHKの番組収録用のカメラは、その時点で総じて撤収し、客席ゾーンからも撤退していた。その後、第二部の収録が終わってからのBrass MIX!の時もそうだった。

 僕はその時に強くわだかまりを覚えた。なぜここで、僕のような市民レベルでの取材者までもがエイサーとBrass MIX!の撮影を、NHKと一緒に禁じられなければならないのだろうかと。いつもは当たり前のように映すことが出来ていた演目のはずなのに。

 エイサー演武とBrass MIX!が行われている間、その場に生まれた祝祭的なカオスとか「あたたかさ」や柔らかい笑顔に溢れた雰囲気は、この日、最もフェスティバルっぽい時空間だっただけに、本当に残念に思った。

 NHKの取材に対して規制がかかるのはわかる。テレビでの顔出しというのは敷居がものすごく高い。それはわかるのだが、なぜ「コミュニティ・メディア」的な立ち位置から取材をしようとしている雑誌やWebサイト等に対しても、一律、同じような規制がかけられるのか?

 また、エイサーやBrass MIX!の参加者には「顔出しは積極的にOK」で、むしろコミュニティ・メディアに取材されて公開されることを望んでいる人たちもたくさんいる。そのことによって当事者間がエンパワーメントされるということが、草の根レベルでこれまでたくさん起こって来た筈なのだ。しかし今回、「NHKへの対応」を最優先にした形での報道規制が一律に敷かれたことにより結果的に、そのような人たちの気持ちや、表現の機会も奪われてしまっていたことになる。

 今後、同様なケースがある際にはぜひ、主催者側には「取材メディアの特性ごとに分けた形」での、柔軟な取材規制を行ってほしいと感じた。 そして、いわゆる「コミュニティ・メディア」とされる草の根メディアの担い手たちの多くも、基本はボランティア・ベースで動いている「同志」なのだということを、確認しておいてほしい。

 なお、こうした「イベント運営に関する問題点」を率直に書くことは、今後への期待が高いから行うことであり、いたずらに誹謗・中傷したくて書いているわけではないことを主催者側には理解してほしい。僕は自分が主催に関わったイベントに関しても、問題があったと感じた時には自ら批判もしてきている。

 「良かった」という意見があるのと同じように「こうであったらもっと良かったのに」と忌憚なく言い合える関係性が参加団体や参加者、取材者らと築けてこそ、他者同士が真の意味で「つながった」と言えるのではなかろうか。そういう意味で、今回のフェスティバルの成果や目標の達成度は「今後」にかかっているとも言える。

 こうしたイベントはボランティア・ベースで企画・準備・運営がなされ、運営側に携わると肉体的にも精神的にもかなり逼迫した状況が生まれやすいことは、僕も経験から承知している。そして、そうした状況下ではちょっとしたコミュニケーション不足が原因で、なにかが「こじれたり」することが多々あることも知っている。

 しかし、そこから逃げずに「細かく考えてみる」ことの中からこそ、次への課題や、その組織が「結果的にどういう体質に陥りやすく、周囲との軋轢を生みやすいのか」が見えてきて、改善へのヒントが見つかるように思うのだ。

 同じ過ちを繰り返さないためにも。今回の件には、そのための大事な「テーマ」が含まれているように思えてならない。FC2 同性愛 Blog Ranking

HOME |

無料ホームページ ブログ(blog)