やっぱ愛ダホ!36●手探りでもいいから

テキストが「声」として立ち上がり、街頭で生きはじめる時、ゾクゾクするような瞬間に立ち会うことがあります。今回の新宿アクションでも「声」と「テキスト」のコラボレーションで、奇跡的な瞬間がたくさんありました。
★映像では、募集したメッセージのうち「メッセージ展やWebでの公開可」と明記されていたもののみを紹介しております。
★「やっぱ愛ダホ!2009」映像PLAYLIST
★IDAHO2009トークin中野「社会の中で、つながるということ」PLAYLIST
→FC2 同性愛 Blog Ranking■IDAHOネーム:ちるどじゅん
東京/専門職
人を好きになるという気持ちに、正しいも間違っているもない。
男性と男性、
男性と女性、
女性と女性、
それぞれが、想い合うこと。
それは人が人を想い合うということに変わりはない。
生まれつき、右利きの人、左利きの人がいるように
セクシュアリティもまた生まれついたものです。
つまり、自分の意思では変えられないということ。
想像してみてください。
好きな人に想いを伝えられないという世界が、
どんな世界であるかということを。
性別というのは、男と女だけで構成されているわけではありません。
白と黒の間に、さまざまな色のグラデーションがあるのと同じように、
男と女の間にも、さまざまな性のグラデーションがあるのです。
最後に。
全国のセクシュアルマイノリティのみなさん!
手探りでもいいから、ありのままの自分を表現し続けよう!
それぞれの個性を讃え合うことのできる豊かな社会であるように。
そしていつか
あるがままの自分を愛することができますように。
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やっぱ愛ダホ!35●社会の中で、つながるということ02●大江千束さん LOUDに多様性をもたらしたのはMtFレズビアンだった

前回に引き続き、大江千束さんのお話。
「レズビアンとバイセクシュアル女性のためのセンター」と銘打っているLOUDの運営に携わりながら、レズビアン・コミュニティが「内側に閉鎖してしまう傾向」があり、そのことによる弊害が生じることを問題視している大江さん。そういう視点を持つようになったきっかけは、LOUDで起こった実際の出来事なのだとか。
02●大江千束さん LOUDに多様性をもたらしたのはMtFレズビアンだった
■トーク映像を最初から見る場合はこちらから。

■『パートナーシップ・生活と制度―結婚、事実婚、同性婚 (プロブレムQ&A)』
■『 同性愛って何?―わかりあうことから共に生きるために(プロブレムQ&A)』
■『10代からのセイファーセックス入門―子も親も先生もこれだけは知っておこう (プロブレムQ&A)』
MtFレズビアンの人たちが臆せずにLOUDに足を運び、LOUD側もそれを「新たな出会い」として歓迎した。そしてその出会いを楽しんだ結果、「多様性のある場」が生まれているのだとしたら本当に素敵なことだと思います。そして、そうした第一歩を踏み出した当時のMtFレズビアンの人たちの勇気は、いかばかりだったかと想像します。
世間に対して「性の多様性を理解してっ!」と訴えつつ、一方ではコミュニティの内部で新たな「マジョリティ/マイノリティ」の力学が発生し、抑圧されて声が出せない人がいても気付かない。そんな鈍感さに自らが陥っていないかどうか。そんな鈍感な「場」になっていないかどうかは、常に疑い続ける必要があるのではないかと思います。(このあたりのことは、ひびのまことさんの講演「トランスジェンダーではない人の社会的特権」でも詳しく指摘されています。)
「多様性のある世の中の実現」って言葉で言うのは簡単だけど、実際に実現するにはかなり大変な労力が伴う場合も多いと思います。なぜなら、「他者」との出会いを真の意味で深めるには、楽しいことだけでは済まないからです。そうした諸問題をも含めた意味で「出会いを楽しみ、深める柔軟性」があるかどうかが、一人一人に問われてくるのではないでしょうか。実際、なかなか難しいことだったりしますから、一筋縄では行かないことも多々ありますが。
さて大江さんの話、次回はコミュニティ内部の問題点について具体的なエピソードが語られますので御注目ください。→FC2 同性愛 Blog Ranking
ガス・ヴァン・サント「ミルク」で見る世界011●「MILK」で語る、これから05●尾辻かな子さん~男の世界で「女性」として

いわゆる「ゲイ的な見方」から話していると何度も「男から降りる」という言葉が使われるわけですが、ではレズビアンである尾辻かな子さんの周辺では「女から降りる」という言い方をするのでしょうか?(僕の経験では、レズビアン達がそういう言い方をしているのは聴いたことがないんですよね・・・。)
素朴な疑問から、話は思わぬ方向へ展開します。
05●尾辻かな子さん~男の世界で「女性」として
■映像を最初からご覧になるにはこちらから。

●ハーヴェイ・ミルク [コレクターズ・エディション] [DVD]
●MILK(上)-ゲイの「市長」と呼ばれた男
●MILK(下)-ゲイの「市長」と呼ばれた男
●MILK 写真で見るハーヴィー・ミルクの生涯
「女から降りる」もなにも・・・。世のメインストリーム、特に政治の世界で勝負しようとした場合、女性は「厳然とした男社会に、どう参画していくか」という発想からは自由になりようがないわけですね。男側は、そんな苦労は全くせずに済んでいるというのに。「男というマジョリティ」側にいる者の「呑気さ」と「特権性」が浮かび上がるエピソードだと思いました。(そして僕もその一員です。)
さて「あの選挙」についてのトーク。次回は、尾辻かな子事務所で重要な役割を果たしてきた後藤純一さんが思いを語ります。→FC2 同性愛 Blog Ranking