まちかどADチェック001●「女装」の商品化、「お笑い」の批評性でヒットチャートを撹乱中

花見の季節に合わせてでしょうか。駅や街頭で巨大看板を見かけます。これは4月5日の四ツ谷駅での光景。ピンク色ってのはかなり目を引きますね。「なんなのこれ」ってな表情で立ち止まって見ている人がかなりいました。そういう僕も、この写真を撮るためにわざわざ中央線を下車してしまったわけですが(笑)。

「お笑い」とか「バラエティ番組」というものに偏見を持っているような頭のお堅い方々は「くだらない」「意味がない」と眉をひそめるようですが、こういうものこそ、いろんな意味での「ガス抜き」になるわけですから、世の中のバランスを保つためにも無かったら困ると思いますよ僕は。偉そうに上から目線からの教訓を垂れて悦に入る輩よりもず~っと、世の中を「やわらかく」してるような気がします。
あと、「意味があんまりなさそうな歌詞」を大真面目に歌うことによって、「意味ありげで実は大したことを言っていない、単なる商品としてのヒット曲」をパロディー化しているようにも思えます。こういうのがヒットチャートに混ざることって、そういう意味ではとても意味があることなのかもしれないと思ったり。
●YouTubeより~【PV】矢島美容室 - SAKURA-ハルヲウタワネバダ-
★「SAKURA -ハルヲウタワネバダ-」
お笑いタレントによる、バラエティ番組発信での近年の「女装モノ」としては、2005年にヒットしたゴリエの「ペコリナイト」以来・・・かもしれません。これも当時、かなりヒットしましたよね。小学校の運動会などでかなり踊られたようです。
●YouTubeより~Pecori Night
★「PECORI NIGHT」
「キャラ」としての女装がこうやって「かわいいもの」として広く認知されて商品化され、子どもたちを中心に人気を博す現象って・・・僕が小学生の頃には無かったことなんですよね、たぶん。思いだせないなぁ。こういうブームがあると、クラスの中で「フェミニン」だったり「女の子っぽい趣味」のある男子は、本領を発揮して人気を得たりする機会が生まれたりするのかもしれない。

「ノンケ男子があんな恰好を!」という面白さやインパクトに紛れて、密かに「フェミニンな男子」の自己解放が出来る機会になってるのかもしれないですね。メジャー資本による商品化によって、エンターテインメントとしての「女装」が、まちかどに溢れるようになってきている2009年の光景です。→FC2 同性愛 Blog Ranking
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