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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2009-04
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LGBTの紙媒体★掲載チェック30●「オトコが進化する情報マガジン」に「ゲイバー入門」の文字が躍った日

 4月16日(木)。思わず目を疑う光景があちこちで展開されました。リクルートが首都圏で発行している、若手サラリーマン向けフリーマガジン「R25」の表紙に、こんなコピーが躍っていたのです。

「大人のオトコならおさえておきたい ゲイバー入門 作法と遊び方」 



 これまでの、「ゲイバー作法を紹介する記事は、ノンケ向け媒体では女性誌に載るもの」という常識を、軽く打ち破った画期的な出来事ではないでしょうか。

★記事の中身はネットからも見られます。
なかなか踏みこめない魅惑の世界!? どのお店に行けば? マナーは? 新宿2丁目“ゲイバー”入門

 この記事を書いた古瀬絵理さんは、あの「スイカップ」で有名になった方なのだそうで。2丁目の常連さんなのでしょうかね。

 最近読んだ本「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)によれば、同誌の「RANKING×REVIEW」に記事の企画が採用されるには、 「世の中のちょっとだけ先を行く企画」であることが求められるそうですから、その条件をクリアしたのでしょう。柔軟な編集方針に拍手!です。

 同誌は東京23区を中心とした1都3県約4200ヵ所に配布ラックが設置されており、毎週木曜日発行。100万部は出ているそうですから、雑誌不況の中でも陰りを知らない紙媒体として、かなり大きな影響力を持っています。セクマイ関連の用語が表紙を飾ったのはおそらく、2006年9月の「LGBT市場」以来ではないでしょうか。

 実は僕、ほぼ毎週、会社近くの書店で「R25」を貰って帰るのが木曜日の楽しみになっているので、このサプライズは嬉しかったです。時事的なニュースの「知識」を補完するのに、けっこう役立つんですよ、意外に記事内容が充実してて。

 いわゆる「ノンケオトコ向け」に発行されている媒体にセクマイ系の話題が食い込むのはハードルが高いのではないかと、勝手に思っていた従来の常識が、いい意味で裏切られる光景でした。最近なにかとサプライズ続きですが、このまま、たくさん驚かされ続けたらいいなぁ~と思います(笑)。FC2 同性愛 Blog Ranking

ガス・ヴァン・サント「ミルク」で見る世界005●宮台真司さんの「MILK」評、「ぴあ」に掲載

 ちょうど映画の公開開始週に店頭に並ぶ『ぴあ』5月7日号に、「人生は映画に学べ!~GW映画の主人公にみる、もうひとつの生き方~」という特集が組まれているのですが、『ミルク』についても取り上げられています。

 執筆者は社会学者の宮台真司さん。まずはその冒頭の部分から。

 「〈世界〉の中に佇む少年」を描けば右に出る者のいない監督の作品。自身がゲイだとカミングアウトする監督の本作は、70年代米国を舞台に、ゲイであることを公表して公職(サンフランシスコ市議会議員)についた米国初の政治家を描く。40歳の誕生日に「僕には何も語れるものがない」と嘆くハーヴィー・ミルクが、数年後にはゲイだけでなく、いわれなく迫害される弱者を勇気づけるアイコンへと成長したのはなぜか。

・・・そうなんだぁ~。ミルクが「なにかをしよう」と発奮したのは40歳の誕生日だったんだぁ~、と、ちょっと嬉しい発見(笑)。何事も本気で思い立って行動すれば「遅い」なんてことはないはずだし、40年間という人生経験の厚みがあったからこそ、何度落選しても挑戦し続ける「タフさ」が身に付いていたのかもしれませんね。

 (中略)問いへの回答は「イデオロギーではなく人間関係が彼を連れ出した」というものだ。だから政治家ないし候補者としての彼は「上から目線」(これぞ真実!)でもなければ「下から目線」(俺は弱者の味方!)でもなく、「横から目線」を貫徹する。だから、本作が成功するか否かは、ハーヴィーが、ゲイであるという以外には強烈な迫害体験を含めていささかも特別な所がなく、強いていえば「愛らしい、しかしフツーの存在」であることを描き切れるか否かに掛かっている。

 成功したと感じる。「愛らしい、フツーの存在」だから「愛らしくない、フツーの存在」からの嫉妬を招き、殺される。このドラマツルギーを、内面表出もゲイ的仕草も最小限に抑えたショーン・ペンの演技に加えて、「愛らしくなさ」を絶妙に演じたジョシュ・ブローリンが支えた。賛辞に値する。

・・・実際のミルク本人が本当に「上から目線」でも「下から目線」でもない目線を、生涯にわたって保ち続けていたのかは別として(←だって人って権力を握ると変わるじゃ~ん。爆)。

 「特別な出来事や観念が介在しない」まま、「偶発的な人間関係が彼を歴史的存在へと連れ出す」ことを描いた映画だと分析し、宮台氏自身も「その世界観に連なる者である」と、共鳴の姿勢を示しています。つまりこの映画、よくある「主人公を特別視し、善と悪を単純化して描くヒーローもの」に堕さなかったのが良かったみたいですね。(詳しくは『ぴあ』掲載の本文全体を実際にお読みください。)

 ところで。

 宮台真司さんといえば、このブログで映像公開を始めた初期の頃に登場したことがあるのを御存知ですか?2006年12月に及川健二さん主催で行われたシンポジウム『これからの多様な性・家族・ライフスタイル』にパネリストとして参加。社会学者としての立場から、アメリカ・ヨーロッパ・日本社会を分析・比較しながら示唆的な発言をなさっています。

 今回ひさびさに見返してみたら、この2年半の間に起こった出来事と照らし合わせて具体例が浮かぶようになったということもあり、面白かったです(笑)。まだご覧になったことのない方はぜひ、この機会にどうぞ。( 「これからの多様な性・家族・ライフスタイル」の全記事はこちらから。 )

●11 宮台真司さん① なにがカッコいいのか
  

●12 宮台真司さん②ヨーロッパではなぜ「寛容」がカッコいいのか
  

●13 宮台真司さん③家族とは、本当の保守とは
  

★関連映像シリーズ・・・フランスのパックス法制定秘話

●17 及川健二さん~西洋や北欧では多様な家族は自明のこと
  

●18 宮台真司さん~不安な人間たちの共同体
  

●21 宮台真司さんから一言~LGBT可視化の条件
  

 僕が今回、宮台さんの映像を久々に見返してみて大切だと思ったポイントはこの映像にありました。↑

「顔が見えることによって、『多様性が自分の幸せに役立つ、得になる』と思える人間が多くなければならない。『多様性は自分を脅かす』という人間が多ければ、むしろバックラッシュが起こりやすくなります。」

「多様性が自分を幸せにすると思えるためには、なにか帰属先が存在して、感情的な安全が確保されていなければいけない。」

 う~む。「不況だ不況だ」とメディアが煽り、実際に人員削減を企業が次々と進める中、「感情的な安全」という意味では非常に切迫して来ている(ように感じられる)今日このごろ。なにかを社会にアピールするときの「戦略性の洗練度」は、ますます問われるようになっていると言えるでしょうね。

●28 宮台真司さんの回答~感情的な安全をどう確保できるのか
  

 この発言も印象的。性の多様性やセクシュアル・マイノリティに関して「好き・嫌いという実存の問題」と「社会的にどう遇するか」は、一緒になるべきなのではなく、むしろ「分かれていることが大事」という指摘。確かに。そこがごっちゃになってると、広がりにくいもんねぇ。

 「好きになって頂戴!」っていくら言っても、片思いは片思い。両思いになることもたまにはあるけども、人の「好き・嫌い」はそんなに安易には変えられないもんだからねぇ。恋愛と一緒で。そう考えると、なにかが楽になるような気がします。FC2 同性愛 Blog Ranking

たかがテレビ067●日本テレビ「サプライズ」で性別適合手術の「保険適用」について世論調査が行われる

 本日(4/16)。日本テレビで19時から放送された「サプライズ」で性同一性障害についての「怒りの告発」が放送されたのを見たのですが、 かなり画期的な内容の番組でした。

 生放送だったのですが、大阪の十三に住んでいて、飲み屋をやっているニューハーフさんがVTR出演し、「性同一性障害特例法」が出来て戸籍が変えられるようになったのに、その条件に「性器」に関する項目があるので性転換せねばならない。そして性転換に「保険」が適用されていないので高額負担せねばならないことの不条理を訴えかけました。

 スタジオゲストのはるな愛さんもその主張を援護。 自らの体験を語りながら、120万~130万円もかかってしまう性転換手術の高額負担の大変さを訴えます。

 この番組は生放送で視聴者に、その主張が「わかる」「わからん」というアンケートを受け付けているのですが、回答数が万単位で非常に多いので、一種の「世論調査」のようなものだと思います。セクマイに関する政策提言について、テレビのゴールデンタイムの生放送で世論調査をするという意味で、非常に画期的な内容ではないかと思いながら見ました。

 僕が驚いたのは、司会の大竹まことさんが、 かなり深く「セクマイに関する知識」を持っていて、ニューハーフさんの主張に賛同するような発言を繰り返していたこと。

 大竹さんは映画「ミルク」も既に見たようで、ハーヴェイ・ミルクの生涯について簡単に説明しました。アカデミー賞授賞式でのショーン・ペンのスピーチについても言及し、「日本では、おすぎさんやピーコさん、はるな愛さんなどの多くの人々が個人単体で訴え続けてきているけど、印象としては個人としての散発的なものに終始していて、なかなか全体としての訴えかけになっていない。本当はあちこちの職場にも居るのに、カミングアウト出来ない状況がある」 と、テレビ視聴者に向けて説明しました。

 また、ニューハーフさんの取材VTRに、インタビュアーとしてKABA.ちゃんが出演していたことにも触れ、「いろんなタイプの人が居る。女性の体になりたい人も居れば、KABA.ちゃんのように、男性の体のままで、そこらへんにいるような男性を好きになる人もいる。」と説明したりもしました。

 さらには「世界では同性婚が出来るようになっている国もある」とも。番組中、2度も「ミルク」の話を持ち出して、一般的には理解されていないようなセクマイの多様性の部分にまで踏み込んで、説明していました。

 スタジオゲストの「丸山弁護士(今は国会議員)」は「わからない」派だったため、その態度に対して大竹さんの方から「国会議員がこんな古い感覚だからダメなんだ」とか、かなりズバッと突っ込み続け、しかも真面目な口調ではなく、わざと喧嘩腰で語っているので、かえって笑って見ていられます。

 そうした大竹さんの発言の影響もあったのでしょうか。 視聴者からのアンケートは、当初は「わかる」派と「わからん」派が僅差で競っていたのですが最終的には24199票VS17373票で、「わかる」派が多数を占めました。

 番組で紹介されたニューハーフさんたちが総じて「夜」のイメージでの出演であり、日常性を感じさせるイメージでの露出だとは言えなかったので「生活に関わる問題が、これで伝わるのかなぁ」とも思いながら見ていたのですが 、この結果になったというのが驚きです。

 世の中が、かなりセクマイの存在に「慣れてきている」感じと、最近のはるな愛さん、椿姫彩菜さんらの活躍によって、テレビのこの種の番組を見る人たちにとっては「性同一性障害」についての認知が進み、「親近感」のようなものが、確実に醸成されてきているんだなぁということを 感じることができた番組でした。

 たぶん、セクマイ当事者的な感覚では見ていない「多くの人たち」にとっても、はるな愛さんが出演していて「はるなさんと同じ境遇の人」が、生活に実際に関わることを切実に訴えかけている姿を見て「はるなさん側」に共感する心理が働いたんだと思います。

 そこに、大竹まこと氏が(照れ隠しのように)毒舌をまき散らしながらも「性同一性障害」以外のセクマイの多様性にも触れ、深い知識を背景にしながら述べたからこそ説得力を持った。そんな、ある意味では幸福な瞬間をテレビで見ることができました。

★この記事中に書いた出演者の発言は僕の「記憶」によるものであり、実際とは言い方やニュアンスが違う恐れがあります。「大体このようなことを言っていた」程度に受け取ってください。

 2009年の日本社会。思っているよりもはるかに速い速度で、多くの人にとって「セクマイに関しての親近度」が増して来ています。そして、誰もが知っているような「超メジャーなトピック」が、テレビや映画を通じて日々たくさん流されており、どんどん「揃って来ている」のだということを再確認できた生放送番組でした。FC2 同性愛 Blog Ranking

ガス・ヴァン・サント「ミルク」で見る世界004●70年代のゲイコミュニティーの熱気を再現したかった。

 さてさて。いよいよ公開開始が4月18日(土)に迫ってきた映画「MILK」ですが、3月と4月は雑誌や新聞等で「これでもか」という位の露出ラッシュが続いています。ちゃんと「ゲイ」や「同性愛」などの言葉が見出しに大きく載っている場合が多いので、やっぱり嬉しくなります。 

 配給会社がここまで堂々と、「ゲイ」や「同性愛」などの言葉を前面に押し出して大規模なキャンペーンを繰り広げたのは、おそらく日本の歴史上、はじめてのことではないかと思います。(たとえば2006年の「ブロークバック・マウンテン」の時には、それらの言葉は巧妙に隠されている場合が多かったですから。)現在、テレビCMも流されていて、ナレーションは小泉今日子さんが担当しているそうです。

 この大露出を全部チェックするなんてことは至難の業ではありますが、出来るだけ拾ってみたいと思って奮闘中です(爆)。そんな中、4月13日(月)の朝日新聞夕刊に、「伝説のゲイ活動家 軌跡追う」という見出し付きで、監督であるガス・ヴァン・サントのインタビュー記事が載っているのを発見しました。そのうち、監督の発言部分を抜粋します。

 「政治家がたまたまゲイだったのではない。彼は時代の体現者、ゲイコミュニティーが生んだ"作品”だと思う。だから、彼の足跡とともに、時代の空気の再現にも力を入れた。」

 「男くさくきまじめなショーンと陽気なミルクは対極の存在。大きな賭けだったが、見事にやってのけてくれた。」

 「撮影はオバマが候補になる前だから、全く意識していなかった。でも、編集中に現実がどんどん映画と重なってきた。サラ・ペイリンなんて、映画の保守派論客とそっくりで驚いた。実際、オバマとミルクを生んだ背景には共通するものもある。平等や変革、よりよい未来を求める思いが、響きあっているのだと思う。」

・・・「ゲイコミュニティーが生んだ”作品”だ」という表現が、なんとも印象的な記事でした。
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akaboshiコラム012●普通はクィアで、クィアは普通

 久々に映像連載を再開したパフナイトの映像を見返して発見したこと。

 パフスペース管理人の浜田さんがセクマイ基礎知識を必死に勉強していた頃のメモに、「普通とは言わない」と書き込んでたらしいんですよ。つまり彼女は、セクマイと日常的に接するにあたって「普通」という言葉は、「タブー(使ってはいけない言葉)」なんだと解釈してたわけなんですね。

  

 それを聞いてて思い出したのが、僕が4年前に「フツーに生きてるGAYの日常」と言う言葉を、ブログタイトルに付けた理由。

 僕もかつて、セクマイに関するいろんな情報を吸収していた頃に、浜田さんと同じようなことを感じたことがあったんですよ。でもそこで僕は「だったら、あえて使ってやれ!」って思ったんですね。

 なぜなら、この世の中に「絶対正義」がないのと同じように「絶対悪」もないはずだから。なにかを「仮想敵」として攻撃したり「タブー視」するのって、膠着した物の見方だと思うんですよ。

 そういう意味で「普通」って言葉が、とてもかわいそうだと思った。だって基本的に僕、「普通はクィアで、クィアは普通」だと思ってるから。(シェイクスピアのマクベスに出てくる「綺麗は汚い、汚いは綺麗」のパクリです~。笑)

 一見、対照的で別々に思えるものって、自分の立ち位置や視点をズラしてみたら、同じ物の表と裏であることに気付いたりするんですよね。この場合も当てはまるんじゃないかと僕は思う。

 そういう側面を無視して行われている「LGBTコミュニティ的言論状況」が、かなり強引で急進的で無理が生じているように感じたので茶化してしまいたくなったんですよ。だから、カタカナにしてタイトルに入れたんです。

 やたらと「言葉」ばかりにこだわっているうちは、本質的なものは見えないんじゃないかと思うんですよね~。のちに映像公開を始めたのも、このタイトルが導いた行動のような気がしています。

 あと、いわゆる「ノンケ的世間」に対しては別の意味を込めました。「普通」と「日常」と「GAY」ってのが並んでると、単純に驚かれるんじゃないかと。

 こっちの意味合いは最近、ずいぶんと「使命」を終えて来ているような気がしますが、前者に関しては・・・まだまだかな、と感じるし、そのためにもパフナイト的なことは今後も続けて自分なりにこの命題を追及して考え続けて行きたいと思っています。FC2 同性愛 Blog Ranking

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