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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2009-01
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LGBTの紙媒体★掲載チェック23●「女装男」を過剰に騒ぎ立てるスポーツ紙の罪



 1月12日に一斉に報道された、池袋で起きた「女装」姿での万引き事件について、各スポーツ紙ではイラストや漫画付きで大きく報じました。僕はその日は大阪に居たのですが、朝食で寄った店にあった3紙の見出しは以下の通り。

サンスポ
●万引女 女性警備員と格闘 えっカツラ脱げた あっ男!!

スポニチ
●女装のオッサン 55歳 万引Gメン投げ飛ばす この格好捕まるの恥ずかしい

デイリースポーツ
●あ~恥ずかしい 女装万引男逮捕 こんなカッコで捕まるのはイヤ 暴れた拍子にカツラ脱げた

 ちなみに、サンスポには過去の数々の「女装男の犯行と迷言集」が載っており、デイリースポーツには3コマ漫画も。盗んだものは、毛抜きと女性用帽子。「女装で捕まるのが恥ずかしかった」と本人が言っているそうです。

 万引きはよくないけど、この人にとっての「女装」を、各紙に書きたてられているように「単なる趣味」だと決めつけるのは、乱暴ではないかと思います。もしかしたら、性別違和が強いトランスジェンダー系の人で、会社や家庭等で「男」として振る舞わざるを得ない日常が耐え難くて、休日に「女装」をすることでバランスを取ってたのかもしれない。そういう人にとって「女装」は、精神のバランスを保つために必要不可欠であり、死活問題なのです。本当にそういう人、実際にけっこうたくさん居ますよ。

 既婚者だったり、会社で地位のある立場に居たり、中高年であるが故にいろんな「しがらみ」があって、特例法の施行等、トランスジェンダーに関する近年の動きを「我がこと」としては受けとれず、生きづらさの渦中にある人、けっこう多いのではないかと思います。

 そういう人たちにとっては、スポーツ紙がこうして「男性読者」たちの嘲笑のネタとして、「女装」を奇異なものとして扱い話題提供することは、恐怖以外の何物でもないでしょうし身に危険を感じるのではないかと思います。もし、「報道」や「ジャーナリズム」の一端を担い、弱者の味方であるという自負がカケラでもあるのならば、こうした過剰なデコレーションを施した上での報じ方は、控えて欲しいです。FC2 同性愛 Blog Ranking

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LGBTの紙媒体★掲載チェック22●産経新聞のコラムで潮匡人氏がNHK教育テレビの「虹色」批判

  1月17日付産経新聞19面のコラム「断」で、評論家の潮匡人氏が先日のNHKスペシャル『女と男』を賞賛し、ここぞとばかりにNHK教育テレビの『ハートをつなごう』関連の動向を批判しています。

★注!当ブログに日頃から親しんでくださっている読者の皆さんは、ちょっと一呼吸置いて、冷静になってから読みましょう。特にコラムの文末のあたりは要注意~!(僕は思わず、咳き込んでしまいました。←いま風邪気味だってのもあるけど。爆)

★以下のサイトからも読めます。
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090117/acd0901170336000-n1.htm

NHKが考える「性のありよう」

 今月のNHKスペシャル「女と男」が面白い。「最新科学が読み解く性」と題し、ドラマを交え「男女の違いは性器だけでなく、脳や寿命にまで及ぶ」と報じる。

 まず、11日放送回で「男女の違いは(中略)無意識のなかに深く根ざしており、日常生活のなかで深刻な影響を与えやすい」と警鐘を鳴らした。

 翌日には「女と男の違いの最新研究を通して人間の歩んできた道筋を辿(たど)るとともに、医学や教育などで始まっている、男女差に注目する新たな潮流」を紹介した。

 18日放送予定の最終回「男が消える? 人類も消える?」が楽しみだ。と言いたいところだが、一抹の不安が残る。

 なぜならNHKが「性のありようをもう一度考えてみる」「LGBT特設サイト-虹色」を掲げているからだ。

 LGBTはレズ、ゲイ、バイ、トランスの略。「いろんなセクシュアリティーのかたちや価値観が社会にはあります。境界線がなくて、少しずつ違っていく色、性ってそんなイメージかもしれない。だから『虹色』と名づけました」と公言する。

 以上は、教育テレビの人気番組から生まれた。不遜(ふそん)なリベラル思想教育を、公共放送が「特設」で担う。なぜ(拙著新刊以外)誰も問題視しないのだろうか。

 人間は男か女に生まれる。性別は選べない。被造物の分際で性の「境界線」をなくすなど、不遜な冒涜(ぼうとく)であろう。「進歩派」を気取るなら「最近科学」も学ぶべきだ。せめて自局番組は見てほしい。(評論家)

 ・・・どうですか?咳きこみませんでしたか?(笑)。かねてより「虹色」関連のNHK教育テレビの動きを苦々しく思っていて、機会があったら言おうと思っていたところに都合良くNHKスペシャルで『女と男』が放送され、「わが意を得たり!」という勢いで書いたのでしょう。何かが突出されば必ず反動があるのは歴史の常。そのわかりやすい例ですね。

 もともと産経新聞というのは保守的な「男女観」とか「ジェンダー観」を持っている層を読者ターゲットとして囲い込むことで発行部数を維持しているような傾向がありますし、大方の市民もそれを前提で読んでいるという側面がありますから、あまり気にすることはないのかもしれませんが。「あ、本当にこういう反応って出るんだな」と、漫画を読んでいるような気分にすらなりました(笑)。

 こうした流れを知った僕としては・・・そうですねぇ。とりあえず、変だと思う番組には「変だと感じました」と、なるべく制作当事者に届きやすい形で意見を伝えることをしてみようかなぁと思います。良くも悪くも「皆さまのNHK」だと広言しているメディアで放送されたということもありますし。

 もし『女と男』が民放で放送されたのだとしたら、番組への出資元であるスポンサーが明記されているわけですから「なるほど、このCMを見せたいからこういう番組になったのか」と、ある意味突き放して分析もできます。しかしNHKの場合は「どういう主体が、どういう目的をもって」その番組に投資したのかが、明記されません。

 ということは、本意・不本意に関わらず、NHKで放送されているすべての番組に関して、僕は税金や受信料を払っているスポンサーということにもなるわけです。スポンサーなのに投資のされ方が選べない。なんという不合理!と言っても現行のNHKがそういうシステムで運営されている以上、仕方がありません。

 だからこそ「こういう番組にお金を使ってほしい」「こういう番組には使わないでほしい」という意思表示を、たまにはしようかなぁと思います。FC2 同性愛 Blog Ranking

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