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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2009-01
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ダムタイプ「S/Nについて語られなかったこと」●シンポジウムとパフォーマンス、京都で開催



 僕、いわゆる「90年代ゲイブーム」の当時は、そんなことが起こっていたとは全く気付かずに自分のことをノンケだと思いこみながら大学時代を過ごしたのですが(爆)、それでもダムタイプについては知ってました。

 演劇をやっていたので舞台の情報にはアンテナを張っていたということもありますし、たしかNHK衛星第2テレビ等で舞台中継あるいはカルチャー情報として紹介されていたような気がします。あと、前衛映像をたくさん上映していた渋谷のUPLINK FACTORYにも年間パスポートを作って通いまくっていましたし、そこで繰り返し特集上映されていたダムタイプのステージ映像には、何度も触れ、たいへんな刺激と衝撃と興奮を憶えました。ほんと、若気の至りで飽きずに何度見たことか。・・・意味は、あんまりわかんなかったりしたんですけどね(笑)。そのうち、表現としての映像に「意味」を求めるなんて愚鈍な者がすることだということにも気付き始めましたが。

 古橋悌二 さんというパフォーマーが中心となって生み出された「pH」や「S/N」などの作品は、1990年代初頭から世界中の演劇シーンの注目を集め、たいへんな盛り上がりを見せていました。しかも古橋さんは自身がゲイであり、HIVポジティブであるということに、それらのパフォーマンスを創作しながら向き合いました。そして、表現しながら若くしてこの世を去りました。

 僕は当時自分を「ノンケ」だと思っていたけど。映像の中の古橋さんが発するメッセージには、なんだか知らないけどものすごく「自分の核の部分」を射抜かれているような気がして、怖いんだけど目が離せない・・・そんな感じでした。思えば僕に「ゲイっていうのが本当にそこらへんにフツーにいるんだ」という感覚を初めて身近なものとしてもたらしてくれたのは、舞台映像の中でアクティブにパフォーマンスしている古橋さんだったのかもしれません。(他に思い当たらないので、たぶんそうでしょう。)

 あれから10年以上の月日が経ち、今では、いわば「伝説」のように語り継がれている当時のダムタイプ。その作品について、「語られなかったこと」を更に語ろうという催しが未だに開催され続けている事って、やはり凄いことだと思います。1月10日の13時から京都精華大学で開催されるシンポジウムとパフォーマンス。これは僕には外せない!(以下、こちらのサイトより。)

キングストン大学・ロンドン-京都精華大学・京都
公開シンポジウム
S/Nについて、語られなかったこと
介入の芸術:個人の記憶、公共の記憶、その交差点へ

The Art of Intervention : Critical Enquiries into Intersections of Private and Public Memory

 このプロジェクトは「介入の芸術」の可能性を検証するために、2009年から2010年の二年間にわたり、キングストン大学(ロンドン)と京都精華大学(京都)を中心に、芸術や人文学に携わるさまざまな人々が領域を横断して展開する、共同研究プロジェクトです。そのオープニングとして、パフォーマンス「S/N」をとりあげ、京都精華大学にて公開シンポジウムを開催します。

日時:2009年1月10日(土) 13:00〜
会場:京都精華大学 黎明館 L-201
参加申込:不要(入場無料)

オープニング
13:00 〜 開場
13:15 〜 オープニングリマーク 
フラン・ロイド (キングストン大学教授)
レベッカ・ジェニスン (京都精華大学教授)

1.「なぜ、今、「S / N」を語るのか。」
第一部 13:30 ~15:30
パネリスト
張 由紀夫(アーティスト/アクティビスト)
高嶺 格  (美術作家/京都造形芸術大学客員教授)
高谷 桜子(ダムタイプ・カンパニーマネージャー)
山田 創平(都市社会学者/財団法人エイズ予防財団)
コーディネーター
ブブ・ド・ラ・マドレーヌ(現代美術作家 /distaコーディネーター)

2.「個人の記憶から公共の記憶へ。」
第二部 16:00 ~17:30
パネリスト
宮地 尚子(精神科医/一橋大学教授)
高橋 悟  (美術家/京都市立芸術大学准教授)
ブブ・ド・ラ・マドレーヌ(現代美術作家 /distaコーディネーター)
コーディネーター
山田 創平(都市社会学者/財団法人エイズ予防財団)

ライブパフォーマンス
17:30~
山中 透(DJ /ミュージシャン/ Foil Records主宰)
softpad

全体進行
八巻 真哉(京都精華大学メディアセンター)

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「マイノリティな愛」がテーマ。大阪の劇団ATLASが『喪主もピアノが弾けたなら』上演

 ゲイ雑誌「Badi」2月号から得た情報なのですが、大阪に『ATLAS』という劇団があって、「マイノリティな愛」をテーマに公演を重ねてきているそうです。

 今週末9日(金)~11日(日)まで大阪市立芸術創造館で、再演となる『喪主もピアノが弾けたなら』が上演されます。ちょうどこの週末は私用で大阪に行くことになっていたのでナイスタイミング!観にいってみようと思います。

 劇団ATLASの公式ホームページには、これまでに上演された演目が紹介されているのですが、第1回公演の『初恋』は同性愛者の住むアパートでの話、第2回公演の『ダンスを上手に踊りたい』は男同士の同棲カップルの話、第3回公演『恋せよ乙男(ヲトメ)』はタイトルからも察せられるようにゲイの話と、これまで描いてきた世界はわりと「ゲイ寄り」みたいですが、確かにテーマが一貫してるんですね。

 「セクマイであること」から見える世界を表現する劇団としては、かつては「ピンクトライアングル」というレズビアンの劇団があったそうです(現在は活動休止)。また、ゲイの劇団フライングステージは1992年から活動を続けており、なんと第33回目になる公演を1月24日から下北沢駅前劇場で上演。

 今回は「ジェラシー ~夢の虜~」と「ミッシング・ハーフ」の2本を同時期に同じ舞台セットを使って上演するとのこと。昨年、同劇団が上演した『新・こころ』は本当に面白かった!。夏目漱石の小説「こころ」を丁寧に読み解くと、行間から男同士の情愛がくっきりと浮かび上がってくることに着目した表現で、「言葉を超えた世界を描ける」まさに演劇ならではの醍醐味が味わえました。他にも同劇団には名舞台をたくさん楽しませてもらっています。

 1月は、注目すべき演劇や映画が盛りだくさん。あぁ~楽しみ!FC2 同性愛 Blog Ranking

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