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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2009-01
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ガス・ヴァン・サント「ミルク」で見る世界001●日本公開はGWに決定



 かつて当ブログでは「ブロークバック・マウンテンで見る世界」というシリーズ記事を連載していたのですが、2009年の今年はどうやら、「ミルク」について書くことが多くなりそうです。

 アメリカで2008年11月26日に公開され、12月にはニューヨーク映画批評家協会賞などを受賞して話題となっている、ガス・ヴァン・サント監督の「Milk」。いよいよGWに日本で公開されるようです。

 元旦は映画の日なので新宿バルト9に行って来たのですが、ロビーに立てられていたパネルに「2009年GW公開!」と書かれているのを発見しました。邦題等はまだ決まっていないようですが、そろそろ日本向けのキャンペーンが始まるのではないかと思われます。こちらのサイトによると、既にシネマライズ、シネカノン、新宿バルト9、吉祥寺バウスシアターなどでの上映が決定している模様。アメリカでは「大ヒット」しているらしいですし、既に発表されている映画館から判断しても「ミニシアター系」の主だったところを網羅しているので、これにシネコン系列が加わって全国に上映が広がれば、日本でも「ヒット」する可能性がありそうなのですが、果たしてどうなりますことか。

 この映画は、1970年代に、いわゆる「ゲイだとカミングアウトをした後ではじめて当選」し、サンフランシスコの市政執行委員となった政治家ハーヴェイ・ミルクの生涯を劇映画として描いたものらしいです。すでにドキュメンタリー映画としては、「セルロイド・クローゼット」の共同監督の1人としても知られるロブ・エプスタインによって、1984年に実写を含めた伝記映画が制作されています。

 僕の個人的見解としては、ロブ・エプスタインの映画は活動的なプロパガンダ色が強く感じられるので、そうした目的意識で見る分にはいいのですが、「真の意味でのドキュメンタリー映画」としては深みに欠けているような気がしました。映画表現はテーマに従属してしまうと薄っぺらくなりますから。しかし今回の映画化は、最近でも『ラストデイズ』などで映像表現としての映画の可能性を切り拓くことに果敢に挑戦しているガス・ヴァン・サントが監督ということなので、期待しています。

 このシリーズではこれから、映画「ミルク」にまつわるメディア・チェックや日本での受容のされ方、あるいは反発のされ方などをリアルタイムで追跡して行こうと思います。3年前の「ブロークバック・マウンテン」の時にも感じたのですが、こうした映画が一般公開されるときというのは、賛同も反発も含めて普段は眠っていた様々な「人々の本音」や「感情」が表に出てきます。2009年の日本社会がどのようなリアクションを示すのか。とても興味深いですし公開が楽しみです。FC2 同性愛 Blog Ranking
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「性同一性障害」の主人公が出る演劇『ロマンティックライフSpecial」●東京で上演

 昨日、悠君の個展「Happy New Bears!!」を見に新宿2丁目のCoCoLo Cafeに行った際、入口付近にあるチラシ置き場に、どこかで見たことのあるイラストがあしらわれた演劇のチラシを発見!。2008年8月のパフナイト「熱々☆Rainbow Arts」にパネリスト出演してくださったjiroさんの書いた、野郎系のイラストではありませんか!(jiroさんはYouTube映像には出演していません。)

 jiroさんのイラストって、可愛らしいのにセクシーという、独特のスタイルを確立してますねぇ、すぐわかります。太鼓を叩くニイちゃんの背中が格好いい、このチラシの裏の説明を読んでみたら、主人公が「性同一性障害」であることを描く演劇の告知でした。主演が吉野紗香さんなので、どうやらFtMトランスジェンダーのことが描かれるようです。チラシの裏に書かれていた公演案内は以下の通り。

 大切な人の真実を 見つめることが出来ますか?

 金沢のとある町で…集会所に住み着いた小森善作は、青年会の健太たちと、祭りの準備に追われていた。そんな中、町の名士である中神家の次女・まりやが、久しぶりに帰省する。彼女に、幼い頃からの想いを告白し、プロポーズをしようと心に決めている健太、善作はそんな彼を応援するが、まりやが故郷に持ち帰ってきたものは、誰も予期せぬ衝撃の真実だった…。

 古い伝統文化と習慣が生きる小さな町で、愛する人の「性同一性障害」に遭遇した人々、彼らの戸惑いと苦悩・・・そして勇気と希望を描きます。

 これ、いわゆる「ノンケ的目線」から書かれた文体ですよね。当事者的文体だったらまずもって「衝撃の真実」とか「性同一性障害に遭遇した人々」だなんて言葉は使わないでしょうから。女性だと思われていた吉野紗香さん(の演じる役)が、久々に都会から帰ってきたら「男になっていた!」ということから起こるドラマが、お笑いコンビ「レギュラー」の2人を中心にして描かれるということなのでしょう。「都会」と「地方」の問題も絡んで来そうで、なかなか面白そうな設定。

 有名芸能人が主演で、有名俳優が多数出演。入場料も5000円と、いわゆる「小劇場演劇」ではなく「商業演劇寄り」の規模の公演ということで、珍しい機会です。興味のある方はぜひ足を運ばれてはいかがでしょう。まだネット上には情報があまり出ていないようですので、チラシに書いてある情報をご紹介します。

ブッチー武者第4回プロデュース公演
「ロマンティックライフSpecial]

2009年1月23日(金)18:30、24日(土)14:30・18:30、25日(日)12:30・16:30
江戸東京博物館大ホール
前売・当日共5000円(税込)

演出:山口弘和
脚本:吉川晃江
CAST:吉野紗香 松本康太(レギュラー) 西川晃啓(レギュラー) エド山口(友情出演) 佳那晃子 納見佳容 ブッチー武者 増田凡児 阿倍誠 田島和洋 ハルカオース 高橋エマ 山田哲朗 水沢レイン 望月博世 薬師神敦子 CRUSH BEATほか

チケット問い合わせ:アポロ5
03-3356-3844(日・祭日休 10:00~21:00)

…ちなみに僕は、演目にはすごく興味が湧いたのですが、なにせ入場料5000円ってのが高いので見に行くかどうか考え中。ふだん映画館の、しかも二本立ての名画座系ばっかり通い慣れてると、演劇がものすごく割高に思えてしまって困ります(爆)。FC2 同性愛 Blog Ranking

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