パフナイト108★テレビに“虹”はどこまで映る?NHK「ハートをつなごう」ディレクターと話そう11●そもそも「ハートをつなごう」の視聴対象は?

続いては、当日、受付を手伝ってくれていたRonさんから「最も難しい質問」がなされました。なお途中で笑いが起きているのは、遅れて来たお客さんの対応をしながらRonさんが質問をしゃべり続けているからです(器用っすなぁ~。)ちなみにRonさんのブログでの感想『ETVワイド「LGBT」を見て』はこちら。(←「源氏物語のような日記」と第三者から評されるほどの長文。ご覚悟を!笑)
13●そもそも「ハートをつなごう」の視聴対象は?
そうだよなぁ~。たとえばこんな個人ブログにおいてさえ、大まかに言うと開設当初は「ノンケさん向け」にフツーに生きてるGAYの日常を知ってもらいたくて書いてたし、2年目位からは生意気にも「LGBT当事者に向けてのメッセージ」の色が濃くなって尾辻さんの選挙を経て、今では「あんまり決めずにテキトーに書いている」といった感じで、想定読者は常に揺れ動いているもんなぁ。細かく言うと記事によっても違ってたりするし。
今村さんと細見さんは「公共放送」だと言い張る(←あ、つい私見が。爆)「みなさまのNHK」という態度で番組を発信せねばならぬ以上、受信料を払っているスポンサーである「みなさま」のうち、出来るだけ幅広い層を取り込むことを前提にしなければならないわけで。その基本を押さえつつも、内容によってその度ごとに「語りかける対象」を微妙に変化させながら、常に悩みながら制作しているのですね。
Ronさんの質問は次回にも続きます。→FC2 同性愛 Blog Ranking
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日英LGBTユースエクスチェンジプロジェクト07●トランスジェンダーの可視化をめぐる日英の逆転現象

ワークショップ報告の1、2に続いて3では「LGBTユースの学校生活について」の議論がなされたようです。その報告を御紹介します。
17●学校の中に蔓延している?「同性愛嫌悪」
18●LGBTユースにとっての学校生活
発表の中で興味深かったのが、トランスジェンダーの可視化をめぐる日本とイギリスの逆転現象。
日本ではドラマ『金八先生』の影響などもあってか性同一性障害の社会的認知の方が先に広まり、「障害」の枠組みの中に入ることで法律の整備が進み、学校の中での存在の認知や可視化が進みつつある一方、同性/両性愛者の存在や「同性パートナーシップ」に関しては、法制度は進まず社会的に公式な認知も進んでいるとは言えない現状があります。
一方、イギリスでは「同性パートナーシップ」に関する法的保障が世界に先駆けて進んでいる一方、トランスジェンダーがLGBTコミュニティの中ですら、あまり可視化が進んでいないようです。遠藤まめた君から聞いた話では、このプロジェクトでイギリスから来日していた学生から「トランスジェンダーを初めて見た」と言われたそうです。
僕が見たところ、このプロジェクトで来日したブリストル市の若者たちは、発表を聞いてもわかるとおり「バリバリのLGBT活動家的な志向の持ち主」であるように(あるいは、そう演じているように)見受けられるのですが・・・それなのにトランスジェンダーに会ったことが無かったとは!!。(つまり、来日メンバーに1人もトランスジェンダーが居なかったということも意味しますね。)
これは、日本の「LGBTコミュニティ活動」の現場感覚からすると、かなりの驚きです。→FC2 同性愛 Blog Ranking