日英LGBTユースエクスチェンジプロジェクト06●カミングアウトについて/ケータイ・フィルタリング「同性愛」カテゴリー削除のグッジョブ!

8月24日に開催された公開イベントを紹介しているこのコーナー。続いてはワークショップ2「カミングアウトをめぐるさまざまな事柄」の報告を、レロさんが行った場面です。
レロさんと言えば・・・昨年12月にパフナイトで行われた「ようこそ、まめたのパフタヌーン~最新学生事情」で初めてパフスペースに来たのにも関わらず、そのまま後半からは急遽パネリストとして飛び入り参加し、喋り通したあの人です(爆)。レロさん自身は、母親へのカミングアウトで特に苦労をしなかったとのことなので、ワークショップで参加者たちが話していたことを、ある意味突き放して「観察者」的な視点でクールに受け止め、報告している様子が印象的でした。
14●カミングアウトの一般的な定義
15●カミングアウトの経験の共有
16●あなたにとってのカミングアウトの意味は?
報告の最後で触れられている携帯フィルタリングの「ライフスタイル」に「同性愛」が含まれて関連サイトが見れなくなっていた件ですが、この発表が行われたちょうど当日(!)EMA(モバイルコンテンツ審査・運用監視機構)が見直しのための意見書案をまとめたことがニュースリリースとして流され、意見の募集が始まりました。
その見直し案には「同性愛」のカテゴリーを設けることを見直す勧告が含まれていたため、ロビイング団体共生ネットでは早速、賛同の意見をEMAに送ります。その結果EMAは9月4日には各携帯事業者に向けて正式に「見直し案通り」の意見書を送付。事実上、フィルタリングに「同性愛」というカテゴリーを設けていた事業者がカテゴリーを(各社ごとに段階を経た上で)撤廃することに繋がりました。
★9月4日に発表された意見書PDFファイルはこちら。・・・P11の「対象外とすべきカテゴリー」の項目に「ライフスタイル・同性愛」が明記されています。これは、今年の春から石川大我さんによる新聞投書、Rainbow Collegeと尾辻かな子さんら、上川あやさんらによる携帯事業者や関連団体への働きかけ、共生ネットによる働きかけなど、各所で同時多発的に行われたアクションによる成果です。

10●ネットホストでドンペリ空ける!?
11●ネットとリアル
12●光があれば闇もある
13●妄想は、行動で壊していこう
物心ついた頃から「当たり前のように」インターネットが生活の必需品として存在している世代にとって、思春期に「自分がLGBTなのかもしれない」と気付いたとき。身近な端末から気軽に情報が得られることで救われている人は、たくさん居るはずです。
インターネットというものが、切実にコミュニケーション・ツールを欲しているLGBTに役立っているということ。そして、そもそも「同性愛」という別枠を設けて特別扱いすること自体が差別的であるという働きかけが伝わったわけです。ケータイ・フィルタリングに関する一連の働きかけは、間違いなく今年の「グッジョブ!」でした。→FC2 同性愛 Blog Ranking
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