薔薇族は生きている061●内藤ルネ展を見た後は、新宿“文学”散歩

薔薇族の恩人であり、伊藤文学編集長の盟友でもあったイラストレーター・内藤ルネ氏。
その一周忌によせた「内藤ルネ展“ロマンティック”よ、永遠に」が、10月29日~11月4日に伊勢丹新宿店で開催されます。
氏の生前の作品や、久本雅美さん、常盤貴子さん、坂井真紀さんがルネ・ドールに扮した作品などの展示、グッズなどの販売も行われる予定だそうです。
薔薇族では11月1日(土)の午後のひととき、文学編集長と共にその展示を鑑賞した後、新宿の街を散策し、お茶を飲みながら語らうイベントを企画しています。ルネさんのこと、かつての新宿二丁目のこと、あれこれ聞いてみませんか。
会費は2000円(お茶代等の実費は各自負担)。こちらは薔薇族の出版費用に充てられます。
お申し込みは、bungaku@barazoku.co.jp までお願い致します。
・・・文学さんと新宿二丁目を歩きながら話せる機会が今、あるなんて。これはなかなか貴重な機会ですよ!これまで参加したことのない方もぜひ、お気軽にどうぞ。→FC2 同性愛Blog Ranking
再掲載
伊藤文学「薔薇族」創刊の頃を語る03●日本ゲイマスコミの誕生(2007年7月収録)
内藤ルネさん追悼インタビュー●伊藤文学さん(2007年11月収録)
パフナイト★94●セクシュアリティと政治'08-03●尾辻さん落選のショックをバネにして~「共生ネット」始動

こちらとこちらで2回にわたり尾辻かな子さんが「昨年の選挙戦をふりかえる」様子をお送りしてきましたが、今回は2人目のパネリスト、共生ネットのミナ汰さんのお話です。実はミナ汰さんたちって全共闘世代のすぐ後で、「政治へのアレルギー」がものすごく強かった世代なんだとか。では、怒涛のようなトークが始まりますよ~!
06●尾辻さん落選のショックをバネにして~「共生ネット」始動
ミナ汰さんが代表を務めている「共生ネット」とは、ロビイングを主な目的として今年になって設立された、出来たてホヤホヤの団体です。メンバーの年齢層やセクシュアリティは幅広く、もちろんノンケさんも、たくさん居ます。僕は夏頃から参加しているのですが、メンバーが多種多様で「いろいろと入り乱れている感じ」に居心地の良さを感じます。
特に、こうした活動は「若者がやるものだ」という先入観を打ち破ってくれるところが画期的なのではないかと思います。人生経験が豊富な方たちが多い分、より「生活に密着した視点」が獲得できているような気がします。会についての詳細は公式ブログがありますので、そちらをご覧ください。
→“ 共生社会をつくる” セクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク
活動に興味を持たれた方は、まずはメーリングリストに登録されることをお勧めします。議員訪問などの予定の共有や、情報交換に参加することができます。出来たばかりの組織なので、まだ体制も固まり切らずにヨチヨチ歩きですから、今が面白い時なのかも~。
→ご参加のお誘い
また、当ブログでは7月に開催された共生ネット初の公開イベント「カミングアウト、どうせするなら国会で!」の模様を取材し、YouTubeで公開しております。興味のある方は御覧ください。
01●カミングアウト、どうせするなら国会で!セクマイ流 社会参加の試み
02●はじめての議員訪問は超~緊張!
03●携帯フィルタリング問題~有益なセクマイ情報を遮断させないために
04●杉並区議会・すぐろ奈緒議員の質問「性的マイノリティーの方々への理解と支援について」
05●10年、20年というスパンで考えて。

1人1分ずつで社会や政治状況に対する思いの丈を尾辻さんにぶちまけ、国会への手土産にしてもらおうという企画で、参加者それぞれの溜まっていた思いが吐き出され、大いに盛り上がりました。なによりも、実際の生活に根ざした「生の声」がたくさん出たというのが面白かったし、素晴らしい機会だと思いました。あのイベントは選挙戦中、僕にとっての最大の思い出になっています。(文字起こしはこちら。)
その時、ミナ汰さんもアピールを行った1人だったわけですが、当時の映像を見返してみたら面白かったので紹介させていただきます。今と比べるとキャラクターが・・・かなり突っ張っていたようです(爆)
パフナイト★尾辻かな子さん国会へカミングイン?●ミナ汰さんの一言アピール
・・・原点はここにあり。→FC2 同性愛Blog Ranking
LGBTの紙媒体★掲載チェック16●週刊女性に「性同一性障害のカップル結婚!」の記事

丁寧な取材がなされたようで、文字量も多く読み応え抜群。最近ではトランスジェンダー当事者芸能人のライフヒストリーに関する記事はよく見かけるのですが、市井に生きる人々の場合、ここまで詳細に書かれたものは珍しいかもしれません。しかも「結婚」について触れているのは尚更。
鹿児島に住む若松慎さんと麗奈さんは、FtMとMtFのトランスジェンダー同士のカップルとして、10月17日に婚姻届を提出したのだそうです。記事では2人の生い立ちから、性別違和に悩んだ日々、それを受け入れて互いに出会うまでの過程を、数々の写真を掲載しながら描き出しています。
慎さんは鹿児島市内で飲食店『おなべラウンジ心之介』を経営。麗奈さんは『おだまLee男爵』のママなんだそうです。文中、僕が特に面白いと思った箇所は次のところ。(P41より抜粋)
「付き合い始めたころは、性別変更っていう制度はなかったんですよ。同性婚は日本ではできないから、結婚なんてあり得ないと思っていた」と慎さん。一方の麗奈さんも、「私は男のままで結婚するのは嫌だったし、書類上でも、私が旦那になって、彼が妻っていうのも嫌じゃないですか」
だが、時代は動いた。性別は変更可能になり、性同一性障害という存在も、認識されつつある。
「病気じゃないのに病気って言われることに、抵抗はありますよ。オレらは病気じゃなく個性。 でも病院に行けば、窓口は精神科なんですよね」(慎さん)
「もっと違う言い方にすればいいのに、って思うことはありますね。今はテレビで椿姫彩菜ちゃんや、はるな愛ちゃんとかが出てきて、生きやすくなっていますけど」
(中略)
「今でも偏見はいっぱいあります。 例えば10人にカミングアウトしたら、受け入れてくれる人は5人いるかもしれない。でも、あとの5人は偏見の目で見る。だけどね、今までは1人もいなかったんだから、5人いればいいじゃんって。そういう意味で素直になってもいいんだなって。 」

人間には多少の「偏見」は付き物だし、むしろ、いろんなものに対して偏見があるからこそ、それに気付けたことで成長を実感できるのが、人として生きることの楽しみの一つなのかもしれませんね。
それにしてもこの記事。内容はすごくいいのに見開きページの見出しが・・・「孫を抱かせてあげられないけど、オレには子宮はいらなかった」ってのはどうよ?。女性週刊誌って基本的に読者ターゲットが「子育て中の主婦」だから、しょうがないのかもしれないけど・・・「多様なライフスタイル」を志向するようになっている世の中の流れに付いて来ているとは、とても思えないセンスですねぇ。→FC2 同性愛Blog Ranking
関西レインボーパレード応援記037●ブラジルin御堂筋

中之島公園で行われたエイサー演武とオープニングセレモニーが終了し、いよいよ御堂筋を歩きだしたパレードの一行。色とりどりの風船を持ち、思い思いの格好で参加者たちは、大阪の市街地を目指して歩き出します。これから3.8km。地下鉄3駅分の長距離パレードがはじまるのです。
12●BrassMIX!&関西新虹フロートの行進開始
13●KO COMPANYフロート行進開始
この後ろに「撮影禁止フロート」が続くのですが、この時点で数えてみたら約130人が歩いてました。こんなに大勢いる撮影禁止フロート、初めてみたんですけど(笑)。しかもドラァグの扮装してたり、仮装がバッチリの人まで含めて歩いてたので、他のフロートに引けを取らない賑やかさ。大阪では「歩いてみたいけど…まずは撮影禁止フロートから試してみたい」っていう需要が、まだまだたくさんあるんだなぁと感じましたよ。沿道を一緒に歩く人の数もかなり(というかものすご~く)多かったですし。「来年こそはパレード本隊で!」と覚悟を決めるために見に来ている人が、たくさん居たように見受けられました。
14●ブラジルin御堂筋
先導車に乗ってメッセージを読んでいるのはTOP☆STARの松本タクミさん。自ら考えた文章を読み、気持ち良かったと後で語ってくれました。
次回はひたすらBrassMIX!映像のオンパレード。乞うご期待!→FC2 同性愛Blog Ranking
パフナイト★93●11月は「テレビに“虹”はどこまで映る?〜NHKディレクターと話そう」

・・・な~んて言ってると、その関係性、いつまで経っても成熟出来ないぞっ。
当ブログでは「セクシュアリティと政治’08」の映像が連載中ではありますが、次回11月3日に開催されるパフナイトの告知を挿ませていただきます。祝日の夜ではありますが、ご都合の付く方はぜひ!
それではリアルな場でお会いしましょう~!→FC2 同性愛Blog Ranking「テレビに“虹”はどこまで映る?
〜NHKディレクターと話そう」
今年になってからNHK教育テレビの福祉番組『ハートをつなごう』で
新シリーズ「ゲイ/レズビアン」と「LGBT」シリーズが
放送されているのを御存知ですか?
反響を呼び起こしながらシリーズは長期にわたって継続する模様。
さらに今後、11月1日(土)21時30分から2時間にわたって
『ETVワイド・ともに生きる』でLGBTが取り上げられます。
そこで11月のパフナイトは『ETVワイド』放送2日後に緊急開催!
NHKから担当ディレクターをお招きして番組の制作秘話や、
「セクシュアル・マイノリティ」というテーマに取り組み始めて
感じたことを、率直に語っていただきます。
テレビは「虹」の多様性をどこまで映し出せるものなのか?
メディアとしての可能性や限界などについても考えながら、
NHKと始まった「新たな付き合い」を今後さらに
豊かで実りあるものに深めるために・・・。ぜひ、
ホットな感想を直接ディレクターに語りにパフスペースまで!
●パネリスト:
細見明日子さん
…NHK教育テレビ『ハートをつなごう』LGBTシリーズ
11月1日(土)21:30放送『ETVワイド.ともに生きる』ディレクター
●聞き手
翔子
…パフナイトスタッフ。青森セクシュアルマイノリティ協会
「にじいろ偏平足」とロビイング団体「共生ネット」メンバーとして
セクシュアルマイノリティの「都会と地方の格差問題」に
取り組んでいる。
竜超
…パフナイトスタッフ。自力復刊薔薇族副編集長。
ゲイ雑誌『バディ』に「竜超のショーアップ昭和!!」連載中。
2008年9月発売DVDマガジン『Bマガジン02』に
監督作「竜超の文化特捜学院」収録。
まめた
…パフナイトスタッフ。学生。Rainbow Collegeのメンバー。
「やっぱ愛ダホ!」イベント呼びかけ人の1人。
NHKのLGBT特設サイト「虹色」にて「今月のアライさん」を
企画・連載。
akaboshi
…パフナイトスタッフ。
ブログ「フツーに生きてるGAYの日常」を通じて映像等を公開中。
大学時代はマス・コミュニケーション論を専攻。
自主制作ドキュメンタリー映画制作中。
パフナイト
『テレビに“虹”はどこまで映る?〜NHKディレクターと話そう』
日時:11月3日(月)18:30開場/19:00開演
会費:1000円 ※予約は不要です。お気軽にお越しください。
会場:パフスペース
…東京メトロ東西線早稲田駅下車、馬場下口(2or3b)より2分
馬場下町交差点を文学部の方向(左)に曲がり3軒目のビル。
■地図→こちら。
TEL&FAX:03-5991-6117(浜田)
★パフスペースではセクシュアル・マイノリティ関連での使用には
レンタル料を初回2000円引き、以降1000円引きする「セクマイ割引」
を行っています。ぜひご活用下さい!
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