トランスって?10●京都トランスジェンダー映画祭10●最近うれしいことがあって・・・

10回にわたって連載してきた第1回京都トランスジェンダー映画祭の『男子であること』上映後トーク。ひびのまことさんと遠藤まめたくんによる対話は今回が最終回なのですが、最後になってまめたくんが目を輝かせながら「最近うれしいことがあって・・・」と語り出しました。
11●最近うれしいことがあって・・・
友人が、その子なりに考えた挙句、最終的には「自分なりのリアリティー」を大切にして、呼び名を選択してくれたことに喜びを感じる。・・・これって、すごく実感のこもった嘘のない話だなぁと思いました。「まめたって呼んでくれなきゃイヤだ!」という風に相手に押し付けないところが、すごく「まめたらしいなぁ」と感じたし。だからこそ今、いろんな場面で付き合ってて面白い存在なんだよなぁと、改めて感じたトークでした。自分のリアリティーを何よりも大事にしながら日々を過ごしているからこそ、相手のことも尊重できる。そんなことを感じました。
実は僕、このトークを撮影するために5月31日、東京から日帰りで京都に出かけたんですよ(爆)。それほど強烈に「なにかに呼ばれている」感じがしたんですよねぇ・・・。行ってみたら本当にその通りで、すごくたくさん心に栄養と刺激をくれる映画祭でした。
昨年から今年にかけて。自分が関わってきた活動で感じつつも、置き去りにしてきた色んな思い。それを整理するきっかけにもなったし。周囲に流されず、自分の感じる「違和」をこそ大切にし、そこから逃げずにこだわって考え続けることの面白さと大切さに、改めて気付かされた日となりました。おかげで最近、自分がこれから「何を大切にして行くべきか」も、どんどん見えて来ています。→FC2同性愛 Blog Ranking
★第1回京都トランスジェンダー映画祭「男子であること」上映後トーク
01●「わからないこと」「揺らぐこと」を面白がりながら繋がろう。
02●レズビアンなのかトランスなのか、はっきりしろ!?
03●本当の意味での「ミックスの場」とは。
04●「ラスト・フレンズ」はレズビアンでもいいじゃない。
05●いわゆる「女」じゃない→「ブッチ」?「トランス」?
06●「性別なんて関係ない」なんて言いつつ、バリバリこだわってたりして。
07●恋愛の場の「女役割」を引き受けるのが非常に苦手で・・・。
08●「女であること」を無邪気に遊ぶことは出来るかもしれないけど、「男であること」を無邪気に遊ぶことのハードさよ。
09●トランスジェンダー」という看板を掲げて行う集まりの「弊害」
10●最近うれしいことがあって・・・
東京国際レズビアン&ゲイ映画祭15●レインボー・リール・コンペティション グランプリと特別賞発表

第17回東京レズビアン&ゲイ映画祭の最終日である7月21日(月)。前回紹介したレインボー・リール・コンペティションの上映後、観客による投票が行われました。
そして休憩と観客の入れ替えを挟み、クロージング作品『カミングアウト・ウエディング』の上映前に「グランプリ」の発表が行われました。司会は、ドラァグ・クイーンのマーガレットさんと、レイチェル・ダ・ムールさん。映画祭ディレクターの宮沢英樹さんも登場し、今年の入場者数の発表なども行われました。
レインボー・リール・コンペティション03●ディレクターからのあいさつ
なお、この時に発表された入場者数は暫定数であり、その後、正式には「8230人」であることが発表されています。宮沢さんの挨拶からも、今年の映画祭が「もっと大きくしよう」という拡大路線を取っていたことがわかりますね。結果としては充分にあらわれていたので達成感からでしょうか、表情も晴れ晴れしています。ボランティア・ベースで行われていて、しかも少人数であるにも関わらず、これほどの成果を出せたのは本当に凄いことだと思います。改めて、実行委員会の皆さん、おめでとうございました。
そして、いよいよグランプリの発表が行われました。さあ、観客からの得票数が最も多かったのは?
レインボー・リール・コンペティション04●グランプリ発表
「レインボー・リール・コンペティション」では、かつては映画監督や著名人を招いての審査が行われていたようですが、現在では「観客による投票」が慣例化しているようです。ただその場合、①出演者・スタッフ数が多いほど観客を動員しやすく有利になる。②東京近辺在住者の方が観客を動員しやすく有利になる・・・という側面があると思います。
そうした弊害をフォローするためでしょうか。今年から「特別賞」が設けられ、プロの目による審査も行われました。今年は、同日上映された「シェルター/shelter」の監督であるジョナ・マーコウィッツさんが、その任にあたりました。
レインボー・リール・コンペティション05●特別賞発表
これはあくまでも僕の個人的な意見ですが、「特別賞」の結果には納得です。「わたしが沈黙するとき」には確かに、映像というものの本来持つ多義性や、豊かさを感じることが出来ました。
さて。いよいよクロージング作品『カミングアウト・ウエディング』の上映という時に、スペシャルゲストが客席から登場します!
●最終プログラム上映前にゲスト登場
とても華のあるクロージングですね。次回は上映後のトークの模様を御紹介します。→FC2同性愛 Blog Ranking
パフナイト★85●熱々☆Rainbow Arts 09●誰かと、コミュニケーションとりたい

前回は、おそらくこのトークにおける「肝」の部分にあたるであろう「プライドから自由になってこそ見えてきたもの」についての話が出たわけですが、ホント、あの話が聴けただけでも今回のパフナイトを企画してよかったと思いました。
おそらく、2年前の猪突猛進していた自分だったら、あのような話を聴いても理解できなかったような気がします(爆)。「理解できるようになった」「共感できるようになった」自分を発見し、そのことが嬉しく感じられるという意味で、今の自分にとってすごく大きかったんです。
さて。今回は映像を一挙に最後まで載せてしまいましょう。まずは、イトー・ターリさんから実行委員長の悠さんに、Rainbow Artsの「金銭的な面」について、ぶっちゃけた質問をしている場面から。
13●現在の運営方法
Rainbow Artsは毎年、イベントが終わるたびに実行委員会は解散し、翌年度は再び「有志」によって立ち上げられるという方法で運営されているそうです。運営費も、参加者が自ら「参加費」を支払うという形で、運営されているそうです。
さて。いよいよトークはまとめに入ります。客席に居た砂川秀樹さんの質問に促され、「セクシュアル・マイノリティーのアート展」に参加する意味について、各自が語りました。
14●「出会い系」レインボーアーツ
15●「セクマイであること」が武器には使えない場所
16●誰かと、コミュニケーションとりたい
総じて印象的だったのは、「セクマイだからって必ずしも、セクマイであることを表現しようとしなくってもいいんじゃん」ということに気付いたという発言が多かったこと。
そういう「気負い」から自由になり、過剰な武装を解いて自分を見つめ返してみる。すると、難しく考えていたことが実は単純なことだったのかもしれないことに、ふと気付くのかもしれません。熱病から冷めてみる。その上で、また繋がり合いたくなったのなら、それこそがきっと「本物の気持ち」なのでしょう。
いつの間にか「作り笑顔」ばかりを浮かべている自分に気付いたら。アートをしながら自己を点検し、他者と出会いながら「本物の笑顔」を取り戻しましょう。→FC2 同性愛Blog Ranking

『Rainbow Arts Exhibition 2008』
日時:2008年8月17日(日)~8月23日(土)
10:00~20:00(23日は17:00クローズ)
会場:全労済ホール スペース・ゼロ
※ 23日…13:00~17:00 クロージングパーティー
(軽食あり。13時よりイトー・ターリさんによるパフォーミング・アートを上演予定)
工藤静香リスペクト031●中島みゆきカバーアルバム『MY PRECIOUS』 発売中!

●『MY PRECIOUS -Shizuka sings Miyuki-』
先月の「阿久悠トリビュートアルバム」への参加など、最近やたらカバー付いている静香姉さんではありますが、もともとテレビの歌番組などで「他人の歌」を歌うときに光ってるように感じていたので嬉しいです。特に、中島みゆきさんの楽曲との相性は抜群。みゆきさんの詩は、どちらかと言えば光と影の「影」の部分を掘り下げる世界観なので重たくなりがち。そこを、ほどよく中和させて「ポップス」として生まれ変わらせる魔法の歌声を披露しています。
特に、『空と君のあいだに』『銀の龍の背に乗って』における、少年のような「ユニセックスな歌声」が僕は好き。歌の主人公が男性だったりとか、ヒット曲『in the sky』のように、主人公が男でも女でもどちらでも当てはまるような抽象的な歌詞世界の時に、静香姉さんの伸びやかな声は生きるような気がします。
あとは、『Blue Rose』のように思いっきり力を入れて突き抜けて激しく歌うとき。このアルバムの中では『やまねこ』で披露しています。この路線ひさしぶりなのでゾクゾク来ました。他にも、一曲ごとに声の表情がガラッと変わって驚かされますよ。ぜひ聴いてみて!

1.空と君のあいだに
2.銀の龍の背に乗って
3.見返り美人
4.やまねこ
5.涙~Made in tears~
6. カム・フラージュ
7.浅い眠り
8.土用波
9.命の別名
10.宙船 (そらふね)
11.すずめ
(Bonus-original)
12.激情
13.雪・月・花
14.Clavis-鍵-
●『MY PRECIOUS -Shizuka sings Miyuki-』
★23日(土)18:00放送のフジテレビ系『MUSIC FAIR』出演。『銀の龍の背に乗って』。そして「阿久悠トリビュートアルバム」収録の『時の過ぎゆくままに』を披露。
★31日(日)フジテレビ系『新堂本兄弟』出演。なにを歌うのか!?
★11月5日にはオリジナルの新曲『NIGHT WING/雪傘』も発売!→FC2 同性愛Blog Ranking