東京国際レズビアン&ゲイ映画祭08●「彷徨う花たち(漂浪青春)/Drifting Flowers」監督・主演女優TALK

前週の新宿から青山スパイラルホールに会場を移してからの第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭のイベント第一弾は、7月19日(土)の「彷徨う花たち」上映後に行われました。
この台湾映画は3つのストーリーで構成され、ボーイッシュなレズビアンや、性別違和を感じていそうなゲイ(トランス?)が登場します。一見、3部構成のオムニバス映画のようではあるのですが、第1話と第3話は同じ人物の違う時代が描かれていたり、最後の場面では全てが交錯するような不思議な時空間が現れたり・・・なかなか構成が凝っていました。
トークには、監督のセロ・チョウさん。女性と恋をする盲目の歌姫を演じたセレナ・ファンさん。そしてボーイッシュなレズビアンを演じたツァウ・イーランさんが登場。さらに、監督のパートナーである撮影監督の方も、映画祭スタッフの要望で急遽、冒頭の挨拶に加わってなごやかな雰囲気で行われました。
01●スシは大好き!
02●台湾のセクシュアル・マイノリティーの「リアル」を。
03●愛した人が女性だった、ということだけ。
04●ゲイ役のキャスティング事情
05●背が伸びていた?のはCGですか(笑)
どちらかと言えば映画全体のトーンが重く暗い感じだったので、その直後に出演者たちが明るい表情で登場したときには、安心してしまいました。印象としては、アジア独特の「湿り気」に満ちた作品だった、という感じでしょうか。非常に「真面目」で「映像美」にこだわって制作された作品です。
●YouTubeより~漂浪青春(Drifting Flowers) 60秒廣告
★以下、映画祭公式サイト「Programs」より。
3つの時間の交叉が紡ぎだすひとつの美しい物語
第1話の中心は8歳の少女メイ。年の離れた姉の恋人でボーイッシュなディエゴにメイが抱いた淡い恋心は悲しい結末に…。第2話は偽装結婚をしたレズビアンのリリーとゲイのイェンの物語。老いた旧友同士が再会した時、ふたりはアルツハイマーとHIVという問題をそれぞれ抱えていた。第3話ではボーイッシュなディエゴが主人公。10代の彼女の悩み、恋そして成長が描かれる。ユーモアとペーソスに彩られた3つの物語は繊細に絡み合い、やがてひとつの感動へとつながる。ベルリン国際映画祭、香港国際映画祭正式出品作品。

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