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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2008-07
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東京国際レズビアン&ゲイ映画祭05●「愛のジハード/A Jihad for Love」監督・プロデューサーTALK



 「イスラム教」と「同性愛」。そこに生じる葛藤を真正面から捉えようと奮闘したドキュメンタリー映画。そのテーマに関心が集まっているようで、第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭での13日(日)の上映は超満員。上映後のトークも観客の真剣な眼差しで、新宿バルト9の250席の会場は、独特の熱気に包まれていました。

 実は僕はまだこの映画、観てません。当日券が早々に売切れてしまい、会場に入れなかったためです・・・ドキュメンタリーだからと高を括っていたら、とんでもありませんでした(笑)。スパイラルホールでは18日(金) 14:50~上映がありますが、確実に観たい場合には、ちゃんと早めにチケットを抑えておく方が無難でしょう。(今度は平日の昼間なので大丈夫かもしれませんがね。)

 映画の上映中、ロビーで監督やプロデューサーらと一緒に待機していたのですが、まるで子どものようにハシャギまわっていて、「この人、本当に監督なんだよねぇ・・・」と、思わず目を疑う光景が繰り広げられていました(笑)。僕が左腕にはめていた「撮影」という腕章に興味を持ち、「撮らせて撮らせてぇ~」と写真を何枚も撮ってみたり(←漢字が珍しかったんでしょ~か?。)、ホールの脇にある「喫煙所」が面白いらしく、煙草の吸い真似をしながら写真を撮り合いっこしてみたり。とにかくパシャパシャと写真をとりまくっているんです、無邪気な笑顔で・・・。ところが、いざトークが始まってみるときちんと「監督」として、真面目なトークをそつなくこなす。その二面性のギャップが魅力的な人でした。

01●「9・11」の後に、作る必要を感じました。
  

02●6年かけて作りました。
  

03●出演者のその後の人生
  

04●「ムスリムである」とはどういうことか。
  

第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭公式サイトより。作品解説

イスラムの厳しい戒律の下、それでも愛する自由を探す

 「イスラム教」と「同性愛」という複雑なテーマの実像をイスラム圏の様々な状況下で生きる同性愛者の言葉で描き出す。ジハードは単に「聖戦」の意味で捉えられがちだが、本来は神に近付くための「自己葛藤」を意味する。南アフリカのゲイ、イスラム聖職者ムーシン、レズビアンカップルのマハとマルヤンなど、世界各地で“愛のジハード”に取り組む同性愛者の姿を12ヶ国、9つの言語で取材した貴重なドキュメンタリー。トロント映画祭で絶賛され、ベルリンを含む多くの映画祭で上映されている。トリノ国際GLBT映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞作品。

●YouTubeより~A Jihad for Love (2007) - Movie Trailer
  

『愛のジハード / A Jihad for Love 』【ジャパン・プレミア】
2007 / USA, UK, France, Germany, Australia / 81min / Languages: Arabic, Hindi, Persian, Urdu, French
7月13日(Sun) 18:00~ @新宿バルト9
7月18日(Fri) 14:50~ @スパイラルホール

 よっしゃ絶対にこの機会に観るぞ~!FC2 同性愛Blog Ranking
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東京国際レズビアン&ゲイ映画祭04●「誓いのKiss?/Kiss ths Bride」監督C・ジェイ・コックスさんTALK



 撮ったものからどんどん紹介している第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭のイベント映像。今回は、開催2日目である12日(土)に新宿バルト9で上映された『誓いのKiss?/Kiss ths Bride』の上映後トークです。

 監督のC・ジェイ・コックスさんは2006年の同映画祭で上映された『ラターデイズ』を作った人でもあり、会場には「『ラターデイズ』を観てファンになった」というお客さんも多数、来場していたようです。前作ではモルモン教徒と同性愛というテーマをぶつけるという、シリアスな内容のドラマだったのですが、今回は一転、突き抜けた明るさが印象的なラブコメディー。

 女性との挙式を目前にした男性が、かつて自分が「男性と付き合っていた」という過去に向き合うことになり、その内面の葛藤が物語の主軸になります。映画のラストは、「レズビアン&ゲイ映画祭」的には「まさか」の展開(笑)。ストーリーが明快で面白く、裸もちゃんと出てきますし、なおかつセクシュアリティーについて深く考えることもできる。まさに三拍子揃った正統派のエンターテインメント映画でした。

01●はじめての来日です。
  

02●セクシュアル・アイデンティティーは固く決めなくてもいいんじゃない?
  

03 ●質疑応答つぎつぎと。
  

誓いのKiss? / Kiss the Bride 【ジャパン・プレミア】
7月12日(Sat) 16:00~ @新宿バルト9
7月20日(Sun) 18:15~ @スパイラルホール

★NEWS!
 7月20日(日)18:15のスパイラルホールでの上映後には、主演俳優のフィリップ・カーナー (Philipp Karner, Matt役)さんと、ジェイムズ・オシェア (James O'Shea, Ryan役)さん、そして監督を交えてのトークが行われることが決定したそうです。

 いろんな意味で思考が揺さぶられ、やわらかくなれますよ。「楽しめる」という意味では自信を持ってオススメできる映画。ぜひ!FC2 同性愛Blog Ranking

マルコ・S・プッチオーニ「あたたかな場所/Shelter(Riparo - Anis tra di noi)」●MOVIEレビュー

 タイトルが皮肉だ。

 人は贅沢で滑稽な生き物だ。安住の地を見つけたと思った途端に、自らその環境をぶっ壊す。エゴを貫くために。

 移民の少年が、ひょんなことからレズビアンカップル(アンナとマーラ)の家に居候することになった。アンナはその状況を積極的に楽しめるのだが、マーラは家に「男」が居るという現実を受け入れられない。光と影のコントラストを意識的に強調した画面作りが、登場人物の棘棘しい繊細な心のざわめきを描き出す。

●YouTubeより~"Riparo" trailer 90"
  

第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映
7月12日(Sat) 18:40~ @新宿バルト9
7月20日(Sat) 13:45~ @スパイラルホール
【後援】イタリア文化会館 Endorsed by Italian Cultural Institute

 アンナは少年の就職口を世話してやったりもする。なにしろ不法就労にあたるわけだから、一般企業には勤められない。ちょうどアンナの兄が工場を経営しているので、その仕事を紹介する。

 真面目に働く少年。次第に明るさと元気を取り戻す。少年に対してなかなか心を開かなかったマーラも、次第に少年と心を通わせるようになり、新しい日常に慣れて行く。垣間見える希望。しかし、そのほんのひと時だけだったのかもしれない。この日常を「あたたかな場所」だと感じることが出来たのは。

 少年はレズビアンのマーラに恋をした。

 マーラが「レズビアン」だということが、なかなか理解できない少年は「君には癒やしてくれる男が必要だ。それは僕だ」と積極的に求愛する。押しの強さに辟易しながらも、次第に少年に惹かれて行くマーラ。そして2人は関係を持ってしまう。

 その事実は、アンナにバレてしまう。もう「あたたかな場所」は戻らない。アンナの嫉妬により少年の就職口は奪われ、再び放浪生活に戻らざるを得なくなる。「移民」とは、なんという儚い立場なのだろう。

 アンナとマーラが、その後どんな日常を過ごすことになるのか映画では描かれない。しかし、相も変わらず「退屈」を紛らせながら、2人で生きていくのだろう。

 片や、安住の地など永遠に見つけられないだろう境遇の少年。

 片や、安住しているはずなのに、実感できずに倦怠の沼に引きずり込まれているレズビアンカップル。

 どちらも、浮ついて漂っていることには変わりない。「あたたかな場所」を求めつつも、掴んだならばすぐに捨て去りつつ。

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