フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2008-07
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パフナイト★76●8月9日は『熱々☆Rainbow Arts!』 〜セクシュアル・マイノリティと表現の秘密

 8月9日(土)といえば東京プライドパレードが開催されるはずだった日ではありますが、早稲田のパフスペースで、パフナイトを開催することになりました。暑い折ではありますが、涼しいパフスペースでお会いしましょう。ご来場、お待ちしてます!(広報イラスト:悠々自的。の悠くん。)



8月のパフナイトは、「Rainbow Arts」との
共同開催でお送りする『熱々☆Rainbow Arts』!


 8月17日(日)から新宿スペース・ゼロで開催されるセクシュアル・マイノリティのアートの祭典「Rainbow Arts」本展 を前に、年齢もアート経験も様々なレズビアンとゲイの表現者が集い、「セクシュアルマイノリティであること」と「アート」とは関連あるのか?ないのか?などなど制作秘話を語ってみようというイベントです。

 「表現すること」にこだわる人の、知られざる「熱々☆」な内面の秘密に迫ります!

★出演者(50音順)
●イトー・ターリ(パフォーマンス・アーティスト)
…1973年から身体表現に関わり、80年代からパフォーマンスに。パフスペースを2003年に創設し、2008年3月まで主宰。現在は運営委員の一人として、表現を通して人が繋がれる空間作りを行っている。Rainbow Arts2008ではクロージング・イベントとして23日(土)13時から本展会場でパフォーマンスを行う。

●Jiro(グラフィックデザイナー/イラストレーター)
…フリーランスのグラフィックデザイナー。2005年よりイラストレーションの創作を開始。2008年は1月より毎月連続して個展・グループ展を積極的に開催している。Rainbow Artsには2005年より参加。

●日下田治久(会社員)
…2007年よりコラージュの制作を開始。Rainbow Artsには今年で2回目の参加。呪い、湿っぽさ、都市伝説をテーマに作品を制作。

●水月モニカ(レズビアン漫画家/多方面芸能屋)
…1995年「妹の結婚式」(レズビアン雑誌『フリーネ』創刊号)でタデノナギコ名義で漫画家デビュー。以後『美粋(みすと)』『アニース』に漫画を掲載。2007年、パフォーマンス「SAY」シリーズを東京、札幌で上演するなど舞台での表現活動も活発に行う。 (パフナイトには2007年10月の『知ってたつもり!?「ゲイ」「ビアン」』以来の登場です!)

★司会
●悠(くま絵師/Rainbow Arts 2008実行委員長)
…東京レズビアン&ゲイパレード2005の公式缶バッジよりLGBTコミュニティを意識した「くま絵」を描き始める。ひげのはえたくまさん=「ひげくま」が好物。Rainbow Artsには2006年より参加。ICU LGBITサークル「Sumposion」、Rainbow Collegeメンバー。

●翔子(パフナイト)

★Rainbow Artsとは…
「July Pride2000」でのアート展をきっかけに始まった、LGBTによる非営利のアート集団。オリジナルの作品を創るアーティストであれば、どなたでも自由に参加できます。 →公式ホームページ

★入場料
会費 :900円
Rainbow Arts開催9回記念特別価格!
※予約は不要です。お気軽にお越し下さい。

★日時
2008年8月9日(土)
15:30開場 /16:00スタート

★場所
PA/F SPACE(パフスペース) →公式ホームページ
新宿区馬場下町18 フェニックスビル3F
TEL.03-5991-6117
東西線早稲田駅・出口2または3bより徒歩2分
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東京国際レズビアン&ゲイ映画祭10●「フリーヘルド/Freeheld」上映後TALK〜尾辻かな子さん、山下敏雅さん



 僕の独断と偏見に満ちた勝手な感想とともに第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭のイベントの模様を映像で紹介しているこのコーナー。今回は7月20日(日)に上映された『フリーヘルド/Freeheld』と『不思議の国の女たち / A Lez In Wonderland』 の上映後に行われたトークの模様をお届けします。

 『フリーヘルド』はドキュメンタリー部門で本年度アカデミー賞を受賞したという、話題性の高い映画です。アメリカに暮らすレズビアン・カップルのローレルとステイシーが、それまで同性パートナーには認められていなかった「遺族年金の支給」を求めて郡の財務委員会に訴え、制度の改正を勝ち取るまでの姿を追ったドキュメンタリー。末期がんのローレル(元警察官)は制度の改正を見届けた後に亡くなり、残されたステイシーがその後の人生を歩むまでが、事実を淡々と積み重ねるかのような堅実な編集で描かれます。

 満員の会場で行われたトークには前大阪府議の尾辻かな子さんと、弁護士の山下敏雅さん(東京パブリック法律事務所)が登場。主に、日本に暮らす同性パートナーにとっての「司法」「行政」における問題点について、語られました。

01●「目をそむけていた部分」を直視することになった映画
  

02●日本の年金制度の基本理念の問題点
  

03●同性パートナーが感じる「制度のバリアー」
  

04●事実を積み重ね、声を挙げていけば可能性は拓ける。
  

05●ひどい事実に直面している場合には。
  

東京パブリック法律事務所…山下敏雅さんまで。

 切羽詰ったり本当に困った時に「はじめて」、制度によって保障されている権利が「享受できる」ことと「出来ないこと」の違いの大きさに気付く・・・。その事実を突きつけられ、自分の未来に起こり得ることを現実味を持って想像させてくれる映画でした。

 アメリカでは州や郡によってバラつきはありますが、現在進行形で少しずつ、「同性パートナーの権利」が「異性パートナー」と同等なものに近付いてきています。その同時代性を実感することが出来ただけでも、僕はこの映画を「今」、観ることができて良かったと思いました。東京国際レズビアン&ゲイ映画祭という貴重な場に、心から感謝した上映でした。FC2 同性愛Blog Ranking

シンシア・ウェイド「フリーヘルド / Freeheld 」●MOVIEレビュー

 「記録」への執念
 
 レズビアン・カップルとして長い間、ともに暮らしてきたローレルとステイシー。しかし末期がんに侵されたローレルには、49歳にして最期の時が迫っている。

 若くして一人残されるステイシーは、このままでは遺族年金を受け取ることが出来ない。なぜなら彼女らの住む「郡」では、同性パートナーへの遺族年金の支給が認められていないからだ。長年住み慣れた我が家を、手放さなくてはならない。

 生活上の具体的な危機が迫り、彼女らは郡に申請を出す。切羽詰っているのだ。人は強くなる。

 この映画で最もフォトジェニックなのは、なんといっても「死」を前にしたローレルが、しわがれた声でインタビューに丁寧に答える表情だろう。静かな口調で真っ直ぐに前を見据える瞳からは、内面に滾る炎の激しさが想起された。その迫力が「映像」として捉えられたから、この映画に「命」が吹き込まれたのだ。

 ローレルは残された日々を、郡との闘争のみに費やしたのではない。この映画に映像として「永遠に焼き付ける」行為をも糧にして、残された日々を生き抜いたのだろう。その並々ならぬ決意は、スクリーンをはみ出して溢れんばかりに迫って来た。

 抱き合わさせたり、セックスさせたり。

 映画で「同性愛者」を描写する際に用いられる、どんなありふれた愛情表現よりも。「私の生き様を、ちゃんと記録して!」と、撮影隊に懇願するかのようなローレルの鬼気迫る表情からは、彼女の「生」への執着だけではなく、残されるパートナーへの真剣な「愛」を感じた。

 映画は、言葉や論理を超えた目に見えない何物かを捕まえたときにこそ、大化けする。FC2 同性愛Blog Ranking


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東京国際レズビアン&ゲイ映画祭09●「特異なカップル」「月のかげ」上映後TALK



 第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭では、わずかながらですが日本製映画の上映も行われました。(←「わずかながら」ってとこに毒、あります?爆)。今年の場合は20日(日)11:25〜「特異なカップル」と「月の影」。そして21日(月)16:25〜短編公募作品を審査する「レインボーリールコンペティション」で上映された6本。つまり「2枠」が日本製映画の上映に割り当てられたのですが、この枠数、近年まれに見る少なさだったのではないかと思われます。

 その貴重な一枠。「長編作品」(観客による審査投票なし)の枠で上映されたのは、両方とも「ノンケ監督」や「ノンケを中心とした出演者たち」によって制作された作品でした。結果的には、「ノンケから見たセクシュアル・マイノリティー像」が、良くも悪くも浮かび上がるプログラムとなっていたように思います。僕がゲイ当事者であるためなのか、どうしても、「あぁ・・・やっぱりそういう風に描くのか」と思ってしまったり、「ステレオタイプな演技」が気になったり。どうも「想像上のセクマイ像」を提示されているようで・・・複雑な思いを燻らせながらスクリーンを眺めました。

 「フィクション映画」というのは基本的に「想像上の世界」を創作することで成り立つ表現なので「想像上」であることは、当たり前のことではあるのですが・・・この2本を見て感じる「違和」はなんだろう。いったい、なにが原因なんだろう。そんなことを感じながら観ざるを得ない自分の狭量さに、正直、嫌気がさしながら。

01●両作品の監督・出演者自己紹介  
  

02●「特異なカップル」TALK
  
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松本卓也「特異なカップル」●MOVIEレビュー
 この映画に関して僕の感じた「違和」は、冒頭の場面で主人公のゲイ・カップルが、他に女性や様々な人々が居るにも関わらず、同じ部屋の中でずっと上半身裸で抱き合って「愛し合っている」ことをアピールし続けている行為にあります。2人が「ゲイであること」を映画の観客に向かって、わかりやすく提示するため以外の何物でもない表現方法。ゲイの登場人物たちの「人間としてのリアリティー」からは、かけ離れているような気がしました。

03●「月のかげ」TALK
  

 フェミニンなゲイと、引っ込み思案だった女性との心の交流を描いた映画で物語には引き込まれたのですが、「ゲイの演じ方」における「女性性の強調の仕方」が、これまた「役柄本人のリアリティー」からは逸脱し、まるで映画を見ている観客に向かって「私は女性的なゲイ(おネエ)を演じています」と、過剰にアピールしているように見える仕草が目立っていたように感じました。

 海外の作品は「その国のLGBT映画を代表するレベル」の選りすぐりのものばかりが居並ぶ中、公募作品やアマチュア作品が中心の日本製映画のプログラムは、どうしてもこの映画祭の中では見劣りしがちであり、観客動員も少なくなりがちだという現実があるようです。実際問題、日本製映画の上映の際には「その作品の関係者」が客席を埋めている比率が高いようで、他の海外作品とは明らかに、客席の人々の数も雰囲気も違いました。

 しかし、だからといってこの手のプログラムを縮小させるのではなく、やはり「開催国」のクリエイターを育て、切磋琢磨させ、応援する姿勢をも、しっかりと映画祭には担い続けて欲しいです。そして観客の側にもそういう意識を持って、日本製映画を積極的に支援したり批判して育てる姿勢を持つ人が、もっとたくさん居てもいいのではないかと思います。

 「日本製映画の上映」が全体のプログラムの中から浮いてしまっている現状は、この映画祭の重要な課題の一つではないかと、数年前よりずっと思い続けています。そしてその課題は映画祭実行委員だけが背負うものではないことも、肝に銘じなければと思っています。FC2 同性愛Blog Ranking

東京国際レズビアン&ゲイ映画祭08●「彷徨う花たち(漂浪青春)/Drifting Flowers」監督・主演女優TALK



 前週の新宿から青山スパイラルホールに会場を移してからの第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭のイベント第一弾は、7月19日(土)の「彷徨う花たち」上映後に行われました。

 この台湾映画は3つのストーリーで構成され、ボーイッシュなレズビアンや、性別違和を感じていそうなゲイ(トランス?)が登場します。一見、3部構成のオムニバス映画のようではあるのですが、第1話と第3話は同じ人物の違う時代が描かれていたり、最後の場面では全てが交錯するような不思議な時空間が現れたり・・・なかなか構成が凝っていました。

 トークには、監督のセロ・チョウさん。女性と恋をする盲目の歌姫を演じたセレナ・ファンさん。そしてボーイッシュなレズビアンを演じたツァウ・イーランさんが登場。さらに、監督のパートナーである撮影監督の方も、映画祭スタッフの要望で急遽、冒頭の挨拶に加わってなごやかな雰囲気で行われました。

01●スシは大好き!
  
  
02●台湾のセクシュアル・マイノリティーの「リアル」を。
  

03●愛した人が女性だった、ということだけ。
  

04●ゲイ役のキャスティング事情
  

05●背が伸びていた?のはCGですか(笑)
  

 どちらかと言えば映画全体のトーンが重く暗い感じだったので、その直後に出演者たちが明るい表情で登場したときには、安心してしまいました。印象としては、アジア独特の「湿り気」に満ちた作品だった、という感じでしょうか。非常に「真面目」で「映像美」にこだわって制作された作品です。

●YouTubeより〜漂浪青春(Drifting Flowers) 60秒廣告
  
★以下、映画祭公式サイト「Programs」より。

 3つの時間の交叉が紡ぎだすひとつの美しい物語

 第1話の中心は8歳の少女メイ。年の離れた姉の恋人でボーイッシュなディエゴにメイが抱いた淡い恋心は悲しい結末に…。第2話は偽装結婚をしたレズビアンのリリーとゲイのイェンの物語。老いた旧友同士が再会した時、ふたりはアルツハイマーとHIVという問題をそれぞれ抱えていた。第3話ではボーイッシュなディエゴが主人公。10代の彼女の悩み、恋そして成長が描かれる。ユーモアとペーソスに彩られた3つの物語は繊細に絡み合い、やがてひとつの感動へとつながる。ベルリン国際映画祭、香港国際映画祭正式出品作品。

 今回の東京レズビアン&ゲイ映画祭では「性別違和」を感じている人を描写する映画が非常に少なかったように思うのですが、この映画に出てくるボーイッシュなレズビアンは、身体にサラシを巻いて胸の膨らみを隠す描写があるなど、最も「トランスジェンダー寄り」な人として描かれていたように思います。第2話に登場した年配のゲイもフェミニンな雰囲気で、性別違和が強くありそう。そういった意味で、今年の映画祭のプログラムの中では異彩を放っていたとも言えるでしょう。FC2 同性愛Blog Ranking

「Rainbow Arts 2008」のプレ展第2弾、新宿二丁目aktaで開催中



 カッコいいフライヤーですね〜♪

 毎年夏にLGBT系アーティストたちによって開催されるアート展「Rainbow Arts」。本展の開催がいよいよ8月17日(日)〜に迫ってきたわけですが、その前に。プレ展が現在、新宿二丁目のコミュニティーセンターaktaで開催中です(27日まで)。

 テーマは「RED」ということで、24名のアーティストによる「赤」を基調にした作品が、aktaの壁を飾っているそうなので、観に行ってみよっと。本展の方は僕は3年前から観に行っているのですが、幅広いジャンルの作品が一堂に介していて、なかなか壮観ですよ。

 あ、そうそう。こういう「LGBT系のイベント」に行きたくても、敷居が高く感じられて行けないという人。もしも居ましたら「Rainbow Arts」は特にオススメです。誰も知り合いが居なくても話す必要はありませんし、展覧会っていうのは作品を見てさえいれば、手持ち無沙汰ではありませんからね。展示作品の数も多く、かなり楽しめると思います。FC2 同性愛Blog Ranking

パーヴェズ・シャルマ「愛のジハード」●MOVIEレビュー

 遠回りすることが、最も近道だった。

 シナリオによって、あらかじめ結末が決まっており、予定された「完成形」に向かって制作するのが、いわゆる「一般的なフィクション映画」なのだとしたら、真の意味での「ドキュメンタリー映画」とは、その対極にあるものだと言えるだろう。

 結末などわからない。先行き不透明な現実に向かってカメラを向ける。撮り始める前に描いていたビジョンは、現実の複雑さを前にすれば常に裏切られる。そう、「裏切られる」ことを楽しんだり、そこから発見することを楽しむことが出来ない人には、真の意味でのドキュメンタリー映画など撮れないのだ。

 『愛のジハード』の監督は、楽しむことの達人だ。彼は2001年の「9・11」以降、世界中で加速してしまった「イスラムへの偏見」に危機感を覚え、映画を撮り始めたという。

 おそらく、その時点では映画としての「完成形」など、全く見えていなかったことだろう。しかし、彼は撮り始めた。他宗教の信奉者から「偏見の対象」とされる「イスラム教徒」という立場の内側から、当事者にとっての「フツー」を探り、その日常感覚を撮り続けた。さらには、自身が同性愛者であるということから感じる「ダブル・マイノリティー」として見えてくるものを、撮り続けた。気付けば、撮影期間は6年にもわたっていたという。

 さらにそれから一年以上かけたという編集期間中に、彼が見つけたものはなんだったのか。それを観客として受け取りながら僕が感じたのは、なんとも言えない「やわらかさ」そして「明るさ」だった。

 「無駄」の中にこそある豊穣

 監督はきっと、撮影しながら気付いたのだろう。ただ単に、「ムスリム」そして「同性愛者」としての「生きづらさ」を描き出すだけでは、真に彼らの生き様を描き出すことにはならないと。たしかに、登場人物たちがインタビューで切々と、現実の厳しさを語る場面も多く出てくる。そうした言葉に耳を傾けることは大切なことだ。しかし監督は必ずと言っていいほど頻繁に、その同じ人物が笑顔で過ごしている場面や、なんでもない日常を過ごしている場面を印象的な形で挿入した。おそらく、意識的にそうした場面をたくさん撮ったのだろう。そういう場面こそ、撮るのが楽しかったのだろう。

 その結果、この映画は単なる「同性愛者権利獲得」「ムスリムの偏見粉砕」を目指すためだけの単純で安直なプロパガンダ映画に留まることなく、スクリーンからは、いろんな「豊かなもの」が零れ落ちる映画になっていた。おかげで、観客としては自由に想像力を羽ばたかせることができた。

 遠回りのように見えるそうした「無駄なもの」の中にこそ、実は監督が当初、この映画を「撮りたい」と思った魂の「核」が存在していた。その発見の過程が、生き生きと記録されていた。

 全作品を観た第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭において、最も心を打たれた作品を挙げるとしたら、躊躇することなく僕はこの作品だと応える。この映画には最も深く「旅」が映っていた。映画作りという旅。人生という旅の豊かさが。FC2 同性愛Blog Ranking


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東京国際レズビアン&ゲイ映画祭05●「愛のジハード/A Jihad for Love」監督・プロデューサーTALK

東京国際レズビアン&ゲイ映画祭07●動員最終確定数は8,230人。映画祭史上最多!

 先日お伝えしたとおり、クロージング・セレモニーでは暫定的に7996人と発表された第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭の動員数。

 このほど正式に発表された最終的な確定数は、なんと8230人に及んだそうです。これは、東京開催のみの動員数としては映画祭史上、過去最多とのこと。台風や(新潟での)大地震に見舞われた昨年と違って、今年の期間中は好天続きだったことも原因でしょう。また、2箇所での同時開催だった昨年とは違い、2週連続での開催ということもあって、前半の新宿バルト9で作品を見た人の「口コミ効果」が、後半の動員に効いていたのではないかとも思われます。新宿で「これは面白いな、ウケるだろうな」と思った作品は、青山の上映では更に大盛況になっていましたから。

 この実績は、来年以降のスポンサー獲得や作品選定の際に、必ずやプラスの効果をもたらすことでしょう。僕個人の要望としては、この好結果をぜひ、次回以降の「チャレンジ」に生かして欲しいです。

 たとえば、動員的には見込みにくいかもしれないけれども、映画芸術的に斬新だったり実験的だったりする作品の上映機会を作るとか。別に小さな会場を借りるなどして、そういう「ニッチなニーズ」に応えたりするのも、映画祭の一つの役割として、あってもいいような気がします。

 今年、僕が一度も寝ることなく全作品を観ることが出来たのは、裏を返せば「つい寝てしまうような難解だったり実験的だったりする作品の上映が無かった」ということでもあります。でも思うんです。実は「寝てしまう」ことも、映画を観る一つの醍醐味であって、魅力なのではないかと。たとえ多くの人にとっては「寝てしまう」ような作品でも、ある人にとっては「人生観を変えるほどの衝撃をもたらす」強度を持っているかもしれません。往々にして、そうした映画は「カルト性」が強く「大衆性」に乏しいタイプの作品だったりします。

 映画の本来的な魅力というのは「意味」や「言葉」に還元できるような単純なものではなく、「世界の複雑さ」を映像によって描き出そうとする試行錯誤の中から生まれるものではないでしょうか。

 しかし今年の上映プログラムでは、そうした「映画固有の表現」を模索しながら作品を制作しているタイプの監督の作品が少なく、どちらかと言えば「舌触りの良い娯楽作品」の比重が高かったように思うのです。「舌触りの良さ」は、それほど深く人の人生観を変えないもんなんですよね。衝撃度が低い分、記憶にも残りにくいし・・・僕のような「映画マニア」としては、そこらへんが物足りなかった(笑)。

 昨年の映画祭はあまり見れなかったので知りませんが、一昨年までは例えば日本の実験映画作家・大木裕之さんの上映機会があったり、ダムタイプの回顧上映とトークがあるなど、映画祭のプログラムに幅と余裕と多様性があったような気がします。

 今回の動員の伸びによって、せっかく生まれる今後への「余裕」は、ぜひそういった「エンターテインメント・娯楽性としては薄いかもしれないけれども、映画の可能性を拡げるために頑張っている作家」への応援やバックアップの方向にも、生かして欲しいと個人的には思います。

 さまざまな方面からの要望に対するバランスを取るというのは本当に難しいことだとは思います。とりあえず、今年の実行委員の皆さん、活動の結果が「数」として出たこと、本当におめでとうございました。次回以降はぜひ、「ビジョン」や「革新性」としてのチャレンジも期待してますよ!

★今年のプログラムで「映画としての革新性」という意味で僕が衝撃を受けたのは、『愛のジハード』 『パートナー法は突然に』『シェイクスピアと僕の夢』『愛のうた、パリ』の4本でした。しかもこの4本、「観客動員」という面でも大入りだったのがスゴイ。FC2 同性愛Blog Ranking

東京国際レズビアン&ゲイ映画祭06●7996人を動員し閉幕!・・・眠らずに全作品観ました。(←こわっ・・・)



 今年は新宿バルト9と青山スパイラルホールの2箇所で、8日間にわたって開催された第17回東京レズビアン&ゲイ映画祭。本日(7月21日)18:50からの「カミングアウト・ウエディング」をもって、全ての上映が終了しました。

 クロージング・セレモニーでディレクターの宮沢英樹さんが発表したところによると、今年の入場者数は7996人。なんと昨年よりも1500人以上増えたのだそうです。観客として僕は今年、パスポートを買って全作品を観たのですが、大入り満員の回が多く、その賑わいぶりに驚かされることが多かったです。ボランティアで運営していた実行委員会の人々も、嬉しい悲鳴の連続だったのではないでしょうか。

 さて。本当はこのブログで、リアルタイムに情報を書いていこうかとも思ってはいたのですが…さすがに、スパイラル・ホールでの隙間のほとんど無いスケジュールを観るのは体力勝負でありまして。開催期間中、映画を見る時間以外は、なるべく「身体を休める」ことに専念していました。

 後半はさすがにお尻が痛くもなってきたので座布団を持参したりなんかして(笑)。合間には友人たちともワイワイと感想を語り合ったりして楽しく過ごせたので、なんとか一度も眠ることなくわりと全ての作品を、クリアーな意識で見ることが出来ました。

 実は僕、一昨年の映画祭も全作品を観たのですが、その時は2〜3作品位は睡眠時間になっていたような記憶があります(爆)。しかし今年、眠らずに全て観ることが出来たのはきっと、上映プログラムの質が非常に高かったことも原因だと思います。観たことを「時間の無駄だった」と後悔した作品が、一つもありませんでした。

 体力的には消耗しましたが、精神的には本当にたくさんのものを吸収できた8日間でした。こんな素敵な時間を過ごさせてくれた映画祭の実行委員の皆さん、準備から当日の運営まで、本当に本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

★スパイラル・ホールでもイベントの模様を撮影させていただきました。準備が出来次第、掲載しますのでお楽しみに!FC2 同性愛Blog Ranking

東京国際レズビアン&ゲイ映画祭05●「愛のジハード/A Jihad for Love」監督・プロデューサーTALK



 「イスラム教」と「同性愛」。そこに生じる葛藤を真正面から捉えようと奮闘したドキュメンタリー映画。そのテーマに関心が集まっているようで、第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭での13日(日)の上映は超満員。上映後のトークも観客の真剣な眼差しで、新宿バルト9の250席の会場は、独特の熱気に包まれていました。

 実は僕はまだこの映画、観てません。当日券が早々に売切れてしまい、会場に入れなかったためです・・・ドキュメンタリーだからと高を括っていたら、とんでもありませんでした(笑)。スパイラルホールでは18日(金) 14:50〜上映がありますが、確実に観たい場合には、ちゃんと早めにチケットを抑えておく方が無難でしょう。(今度は平日の昼間なので大丈夫かもしれませんがね。)

 映画の上映中、ロビーで監督やプロデューサーらと一緒に待機していたのですが、まるで子どものようにハシャギまわっていて、「この人、本当に監督なんだよねぇ・・・」と、思わず目を疑う光景が繰り広げられていました(笑)。僕が左腕にはめていた「撮影」という腕章に興味を持ち、「撮らせて撮らせてぇ〜」と写真を何枚も撮ってみたり(←漢字が珍しかったんでしょ〜か?。)、ホールの脇にある「喫煙所」が面白いらしく、煙草の吸い真似をしながら写真を撮り合いっこしてみたり。とにかくパシャパシャと写真をとりまくっているんです、無邪気な笑顔で・・・。ところが、いざトークが始まってみるときちんと「監督」として、真面目なトークをそつなくこなす。その二面性のギャップが魅力的な人でした。

01●「9・11」の後に、作る必要を感じました。
  

02●6年かけて作りました。
  

03●出演者のその後の人生
  

04●「ムスリムである」とはどういうことか。
  

第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭公式サイトより。作品解説

イスラムの厳しい戒律の下、それでも愛する自由を探す

 「イスラム教」と「同性愛」という複雑なテーマの実像をイスラム圏の様々な状況下で生きる同性愛者の言葉で描き出す。ジハードは単に「聖戦」の意味で捉えられがちだが、本来は神に近付くための「自己葛藤」を意味する。南アフリカのゲイ、イスラム聖職者ムーシン、レズビアンカップルのマハとマルヤンなど、世界各地で“愛のジハード”に取り組む同性愛者の姿を12ヶ国、9つの言語で取材した貴重なドキュメンタリー。トロント映画祭で絶賛され、ベルリンを含む多くの映画祭で上映されている。トリノ国際GLBT映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞作品。

●YouTubeより〜A Jihad for Love (2007) - Movie Trailer
  

『愛のジハード / A Jihad for Love 』【ジャパン・プレミア】
2007 / USA, UK, France, Germany, Australia / 81min / Languages: Arabic, Hindi, Persian, Urdu, French
7月13日(Sun) 18:00〜 @新宿バルト9
7月18日(Fri) 14:50〜 @スパイラルホール

 よっしゃ絶対にこの機会に観るぞ〜!FC2 同性愛Blog Ranking

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