パフナイト★76●8月9日は『熱々☆Rainbow Arts!』 ~セクシュアル・マイノリティと表現の秘密
8月9日(土)といえば東京プライドパレードが開催されるはずだった日ではありますが、早稲田のパフスペースで、パフナイトを開催することになりました。暑い折ではありますが、涼しいパフスペースでお会いしましょう。ご来場、お待ちしてます!(広報イラスト:悠々自的。の悠くん。)

8月のパフナイトは、「Rainbow Arts」との
共同開催でお送りする『熱々☆Rainbow Arts』!
8月17日(日)から新宿スペース・ゼロで開催されるセクシュアル・マイノリティのアートの祭典「Rainbow Arts」本展 を前に、年齢もアート経験も様々なレズビアンとゲイの表現者が集い、「セクシュアルマイノリティであること」と「アート」とは関連あるのか?ないのか?などなど制作秘話を語ってみようというイベントです。
「表現すること」にこだわる人の、知られざる「熱々☆」な内面の秘密に迫ります!
★出演者(50音順)
●イトー・ターリ(パフォーマンス・アーティスト)
…1973年から身体表現に関わり、80年代からパフォーマンスに。パフスペースを2003年に創設し、2008年3月まで主宰。現在は運営委員の一人として、表現を通して人が繋がれる空間作りを行っている。Rainbow Arts2008ではクロージング・イベントとして23日(土)13時から本展会場でパフォーマンスを行う。
●Jiro(グラフィックデザイナー/イラストレーター)
…フリーランスのグラフィックデザイナー。2005年よりイラストレーションの創作を開始。2008年は1月より毎月連続して個展・グループ展を積極的に開催している。Rainbow Artsには2005年より参加。
●日下田治久(会社員)
…2007年よりコラージュの制作を開始。Rainbow Artsには今年で2回目の参加。呪い、湿っぽさ、都市伝説をテーマに作品を制作。
●水月モニカ(レズビアン漫画家/多方面芸能屋)
…1995年「妹の結婚式」(レズビアン雑誌『フリーネ』創刊号)でタデノナギコ名義で漫画家デビュー。以後『美粋(みすと)』『アニース』に漫画を掲載。2007年、パフォーマンス「SAY」シリーズを東京、札幌で上演するなど舞台での表現活動も活発に行う。 (パフナイトには2007年10月の『知ってたつもり!?「ゲイ」「ビアン」』以来の登場です!)
★司会
●悠(くま絵師/Rainbow Arts 2008実行委員長)
…東京レズビアン&ゲイパレード2005の公式缶バッジよりLGBTコミュニティを意識した「くま絵」を描き始める。ひげのはえたくまさん=「ひげくま」が好物。Rainbow Artsには2006年より参加。ICU LGBITサークル「Sumposion」、Rainbow Collegeメンバー。
●翔子(パフナイト)
★Rainbow Artsとは…
「July Pride2000」でのアート展をきっかけに始まった、LGBTによる非営利のアート集団。オリジナルの作品を創るアーティストであれば、どなたでも自由に参加できます。 →公式ホームページ
★入場料
会費 :900円
Rainbow Arts開催9回記念特別価格!
※予約は不要です。お気軽にお越し下さい。
★日時
2008年8月9日(土)
15:30開場 /16:00スタート
★場所
PA/F SPACE(パフスペース) →公式ホームページ
新宿区馬場下町18 フェニックスビル3F
TEL.03-5991-6117
東西線早稲田駅・出口2または3bより徒歩2分
→FC2 同性愛Blog Ranking

8月のパフナイトは、「Rainbow Arts」との
共同開催でお送りする『熱々☆Rainbow Arts』!
8月17日(日)から新宿スペース・ゼロで開催されるセクシュアル・マイノリティのアートの祭典「Rainbow Arts」本展 を前に、年齢もアート経験も様々なレズビアンとゲイの表現者が集い、「セクシュアルマイノリティであること」と「アート」とは関連あるのか?ないのか?などなど制作秘話を語ってみようというイベントです。
「表現すること」にこだわる人の、知られざる「熱々☆」な内面の秘密に迫ります!
★出演者(50音順)

…1973年から身体表現に関わり、80年代からパフォーマンスに。パフスペースを2003年に創設し、2008年3月まで主宰。現在は運営委員の一人として、表現を通して人が繋がれる空間作りを行っている。Rainbow Arts2008ではクロージング・イベントとして23日(土)13時から本展会場でパフォーマンスを行う。

…フリーランスのグラフィックデザイナー。2005年よりイラストレーションの創作を開始。2008年は1月より毎月連続して個展・グループ展を積極的に開催している。Rainbow Artsには2005年より参加。

…2007年よりコラージュの制作を開始。Rainbow Artsには今年で2回目の参加。呪い、湿っぽさ、都市伝説をテーマに作品を制作。

…1995年「妹の結婚式」(レズビアン雑誌『フリーネ』創刊号)でタデノナギコ名義で漫画家デビュー。以後『美粋(みすと)』『アニース』に漫画を掲載。2007年、パフォーマンス「SAY」シリーズを東京、札幌で上演するなど舞台での表現活動も活発に行う。 (パフナイトには2007年10月の『知ってたつもり!?「ゲイ」「ビアン」』以来の登場です!)
★司会

…東京レズビアン&ゲイパレード2005の公式缶バッジよりLGBTコミュニティを意識した「くま絵」を描き始める。ひげのはえたくまさん=「ひげくま」が好物。Rainbow Artsには2006年より参加。ICU LGBITサークル「Sumposion」、Rainbow Collegeメンバー。
●翔子(パフナイト)

「July Pride2000」でのアート展をきっかけに始まった、LGBTによる非営利のアート集団。オリジナルの作品を創るアーティストであれば、どなたでも自由に参加できます。 →公式ホームページ
★入場料
会費 :900円
Rainbow Arts開催9回記念特別価格!
※予約は不要です。お気軽にお越し下さい。
★日時
2008年8月9日(土)
15:30開場 /16:00スタート
★場所
PA/F SPACE(パフスペース) →公式ホームページ
新宿区馬場下町18 フェニックスビル3F
TEL.03-5991-6117
東西線早稲田駅・出口2または3bより徒歩2分
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東京国際レズビアン&ゲイ映画祭10●「フリーヘルド/Freeheld」上映後TALK~尾辻かな子さん、山下敏雅さん

僕の独断と偏見に満ちた勝手な感想とともに第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭のイベントの模様を映像で紹介しているこのコーナー。今回は7月20日(日)に上映された『フリーヘルド/Freeheld』と『不思議の国の女たち / A Lez In Wonderland』 の上映後に行われたトークの模様をお届けします。
『フリーヘルド』はドキュメンタリー部門で本年度アカデミー賞を受賞したという、話題性の高い映画です。アメリカに暮らすレズビアン・カップルのローレルとステイシーが、それまで同性パートナーには認められていなかった「遺族年金の支給」を求めて郡の財務委員会に訴え、制度の改正を勝ち取るまでの姿を追ったドキュメンタリー。末期がんのローレル(元警察官)は制度の改正を見届けた後に亡くなり、残されたステイシーがその後の人生を歩むまでが、事実を淡々と積み重ねるかのような堅実な編集で描かれます。
満員の会場で行われたトークには前大阪府議の尾辻かな子さんと、弁護士の山下敏雅さん(東京パブリック法律事務所)が登場。主に、日本に暮らす同性パートナーにとっての「司法」「行政」における問題点について、語られました。
01●「目をそむけていた部分」を直視することになった映画
02●日本の年金制度の基本理念の問題点
03●同性パートナーが感じる「制度のバリアー」
04●事実を積み重ね、声を挙げていけば可能性は拓ける。
05●ひどい事実に直面している場合には。
★東京パブリック法律事務所…山下敏雅さんまで。
切羽詰ったり本当に困った時に「はじめて」、制度によって保障されている権利が「享受できる」ことと「出来ないこと」の違いの大きさに気付く・・・。その事実を突きつけられ、自分の未来に起こり得ることを現実味を持って想像させてくれる映画でした。
アメリカでは州や郡によってバラつきはありますが、現在進行形で少しずつ、「同性パートナーの権利」が「異性パートナー」と同等なものに近付いてきています。その同時代性を実感することが出来ただけでも、僕はこの映画を「今」、観ることができて良かったと思いました。東京国際レズビアン&ゲイ映画祭という貴重な場に、心から感謝した上映でした。→FC2 同性愛Blog Ranking
シンシア・ウェイド「フリーヘルド / Freeheld 」●MOVIEレビュー

レズビアン・カップルとして長い間、ともに暮らしてきたローレルとステイシー。しかし末期がんに侵されたローレルには、49歳にして最期の時が迫っている。
若くして一人残されるステイシーは、このままでは遺族年金を受け取ることが出来ない。なぜなら彼女らの住む「郡」では、同性パートナーへの遺族年金の支給が認められていないからだ。長年住み慣れた我が家を、手放さなくてはならない。
生活上の具体的な危機が迫り、彼女らは郡に申請を出す。切羽詰っているのだ。人は強くなる。
この映画で最もフォトジェニックなのは、なんといっても「死」を前にしたローレルが、しわがれた声でインタビューに丁寧に答える表情だろう。静かな口調で真っ直ぐに前を見据える瞳からは、内面に滾る炎の激しさが想起された。その迫力が「映像」として捉えられたから、この映画に「命」が吹き込まれたのだ。

抱き合わさせたり、セックスさせたり。
映画で「同性愛者」を描写する際に用いられる、どんなありふれた愛情表現よりも。「私の生き様を、ちゃんと記録して!」と、撮影隊に懇願するかのようなローレルの鬼気迫る表情からは、彼女の「生」への執着だけではなく、残されるパートナーへの真剣な「愛」を感じた。
映画は、言葉や論理を超えた目に見えない何物かを捕まえたときにこそ、大化けする。→FC2 同性愛Blog Ranking
関連記事
●東京国際レズビアン&ゲイ映画祭10●「フリーヘルド/Freeheld」上映後TALK~尾辻かな子さん、山下敏雅さん
東京国際レズビアン&ゲイ映画祭09●「特異なカップル」「月のかげ」上映後TALK

第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭では、わずかながらですが日本製映画の上映も行われました。(←「わずかながら」ってとこに毒、あります?爆)。今年の場合は20日(日)11:25~「特異なカップル」と「月の影」。そして21日(月)16:25~短編公募作品を審査する「レインボーリールコンペティション」で上映された6本。つまり「2枠」が日本製映画の上映に割り当てられたのですが、この枠数、近年まれに見る少なさだったのではないかと思われます。
その貴重な一枠。「長編作品」(観客による審査投票なし)の枠で上映されたのは、両方とも「ノンケ監督」や「ノンケを中心とした出演者たち」によって制作された作品でした。結果的には、「ノンケから見たセクシュアル・マイノリティー像」が、良くも悪くも浮かび上がるプログラムとなっていたように思います。僕がゲイ当事者であるためなのか、どうしても、「あぁ・・・やっぱりそういう風に描くのか」と思ってしまったり、「ステレオタイプな演技」が気になったり。どうも「想像上のセクマイ像」を提示されているようで・・・複雑な思いを燻らせながらスクリーンを眺めました。
「フィクション映画」というのは基本的に「想像上の世界」を創作することで成り立つ表現なので「想像上」であることは、当たり前のことではあるのですが・・・この2本を見て感じる「違和」はなんだろう。いったい、なにが原因なんだろう。そんなことを感じながら観ざるを得ない自分の狭量さに、正直、嫌気がさしながら。
01●両作品の監督・出演者自己紹介
02●「特異なカップル」TALK
関連記事
●松本卓也「特異なカップル」●MOVIEレビュー
この映画に関して僕の感じた「違和」は、冒頭の場面で主人公のゲイ・カップルが、他に女性や様々な人々が居るにも関わらず、同じ部屋の中でずっと上半身裸で抱き合って「愛し合っている」ことをアピールし続けている行為にあります。2人が「ゲイであること」を映画の観客に向かって、わかりやすく提示するため以外の何物でもない表現方法。ゲイの登場人物たちの「人間としてのリアリティー」からは、かけ離れているような気がしました。
03●「月のかげ」TALK
フェミニンなゲイと、引っ込み思案だった女性との心の交流を描いた映画で物語には引き込まれたのですが、「ゲイの演じ方」における「女性性の強調の仕方」が、これまた「役柄本人のリアリティー」からは逸脱し、まるで映画を見ている観客に向かって「私は女性的なゲイ(おネエ)を演じています」と、過剰にアピールしているように見える仕草が目立っていたように感じました。
海外の作品は「その国のLGBT映画を代表するレベル」の選りすぐりのものばかりが居並ぶ中、公募作品やアマチュア作品が中心の日本製映画のプログラムは、どうしてもこの映画祭の中では見劣りしがちであり、観客動員も少なくなりがちだという現実があるようです。実際問題、日本製映画の上映の際には「その作品の関係者」が客席を埋めている比率が高いようで、他の海外作品とは明らかに、客席の人々の数も雰囲気も違いました。
しかし、だからといってこの手のプログラムを縮小させるのではなく、やはり「開催国」のクリエイターを育て、切磋琢磨させ、応援する姿勢をも、しっかりと映画祭には担い続けて欲しいです。そして観客の側にもそういう意識を持って、日本製映画を積極的に支援したり批判して育てる姿勢を持つ人が、もっとたくさん居てもいいのではないかと思います。
「日本製映画の上映」が全体のプログラムの中から浮いてしまっている現状は、この映画祭の重要な課題の一つではないかと、数年前よりずっと思い続けています。そしてその課題は映画祭実行委員だけが背負うものではないことも、肝に銘じなければと思っています。→FC2 同性愛Blog Ranking
東京国際レズビアン&ゲイ映画祭08●「彷徨う花たち(漂浪青春)/Drifting Flowers」監督・主演女優TALK

前週の新宿から青山スパイラルホールに会場を移してからの第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭のイベント第一弾は、7月19日(土)の「彷徨う花たち」上映後に行われました。
この台湾映画は3つのストーリーで構成され、ボーイッシュなレズビアンや、性別違和を感じていそうなゲイ(トランス?)が登場します。一見、3部構成のオムニバス映画のようではあるのですが、第1話と第3話は同じ人物の違う時代が描かれていたり、最後の場面では全てが交錯するような不思議な時空間が現れたり・・・なかなか構成が凝っていました。
トークには、監督のセロ・チョウさん。女性と恋をする盲目の歌姫を演じたセレナ・ファンさん。そしてボーイッシュなレズビアンを演じたツァウ・イーランさんが登場。さらに、監督のパートナーである撮影監督の方も、映画祭スタッフの要望で急遽、冒頭の挨拶に加わってなごやかな雰囲気で行われました。
01●スシは大好き!
02●台湾のセクシュアル・マイノリティーの「リアル」を。
03●愛した人が女性だった、ということだけ。
04●ゲイ役のキャスティング事情
05●背が伸びていた?のはCGですか(笑)
どちらかと言えば映画全体のトーンが重く暗い感じだったので、その直後に出演者たちが明るい表情で登場したときには、安心してしまいました。印象としては、アジア独特の「湿り気」に満ちた作品だった、という感じでしょうか。非常に「真面目」で「映像美」にこだわって制作された作品です。
●YouTubeより~漂浪青春(Drifting Flowers) 60秒廣告
★以下、映画祭公式サイト「Programs」より。
3つの時間の交叉が紡ぎだすひとつの美しい物語
第1話の中心は8歳の少女メイ。年の離れた姉の恋人でボーイッシュなディエゴにメイが抱いた淡い恋心は悲しい結末に…。第2話は偽装結婚をしたレズビアンのリリーとゲイのイェンの物語。老いた旧友同士が再会した時、ふたりはアルツハイマーとHIVという問題をそれぞれ抱えていた。第3話ではボーイッシュなディエゴが主人公。10代の彼女の悩み、恋そして成長が描かれる。ユーモアとペーソスに彩られた3つの物語は繊細に絡み合い、やがてひとつの感動へとつながる。ベルリン国際映画祭、香港国際映画祭正式出品作品。
